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「空が、赤く、焼けて」

私が宝塚の講演から帰り、新幹線の中で読んで大泣きしたのが、この本です。

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「原爆で死にゆく子たちとの8日間」のことが克明に書かれています。奥田貞子さんは、瀬戸内海の島にいて、広島にいる姪と甥を探しに来た8日間。その間に沢山の子どもたちと遭い、死を看取りました。

表紙の帯に重松清氏が書いています。

「僕は、あなたの描いた
  子どもたちのことが大好きになって、
  いじらしくてたまらなくなって、だからこそ、
  あの子たちに非業の死を強いた戦争を、
  核兵器を、憎むのです。」


 何人もの子どもたちの死が描かれています。1945年12月末までに原爆で死んだ人14万人。その一人一人がどのような人生を送り、そしてどのような死を遂げたか。それも、幼い子どもたちが。そこに想像を馳せること、そうして自らの生きる道を考えること。そのためにこの本はとてもとても貴重でした。

『おむすびを二口くらい食べると、みどりちゃんが「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・・」とまた泣き出した。私がどうれ抱っこしてあげようネ」と言うと泣きやんだ。焼けただれたこの子どものどこに手をやればいいのか・・・。あまりにもいたいたしいこの子でも・・・。でも、私のひざの上にそーっと抱いてあげると、静かに目を閉じた。

少したって、また「お兄ちゃん、お兄ちゃん、みんな食べないで・・・、お母様にもあげようよ」と苦しそうに言う。

「アアいいとも。お母様には、お兄ちゃんのを半分残しておくから、みどりは心配しないでお食べ・・・。いいんだよ。さあ、みどり」

でも、みどりちゃんは食べようとしなかった。』

『次の日の朝方、この少年は静かに死んだ。死ぬ少し前に、

「おじさん、戦争は終わったの?日本は負けたんでしょう。僕、もうどうだっていい」と言った。そして、「負けてもいい、戦争が終わった方が・・・」といったのが少年の最後の言葉だった』

こんなのが、沢山沢山。もう、ほんとうにたまりません。奥田貞子さん、よくこの本を書いて下さったと、大泣きして今、心から感謝します。

私たちは、もっと沢山の被爆者の話を聞かなければ。沢山の本を読まなければ。そう思いました。

明日は8.6ヒロシマ平和の夕べのスタッフ会議です。今年もとても大切な方たちのお話が沢山聞けると思います。

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