「性被害ワンストップセンターひろしま」についてもう一度
昨夜は性被害ワンストップセンターの会議でした。まず、ワンストップセンターのこれまでの統計や、今後の方向などの全体の会議。今はもう、相談が沢山で、みんなが手一杯になるほどフル回転で忙しくしていて、これからは相談員がふえなければ、疲弊してしまいます。もっと多くの方に相談員として参加していただくための研修会を行いたいと考えてはいますが、なかなか現実の問題の対応に追われていて、具体化しません。協力したいと言って下さる方にもお会いしています。今後具体的になったら、またお知らせしますね。そのさいには宜しくお願いします。
その後、相談された一つ一つの被害についての対応の検討を行いました。皆が感じていることなのですが、世の中にこんなに性暴力が広がっていることに愕然とします。性教育も十分にできていない今、このままにしていると、大変なことになると思います。
私の診療の現場でも、「妊娠したら産んだらいいよ」と言って避妊のない性をしていて当然のごとく妊娠をすると、「現実は無理だから、中絶して」という男、それも双方が大学生だったりということもあります。あなたも甘いよねと私は言うのですが、毎日毎日同じような会話を繰り返しています。
緊急避妊を求めて来る人の中には、そのことを彼には言わないままに、一人でひっそりと来る人も。「言わなきゃダメだよ。これからも同じようなことが続くよ」と言うのですが、要するに十分な会話、コミュニケーションが取れないままの性が蔓延しています。
それから、子どもの被害。これは何度も言うのですが、絶対に許せません。世の中、幼児や子ども性愛の人がいるもので、それが身内や近所にいたりすることも。殺人事件にならない内に、ちゃんと対応しなければなりません。それが加害者のためでもあります。さらに大きな事件を起こさないためにも、
これは、福井新聞のオンラインに掲載された事件です。こんなことが、広島でも、とっても沢山あるのですが、こうして公にされることはありません。たまだオンラインで公にされたので、引用しますね。
しつこいようですが、これは決して特殊な例ではありません。広島でも、私たちがかかわったそっくり同じケースで、すでに有罪の判決が出たこともあります。社会の片隅で、こうしてひっそりと裁かれていることもあるのですね。
そして、こうした被害に遭った人が、ちゃんと立ち直って、しっかり生きていけるように、周りの大人たちのフォローがとても大切なのですね。その立ち直りにもお手伝いすることは、言うまでもありません。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント