2018年「8.6ヒロシマ平和の夕べ」について⑨福島から渡部美和さん
今年の8.6ヒロシマ平和の夕べ、福島からは、福島原発ひろしま訴訟の原告団長渡部美和さんに発言して頂きます。
ご案内のチラシから。
「原発事故は継続中、みんなが当事者であることを伝えたい。」広島市段原に生まれ、入市被爆の祖母を持つ三世。31歳の時、福島市に移住。ゆるやかな助け合い、自然農法に出会い、自宅でヨガなどのサロンを開き、障がい者ヘルパーとして働く。福島原発により生後二カ月の息子と広島に母子避難し1年後、夫も広島に避難した。福島原発ひろしま訴訟原告団代表。
福島原発ひろしま訴訟のホームページはここにあります。
https://hiroshimafukushima.jimdo.com/
そのホーム―ページに原告団長の挨拶がありますので、それを転載させて頂きます。
『日頃のご支援ありがとうございます。原告を代表し、お礼申し上げ
広島で生まれ育った私は、福島の豊かな自然と人間関係に惚れ込み 、原発事故の五年前に福島市に移住、2ヶ月前に自宅での出産を終 えたところでした。事故後味わった、国と東京電力の、経済優先、命軽視の対応への悔 しさと、コミュニティも家族も私自身をも崩壊して行く有り様に、 もう二度と同じ原発事故被害者を生んではいけないとの思いを強く 持ちました。
現在避難生活6年目に入り、日々の生活で手一杯になっていますが 、この裁判に臨むことは私のライフワークになりました。裁判が終 わったとしても、この国で被曝と向かい合う日々に終わりはありま せん。事故により分断されたコミュニティ、家族、私自身の修復と 再生の取り組みは、生涯に渡り続いて行きます。
私たち原告が避難先に選んだこの地広島は、一発の原子爆弾で撒き 散らかされた放射性物質により、多くの命が言葉に尽くしがたい苦 しみを味わい続けて来た土地です。
その広島の地を生き、 私たちの裁判に心を寄せて続けて下さっている支援者の方々に強 い共感を感じ、励まされています。 放射性物質は見えず臭いもせず、しかし生命にとっての長い時間を かけての脅威です。その中を今日まで歩み続けて来られた広島の人 々に深い尊敬の念を持っています。
その広島の地を生き、
この裁判は、広島の地から発信する、未来への希望です。今は亡き 多くの方々の思いと、今を生きる私たちの思いを重ね、形にしてい きたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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