「自分らしく生きたい」性教協例会から。
7月22日日曜日、午前中は性教協の例会、午後はチャイルドラインの講習会に参加しました。今日は、例会の報告をしますね。
例会の案内から。「自分らしく生きたい~なんでスカートはいちゃ、いけんのん~」
講師のAさんのお子さんは小学2年生、入学前に性別違和(性同一性障害)の診断を受けています。子育ての中で親として感じて来たこと、考えて来たこと、入学のときの、入学してからの学校の対応などについてのお話をもとに、子どもたちが自分らしく生きていける環境づくりのためにも私たちができることは何か、いっしょに考えましょう。
例会には、Aさんご夫妻と当事者のTちゃん、三人で来られました。Tちゃんから、「今日はお父さんを引率してきました。どうぞお父さんをよろしくお願いします。」とあいさつがあって、座を和ませました。
お父さん、お母さんのお話は、時に胸を打ちましたし、理解のない学校に対して、本当に情けなく思いました。
男の子だけれど、小さなころから女の子が興味があるものに興味を示していたこと、「その内、男の子が好きな物や事に興味を持つようになるだろう」と考えていたこと。
「特に、男の子としてとか女の子としてと考えて育てて来たわけじゃない、男の子だろうが女子だろうが、TちゃんはTちゃん」
でも、スカートをはきたいというTちゃん。保育所時代に、「Tちゃんの望むように」育てていくことを決意したこと。そこに行くまでにはいろいろと葛藤があったことを具体的に話して下さいました。それを受け止めた保育園の先生が良かったですね。子どもたちに「今日からTちゃんは女の子になります」と、お話して下さり、それを子どもたちはどうってことなく受け止めてくれたこと。
小学校に入学する前に、教育委員会、入学予定の学校と話し合いをします。まあ、そのひどいこと。全8回。
「男の子はズボン、女の子はスカートが決まりだから、スカートでの通学は認めない」事。もしかしてたら、Tちゃんの主張が変わるかもしれないので、もっと様子を見てから、前例がない、診断書がない、などなど。
一緒に話し合いに参加していたTちゃんが立ち上がって、泣きながら、大きな声で訴えたと。
「なんでスカートはいちゃいけんのん!!Tちゃんは女の子なんだからスカートで学校に行きたい!!」と訴え、校長先生を慌てさせたこと。
Tちゃんは、岡山大学を受診し、「性同一性障害」の診断書を得、家庭裁判所にて「改名手続き」をしました。
何度もの話しあいの末、学校は、スカートでの通学は認めましたが、女子トイレの使用を認めません。「周りの子が混乱する」という理由。でも、Tちゃんは女の子なのだから、他の女の子と同じように女子トイレで個室に入って、用を足すのだから、なぜトイレの使用を認めないのか、ほんとうに理解不能です。
ようやく、入学直前の8回目の話しあいで、やっと女子トイレの使用を認めます、でも、健康診断とプールの着替えの時だけは別対応だと告げられます。
両親の希望の他の子どもたちへの説明は行わない、新入生の保護者への説明は、学校からするなど。
入学してから、数々の困難の話、特に、担任からTちゃんに「みんなに話をしないように」と止められた話はひどいですね。いかにみんなが納得できるように話すかではなく。
広島市で、私たちが知る限り、二人の性同一性障害のお子さんが、小学校に入学していますが、子どもを受け入れるにあたって、先生方が研修会をし、勉強して受け入れのいろいろの対応をしています。
更には、講師を依頼し、子どもたちへの授業もしてもらってもいます。今回の例会でも、学校の依頼で小学生に授業をした真野さんと、當山さんのお二人に、どのように子どもたちに話をしたのか、話して頂きました。みんなとても自然に納得しました。
その基本は、「みんなちがってみんないい」です。それでも、このTちゃんの受け入れに当たっての教育委員会、学校の対応は、一体何なのでしょう。周りと違う事を受け入れない、マイノリティーの人は迷惑としか考えないのでしょうか。そう、「みんなちがってみんないい」を勉強すべきですね。
ご両親は、学校に対して、「心強い、安心できると思ったことは一度もない」と言われます。
