人を愛した少女たちには自己主張が必要です。
ここの所、緊急避妊薬、アフターピルをのんだのに妊娠したという人が続いています。緊急避妊を求める方は、当然、妊娠しても産めない人たちですから、人工中絶を求めることになってしまいます。
緊急避妊は、事後に飲めばこれで安心というものではありません。大体85から90%の妊娠を防ぐと言われます。ですから、避妊しないでセックスをした、「あとで薬を飲んでおけよ」ではいけないのですね。女性たちは、もっとしっかり避妊をしなければ。彼任せにしてはいけません。
先日は、緊急避妊の薬を飲んだのに、妊娠してしまった彼女に「一人で行っておろして来い」と彼に言われたと泣きじゃくる人がいました。
今日、フェイスブックで、気になる記述を見ました。「愛とは相手の幸せを願う事」と。私、それを女の子に向けて言うのはとても危険だと思うのです。
ある教育学部の大学生。避妊をしない性交で妊娠。人工中絶を求めてきました。お決まりの私の「どうして避妊をしないの?」には、彼に言えなかったと。彼女の父親も教師です。あなたは、これまでお父様にどんな事を聞かされて育ったのだろうか?には、「人に迷惑をかけないように」と言われましたと。迷惑をかけない?だから、彼に避妊を主張できなかったの?避妊をするということは、迷惑なことではないと思うのだけれど。
ある男子大学生のお母さん。彼女が妊娠していて、彼女は産みたいと言います。彼もそうするつもりでした。そしたら、彼の故郷から、お母さんが飛んでこられました。彼女に中絶するように迫ります。その場に私も引っ張りだされました。そして、そのお母さんが言いました。
「息子を愛しているのなら、息子の幸せのためにおろしてちょうだい」と。そして、さらに言われました。「私は7回中絶をしています。それは、主人を愛しているからです。」と。私はずっこけました。
相手の幸せを考えることと、相手のいいなりになるのとは違う事。私は、「相手のしっかり自己主張することが必要だと思っているのです。それが言いたくて、「さらば悲しみの性」も書いたのですね。
彼の要求を断れなくて、まずくて嫌なのに、「愛しているのなら、僕の精液を飲んで」と言われて、泣く泣く応じているという中学生にも会いました。
私は若い人の恋愛の中には、「自己主張」がしっかりあって、それのぶつかり合いが必要だと思っています。そうして、話しあい、話し合いして、コミュニケーションが取れあったいい関係ができるのではないでしょうか。ほとんど話もないままに行動が先行し、あとでひっそりとアフターピルを求めて来るという女性たち。しっかりしなさいと言いたいのです。
けっして「相手の幸せを考えなさい」なんて、軽い言葉を伝えないでください。「お互いにお互いの幸せを考えて」とも言わないで。一方的な関係の中に多くの少女たちがいるのですね。今、若い女性に必要なのは、自分で自分に責任を持つことだと。愛する人ができた時こそ、彼に対しての責任でなく、自分に対しての責任を持つことだと。それが足りなさすぎると思っています。
クリニックの待合室にかざってある青野さんのお花。かたいつぼみだった桃が、今日みたらこんなに膨らんでいます。春が近づいていますね。でも、今日から強い風と雨だそうです。私は、明日は宝塚の中学生の話に行きます。
緊急避妊は、事後に飲めばこれで安心というものではありません。大体85から90%の妊娠を防ぐと言われます。ですから、避妊しないでセックスをした、「あとで薬を飲んでおけよ」ではいけないのですね。女性たちは、もっとしっかり避妊をしなければ。彼任せにしてはいけません。
先日は、緊急避妊の薬を飲んだのに、妊娠してしまった彼女に「一人で行っておろして来い」と彼に言われたと泣きじゃくる人がいました。
今日、フェイスブックで、気になる記述を見ました。「愛とは相手の幸せを願う事」と。私、それを女の子に向けて言うのはとても危険だと思うのです。
ある教育学部の大学生。避妊をしない性交で妊娠。人工中絶を求めてきました。お決まりの私の「どうして避妊をしないの?」には、彼に言えなかったと。彼女の父親も教師です。あなたは、これまでお父様にどんな事を聞かされて育ったのだろうか?には、「人に迷惑をかけないように」と言われましたと。迷惑をかけない?だから、彼に避妊を主張できなかったの?避妊をするということは、迷惑なことではないと思うのだけれど。
ある男子大学生のお母さん。彼女が妊娠していて、彼女は産みたいと言います。彼もそうするつもりでした。そしたら、彼の故郷から、お母さんが飛んでこられました。彼女に中絶するように迫ります。その場に私も引っ張りだされました。そして、そのお母さんが言いました。
「息子を愛しているのなら、息子の幸せのためにおろしてちょうだい」と。そして、さらに言われました。「私は7回中絶をしています。それは、主人を愛しているからです。」と。私はずっこけました。
相手の幸せを考えることと、相手のいいなりになるのとは違う事。私は、「相手のしっかり自己主張することが必要だと思っているのです。それが言いたくて、「さらば悲しみの性」も書いたのですね。
彼の要求を断れなくて、まずくて嫌なのに、「愛しているのなら、僕の精液を飲んで」と言われて、泣く泣く応じているという中学生にも会いました。
私は若い人の恋愛の中には、「自己主張」がしっかりあって、それのぶつかり合いが必要だと思っています。そうして、話しあい、話し合いして、コミュニケーションが取れあったいい関係ができるのではないでしょうか。ほとんど話もないままに行動が先行し、あとでひっそりとアフターピルを求めて来るという女性たち。しっかりしなさいと言いたいのです。
けっして「相手の幸せを考えなさい」なんて、軽い言葉を伝えないでください。「お互いにお互いの幸せを考えて」とも言わないで。一方的な関係の中に多くの少女たちがいるのですね。今、若い女性に必要なのは、自分で自分に責任を持つことだと。愛する人ができた時こそ、彼に対しての責任でなく、自分に対しての責任を持つことだと。それが足りなさすぎると思っています。
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