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医学部入学試験女性差別④

私がまだ一年生で、大学病院から地方の出張病院に派遣された時。その院内の宿舎に住み、それこそ夜昼ない生活を送っていました。そこに素敵な女性の小児科のドクターがいらっしゃいました。

私は、その先生に尋ねました。私は仕事も続けたい、結婚も出産もしたいのです。いつ出産するのがいいのでしょうかと。そしたら、そのドクターは、医師になって2年。2年は、しっかり研修、仕事をして、それからにしなさい。2年間しておけば、基礎ができます。少々休んでも、すぐに取り戻せますと。

そう、長い人生、長い医師生活、少々休んでも、すぐにまたフルに働くことができるようになります。そう私は後輩たちに言ってきました。私たちのように産休は任意、育休なんてまだ存在すらない頃、それなりにつらい思いもしました。今は、産休も育休もあるのだから、これは女性たちも十分に働く環境ができていると思っていました。

そしたら、何と、社会的には、その入口の所で、医学部の入学を女性は制限するということが行われていて、それが当然のように言われている、それがとてもとてもショックでした。

でも、本当に女医たちは出産すると仕事をやめているのでしょうか。この統計がありました。

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女性医師が休んだ理由とその期間です。その60%の人が一年未満の休み、約80%が2年以内の休みなのですね。中には自分の病気、夫の転勤、留学なんてのもありますが、それらを含んでの休業期間です。やめてはいないではないですか。多くの女性は、ちゃんと復帰しているではないですか。

これくらいの休みは私の同僚の男性でもあることでした。開業医の親の病気でしばらく実家の診療をしなければならないからとか、自分自身が肝炎になって休むとか、そしてしばらくして勤務医に復帰なんて場合もごく普通にありましたね。少し休んでも、また復帰するということは、普通の社会でもあることです。それをも許さないと言うのであれば、この日本の社会はもっともっと少子化が進むでしょう。

今、私の後輩たち、広島大学の産科婦人科学教室は、今の大学のスタッフ17人のうち、8人が女性です。ホームページから。

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先日、教室の平田先生にお尋ねしました。先生は、「女性医師はとても大切です。出産をしても、やめさせません。」と言われました。産休、育休をとっても、半年から1年以内にみんな復帰します。復帰の形態は色々です。本人が望むように。関連病院で勤務する時には、本人の希望によって「短時間正社員」制度を利用すると。厚労省でちゃんと決められている制度です。本人が望めばまた当直にも復帰しますと。
その制度で、とにかく、やめないでつながっていさえすれば、またフルに働ける時が来ます。広島大学は、出産後復帰する女性の医師が日本一なのですね。


 ここに、広島大学の女性医師のレポートが出ています。ああ、なんていい時代になったのか、と思います。工夫すれば、どこの教室でもこんなことができるはずです。その工夫もしないで、女はやめるからなんて言うのは、許せません。

https://home.hiroshima-u.ac.jp/sanfu/recruit/voice/scene1.html


何故医師の世界だけそうなのか、この項、まだ続きます。

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