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性犯罪被害者の手記①

今日は私は広島市内の高校1年生に話しに行きます。彼女、彼らが豊かな人間関係の中で、豊かな人生を送られる様にという願いを込めて話したいと思います。

というのも、ここ最近、あまりにつらい目に遭った人たちに出会い続け、そして必然的にではありますが、性被害の関連の本ばかり読んでいます。被害者にも加害者にもならないでほしい。その基礎をお話したいと思います。

ここでもこれまでご紹介してきましたが。新たに最近読んだのが、次のような本です。

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どれも古い本です。これらはすべて被害に遭った人たちの体験とその深い傷からの立ち直りの過程を記した 体験記です。

どの被害者も、本当にひどいダメージを受けました。その被害、後遺症、平穏な生活もできなくなってしまいます。しかし、そこから本当に血がにじむ努力で立ち直っていきます。

以前紹介した東小雪さんの「なかったことにしたくない」にも、すさまじいカウンセリングの力で立ち直る過程がつづられていました。そして、必ず立ち直れるからと書かれていました。

しかし、自分に起こったこと、被害を受けたことを訴えるのには、本当に大きな壁があります。知事の選挙中にセクハラにあった田中さんも、心ない人々の誹謗中傷や、知事を訴えることに強硬に反対する父親の学費の援助も打ち切られ、大学を中退せざるを得なくなりました。でも、彼女を支援する弁護士さん、彼女の訴えに耳を傾け、正面から取り組んでくれた検事のおかげで、彼女の訴えは裁判の場でも認められました。孤独なつらい闘いではありましたが、でも、支援してくれる人もあり、支えられながら、闘い切ることができました。

「性犯罪被害にあうということ」の小林美佳さんの場合、事件の加害者は特定されず、逮捕もされていません。被害の後の生活がどうなったか、あまりに痛々しくて。

私が診察室で向き合う被害者の方々が、その後こんな心の痛みを抱えち続けて生活しているのだという事を改めて教えてもらいました。

そして、「御直披」。これは、異色です。本当にひどい被害を受けた女性の一通の手紙、そこから警察官と彼女の間で交わされた書簡です。性犯罪を許さないという、強い信念を持った女性警察官に感動する場も数々ありました。

これらについて、少しシリーズで書きたいと思います。

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