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緊急避妊薬について

私は今日は市内の中学校で講演です。朝一からなので、7時半には自宅を出ます。中学生たちがこれから先、少しでも心豊かに生きていけるように、そのお手伝いです。診療の場で、ああ、こんなことも教えられていないのね、と驚くことがしばしばなのです。

昨日、もう午後8時頃、電話がかかりました。「もうだめですかあ」という、かったるそうな電話です。「はい、もう終わりましたよ。」というと、「モーニングアフターピルが欲しいんですけど」と言います。どこか今からでも診てもらえる所を教えて下さいと。いろいろと考えても思いつきません。もうどこも締まっている時間です。うちは、明日は休診ですから、朝一番にどこかの産婦人科に行って下さいというと、「いつまでですかあ」と言います。「72時間以内ねと言うと、明日の朝だと、もう72時間は過ぎます」と言います。そんな前なの?今までどうしてたの?たこれには無言です。

彼女の口調からして、72時間と言うことは知っていますね。当院が午後6時までということも知っているはずです。ただ、行動をしなかっただけ。

緊急避妊を求める人は毎日何人もがいます。薬局で自由に買えるとなると、この電話の彼女のような人もどんどんと増えることでしょう。OTC化。薬局で自分で買えるようにすること、これが厚生労働省の審議で、次期尚早となりました。なぜこんな審議がなされるのでしょうか。

私の、友人、イギリス人で、大学の教官をしている人の話です。彼女によると。

イギリスは、若年の人工中絶を減らそうと、国家プロジェクトを作ったと。そして、全国に保健所のようなオフィスを作り、そこでは低用量ピルが無料で渡せるようにしたと。緊急避妊薬も無料です。でも、そこの休みの時などは、スーパーマーケットのドラッグストアで自分で買えるようにしたと。でも、それには「教育」が付きません。オフィスでは、教育、これからはピルを飲みましょうということも含めて、指導ができます。自分で買うには、それができない、だから少し高くしましょうと。それでも、1500円だと。

私のクリニックは平和公園の近くにあります。だからかもしれませんが、外国からの旅行者の方もアフターピルを求めてよく来られます。皆さん、高いですよ、ということを知っていますね。でも、日本はどうしてこんなに高いのですかと言われます。それは、ガバメントに聞いてほしいと答えます。イギリスからの人はもちろん、イギリスでは無料だと言われました。フランスの人は大体1000円くらいですと。フィンランド、ニュージーランドの人も無料だと言われました。

なぜ日本は高いのでしょうか。もともと安い薬を高くしたのは、厚労省です。それも、日本がこの緊急避妊薬を認可したのは、世界の中のラスト六か国になってから。イラン、イラク、アフガン、ペルー、北朝鮮、日本。この時点でやっと認可されました。だから、それまで、日本の女性は、その薬の替わりに、中容量ピルをトーンと日頃の4倍も飲み、副作用でげーげーと吐きながら、という状況だったのです。


これは、日本の女性行政について、いつも講演で使うスライドの一枚です。

Photo

すみません、時間が無くなりました。この続きは少し長くなりますね。

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