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猛暑の中で、災害について、今思うこと。

言いたいことが一杯たまっています。沢山の方が亡くなって、多くの方が被災され、とても沢山の地域でまだ断水が続いていて、トイレやお風呂に不自由なさっている時。これまで、こんなことを言うのは不謹慎かなと思っていましたが。

猛暑の中、ボランティアに行く方は、自己責任で、飲み物も昼食も用意して下さいと。それでも沢山のボランティアの方が熱中症で倒れたと。

今日のモーニングショーで、バカなコメンテーターが、家で過ごしたのがいいのか、避難所がいいのか、それは誰か決める人がいるのですか?などと言っていました。そんなの、自分で判断していますよ。家で過ごせれば、その方がいいに決まっています。それができないから避難しているのではないでしょうか。泥に埋もれ、水も電気もない所で過ごせるものなのか。あまりの想像力のなさに、愕然としました。

それに、避難所、阪神淡路以来、全く進歩していないのですね。熱い中、プライバシーもなく、ごろ寝の状態で。

欧米のように、家を失った人たちには、即、家族単位のトレーラー家やテントを設置して、一時的にそこに住んでもらうとか。まったく日本ではできていないのですね。

で、その中で、思ったこと。もういろいろな方に言い尽くされていることですが、私の中できちんととらえておきたいので、書いておきます。

どうしてボランティアボランティアなのでしょうか。まだまだボランティアの手が足りないと言われます。

行政はどうしているの?沢山の消防、警察の方たちが働いています。九州、熊本や益城町や、長崎の消防隊の人たちも見られました。涙が出ました。でも、どうして自衛隊の姿が見えないのでしょう。防衛相のホームページを見ると、どこどこで何人救助したとか、どこどこで何百人に入浴してもらったとか、そんな実績を並べて見せていますが、どこどこに何人派遣とは全く出てきません。今こそ、ここに集中したらいいと思うのですが。派遣する人数が少ないのではないでしょうか。

だって、一軒一軒の泥をスコップでかきだして、使えない家財道を運びだし、それらが山と積まれていますが、それもほんどが高齢の家族の方たちとボランティアの人でしています。住民の方たちが本当によくしてもらえるとボランティアの人達に感謝しておられます。私も頭が下がります。

でも、行政は、ボランティアに頼りすぎですよ。あまりに広範囲なので、ボランティアの人も足りなくなるのも当然です。

自衛隊の艦船で、被災地に物資を運んだという情報を見て、こけました。自民党の人が総理の配慮でと、うれしそうに書いていましたが。それが、あるコンビニのトラックだと。だから、コンビニに品が並びましたと。家がつぶれた人達に、どうぞ買いに行って下さいと言うのですね。

総理がやることって、せいぜいこんな物でしょうよ。総理が岡山に来ると、そしたら、その避難所に前夜にクーラーが入ったのですって。他の避難所にもクーラー、同時に設置したのでしょうか。

14日、広島に石井国交大臣が視察に来た時に、住民が、「スコップの一本でも持ってきて一軒でもいから行ってやってみ。どんだけしんどい、どんだけ臭いか、どんだけひどいか。」これ、よくNHKが報道してくれました。それを見た時に、スゴッと思いました。

住民に詰め寄られた大臣の姿を見たか聞いたからでしょうか。安倍首相は15日に広島に来るのを中止したそう。右の股関節周囲炎だそう。健康第一に考えなければならないので、それは仕方がないでしょう。でも右の股関節周囲炎なのに、左足を抑えて苦しそうにしているってホント?

Photo
本当だ。右足に体重をかけて、左を痛そうに抑えている。

それに、やっぱり私は広島もひどいことになっているのに、その夜に赤坂で宴会をしていたという事。これは許せません。気象庁が大変だと警告を出していたのだから、宴会を楽しむのでなく、もっと早くに対策本部を立ち上げて、自治体に対して指示をしていてくれたなら。もっと早く、避難所に避難しろと強引にでも、指示してくれていたなら、多くのお年寄りや体の不自由な人や子どもたちが死ななくて済んだでしょうに。安倍さんと共に、岸田さんもいますね。地元の広島が大変なことになっているのに。それから、この宴会の閉めは上川法相のバンザイ三唱だったと言ってましたね。この翌日にオウムの7人が絞死刑になるという、そのバンザイでしょうか。なんと。

Photo_2

今更遅いかもしれませんが、こうして、「あの時に」と悔やんで反省することが、次につながることだと思います。「なんにも落ち度はない」と言うことが、どれだけむなしく、前進もないか、それを痛感しています。

災害の被害に遭われた方、猛暑の中で大変なことと思います。ほんとうに大変なこと思いますが、どうぞ、生き抜いていただきますように。私は私でできることをやっています。



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コメント

被爆73年:4年前の8・20広島土砂災害を思い出します。当時広島に赴任していた私は、この災害で同僚を亡くしました、ご夫婦で。会社の仲間と月末にボランティアで現地に行きましたが、受け入れ態勢が整っていないという事で活動が出来ず、お線香とお花を供えて帰ってきたことを、思い出します。「漸に杜ぎ、萌に防ぐ」、中国新聞8・21「天風録」より。膨らむ危険の芽に注意を払い、手当を怠るな。平成の大災害、本当に自然災害だけなの・・・。

投稿: 小倉っ子 | 2018年7月16日 (月) 20時05分

全く同感です。屈強な肉体と完璧な装備を持つ自衛隊が土砂を一刻も早く処理すべきだと思います。
日常は仕事をしている人が休み返上でボランティアをするのはやめて欲しい。
この暑さにシャベルでの作業はいかにも非効率。
被災者を一刻も早く冷房の効いた部屋に。
いったい何のための行政か? 

広島空港が使えないとき何故岩国空港が使えないのか?
いくらアメリカの管理とはいえ日本の国土なんですから言ってもいいのでは?

いろいろなことに疑問を持たない日本人って??

投稿: みみこ | 2018年7月18日 (水) 17時14分

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