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性犯罪被害者の手記②

「あなたは二十六歳でもう処女でもないんだからいいじゃないか」

「いま警察にこなければ、法廷に呼ばれて皆の前ですべてを話さなければならなくなるけど、それでもいいんですか」

「レイプされた女性の悲しさや恐怖、無力感がどれだけのものか分かりますか?」

これは、御直披の、神奈川県警察本部「性犯罪捜査係」の板谷利加子さんに送られて来た被害者の手紙の一部です。

1996年、国松幸次長官の指揮のもとに犯罪被害者への支援を積極的に打ち出す方針を決定、なかでも性犯罪捜査の改革は最重要課題として位置づけられました。

その方針のもと全警察本部に性犯罪捜査の担当係りが新設され、婦人警察官を必ず配置することになりました。その流れの中、神奈川県警察本部に1996年4月、全国に先駆け性犯罪捜査係が新設されました。同時に被害者たちからの声を直接聞くべく、「性犯罪被害110番」が開設され、板谷さんなど三人の女性捜査官が任命されました。

そして、数々の事件に取り組んでいるさなかに届いた手紙でした。手紙にひどく心打たれた板谷さんたちの働きで、二人の加害者は逮捕、ひどい余罪も沢山あって、犯人は懲役20年の判決を受けました。

「ちょっと聞いてみるんですが、あの〇〇は、事件の時は処女でしたかのう?」これは、以前私にかかって来た警察官の電話です。私は、「処女かどうか、それが事件となにか関係があるのですか?」私は怒って尋ねました。そしたら、「処女だったんなら、少しは本気で考えてやらんといけんと思いましてのう」

こんなやり取りが本当にあったのです。警察なんて、こんなものでした。

この二人の手紙を読んで、こんな警察官もいたのかという思い、自分の被害を、つらい思いで、季節の移り変わりの観察をも表現しながら、それはそれはベテランの作家が書く小説よりも言葉が豊かな被害者の手紙には、本当に胸が詰まりました。

そして思います。これがなぜ続かなかったのだろうかと。それから20年以上も経った今、また、性犯罪の捜査は以前の状況に戻ってしまっているのではないかと。

もう少し今の状況について書きますね。

昨日、高校一年生に話に行きました。生徒さんは一生懸命聞いてくれました。感想を読んでみないとどう受け止めたかは分かりませんが。それも含めて、まだまだお伝えしたいことは沢山あります。

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