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盈進中学・高等学校で講演しました。続

少子化の時代になってもう久しく、私立の学校の経営が大変だと聞いています。偏差値の高い学校には受験生が殺到するけれど、そうでない所は、いかに特徴を持つか、子どもたちや保護者のニーズにどう答えて行くか、とても大変だと思います。

この度、盈進中・高に行ってすぐ、生徒たちがとっても生き生き、キラキラしているのに出会いました。体育館での講演で、DVDの準備などをするために会場に向かうと、そこではまだ授業が行われていました。授業はバスケット。次々と生徒たちが入れ替わりながら、何度も試合が行われています。みんなとっても楽しそうで。笑いや歓声がとても賑やかです。心から楽しんでいる風でした。私と養護の先生が中に入って見ていると、生徒たちが皆さんこんにちは、こんにちはと声をかけてくれます。男の子たちにこんな風に声をかけられると、私はとても弱いのです。キャー、いい子だねって。


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それに、校長室で校長先生と話していると、校長先生がおっしゃったのです。「性教育でお聞きしたいことは沢山ありますが。今、とても気になっているのが憲法24条です。」と。びっくりしました。憲法24条。「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により維持されなければならない。・・・」というもの。これが、自民党の改憲草案になると、「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族はお互いに助け合わなければならない。」という陳腐な文がはいっているのです。婚姻、夫婦でなく、いきなり「家族」となるのです。憲法にこんなことが記されていると、とても問題です。「自然かつ基礎的な単位」と言ったって、では虐待されて育った子がその親から逃げ出すことも憲法違反になってしまいます。「助け合わなければならない」としたって、認知症の介護も家族でするようになどの意図が見え見えです。家族の定義もあいまいだし。これからは、血のつながらない人同士の同居の生活が増えていくでしょう。それらをどう位置付けるのか。


憲法九条が議論されていることが多い中で、24条と言われた校長先生は、とってもすごいと思いました。

廊下に貼ってある先輩の姿。慶応法学部卒の弁護士さんや今沖縄で活躍しているという産婦人科のドクターや、東大の建築で学んでいる人などの写真が沢山。

それに、と国語の先生が、何と昔の私の本を二冊もって来られました。「さらば、悲しみの性」と「ティーンズボディー」。こんなサインをしていました。29年前。まあ、よくもまあこんなものを長く持っていて頂いて。私はこの日付の下に並べて2018.6.21と書きました。


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いろいろと感動的なことを胸に、失礼しました。10年ぶりに呼んで戴いて、本当にありがとうございました。


ちがうことで恐縮ですが。明日、こんな講演があります。保険医協会の主催で、私は5人で行きますとお伝えしているのですが、他の人と重なっている人もあって、今二人です。行きたい方、まだ私の分の余裕がありますので、どうぞ。入場無料です。


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