これから先、まだまだTちゃんには、様々な困難が待ち受けています。でも、一つTちゃんが幸せだと思ったこと、それは、両親がしっかりサポートしてくれているということです。多くの方が、両親の理解を得ることにとても苦労をしています。これからTちゃんがたくましく、幸せに生きて行くために、両親と共に私たちもサポートしますよ。学校の先生方にも、そのような立場で対応してほしい、そう思いました。
例会には、Aさんご夫妻と当事者のTちゃん、三人で来られました。Tちゃんから、「今日はお父さんを引率してきました。どうぞお父さんをよろしくお願いします。」とあいさつがあって、座を和ませました。
お父さん、お母さんのお話は、時に胸を打ちましたし、理解のない学校に対して、本当に情けなく思いました。
男の子だけれど、小さなころから女の子が興味があるものに興味を示していたこと、「その内、男の子が好きな物や事に興味を持つようになるだろう」と考えていたこと。
「特に、男の子としてとか女の子としてと考えて育てて来たわけじゃない、男の子だろうが女子だろうが、TちゃんはTちゃん」
でも、スカートをはきたいというTちゃん。保育所時代に、「Tちゃんの望むように」育てていくことを決意したこと。そこに行くまでにはいろいろと葛藤があったことを具体的に話して下さいました。それを受け止めた保育園の先生が良かったですね。子どもたちに「今日からTちゃんは女の子になります」と、お話して下さり、それを子どもたちはどうってことなく受け止めてくれたこと。
小学校に入学する前に、教育委員会、入学予定の学校と話し合いをします。まあ、そのひどいこと。全8回。
「男の子はズボン、女の子はスカートが決まりだから、スカートでの通学は認めない」事。もしかしてたら、Tちゃんの主張が変わるかもしれないので、もっと様子を見てから、前例がない、診断書がない、などなど。
一緒に話し合いに参加していたTちゃんが立ち上がって、泣きながら、大きな声で訴えたと。
「なんでスカートはいちゃいけんのん!!Tちゃんは女の子なんだからスカートで学校に行きたい!!」と訴え、校長先生を慌てさせたこと。
Tちゃんは、岡山大学を受診し、「性同一性障害」の診断書を得、家庭裁判所にて「改名手続き」をしました。
何度もの話しあいの末、学校は、スカートでの通学は認めましたが、女子トイレの使用を認めません。「周りの子が混乱する」という理由。でも、Tちゃんは女の子なのだから、他の女の子と同じように女子トイレで個室に入って、用を足すのだから、なぜトイレの使用を認めないのか、ほんとうに理解不能です。
ようやく、入学直前の8回目の話しあいで、やっと女子トイレの使用を認めます、でも、健康診断とプールの着替えの時だけは別対応だと告げられます。
両親の希望の他の子どもたちへの説明は行わない、新入生の保護者への説明は、学校からするなど。
入学してから、数々の困難の話、特に、担任からTちゃんに「みんなに話をしないように」と止められた話はひどいですね。いかにみんなが納得できるように話すかではなく。
広島市で、私たちが知る限り、二人の性同一性障害のお子さんが、小学校に入学していますが、子どもを受け入れるにあたって、先生方が研修会をし、勉強して受け入れのいろいろの対応をしています。
更には、講師を依頼し、子どもたちへの授業もしてもらってもいます。今回の例会でも、学校の依頼で小学生に授業をした真野さんと、當山さんのお二人に、どのように子どもたちに話をしたのか、話して頂きました。みんなとても自然に納得しました。
その基本は、「みんなちがってみんないい」です。それでも、このTちゃんの受け入れに当たっての教育委員会、学校の対応は、一体何なのでしょう。周りと違う事を受け入れない、マイノリティーの人は迷惑としか考えないのでしょうか。そう、「みんなちがってみんないい」を勉強すべきですね。
ご両親は、学校に対して、「心強い、安心できると思ったことは一度もない」と言われます。
これから先、まだまだTちゃんには、様々な困難が待ち受けています。でも、一つTちゃんが幸せだと思ったこと、それは、両親がしっかりサポートしてくれているということです。多くの方が、両親の理解を得ることにとても苦労をしています。これからTちゃんがたくましく、幸せに生きて行くために、両親と共に私たちもサポートしますよ。学校の先生方にも、そのような立場で対応してほしい、そう思いました。
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