2018年8月6日⑥福島被災者のこと
暫くお休みしていましたが、今年の「8.6ヒロシマ平和の夕べ」について。私たちは、この8.6ヒロシマ平和の夕べを始めた時から、ヒロシマ、沖縄、そして原発について一体の物としてとらえ、取り組んできました。そして福島の原発事故が起こってからは、原発と福島についても一つのものとして取り組んで来ました。
今年の平和の夕べでは、小出裕章先生の講演と共に、福島の原発被害者、原発賠償関西訴訟原告団代表の森松亜希子さんが短い時間ですが、お子さんと一緒に報告して下さいました。
関西に避難してきた時に0歳だった下のお子さんはもう6才です。
その森松亜希子さんは、今年の3月19日、国連人権理事会で市民からの発言として演説をされました。その国連での演説の日本語訳をいただきましたので、ここに掲載いしたします。
『森松亜希子と申します。避難者である母親たちと、グリーンピースとともにきています。わたしは、2011年5月、福島の災害から逃れるために、二人の子どもを連れて避難しました。
原発事故直後、放射能汚染は広がりました。わたしたちには、情報は知らされず、無用な被ばくを重ねました。空気、水、土壌がひどく汚染される中、わたしは、汚染した水を飲むしかなく、赤ん坊に母乳を与えてしまいました。
放射能から逃れ、健康を享受することは基本的原則です。日本の憲法は、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏からのがれ平和のうちに生存する権利」と書かれています。しかし、日本政府は市民をまもるための施策は、ほとんど実施してきませんでした。その上、日本政府は放射線量の高い地域への帰還政策ばかりに力を注いでいます。日本政府は、国連人権理事会での勧告を、ただちに、完全に受け入れ、実施をして下さい。
国連加盟国の皆さんの日本の人々の権利擁護のはたらきに感謝します。今後も福島、そして東日本の、特に、脆弱な子どもたちを、さらなる被ばくからまもることに力をかしてください。
ありがとうございました。
(国際環境NGOグリーンピース・ジャパン訳) 』
このスピーチは、各国政府代表から注目され、内外で報道されました。
明日、なぜ森松さんのスピーチが実現したか、さらに国連からどのような勧告が日本政府に出されているのか、更にその勧告を日本政府が無視し続けている状況等をお話します。
私は、今日診療後は四国に移動です。明日高松で障がいのある人の性教育について講演します。台風が来ていますね。無事帰れるのでしょうか。
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