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人を愛した少女たちには自己主張が必要です。

ここの所、緊急避妊薬、アフターピルをのんだのに妊娠したという人が続いています。緊急避妊を求める方は、当然、妊娠しても産めない人たちですから、人工中絶を求めることになってしまいます。

緊急避妊は、事後に飲めばこれで安心というものではありません。大体85から90%の妊娠を防ぐと言われます。ですから、避妊しないでセックスをした、「あとで薬を飲んでおけよ」ではいけないのですね。女性たちは、もっとしっかり避妊をしなければ。彼任せにしてはいけません。

先日は、緊急避妊の薬を飲んだのに、妊娠してしまった彼女に「一人で行っておろして来い」と彼に言われたと泣きじゃくる人がいました。

今日、フェイスブックで、気になる記述を見ました。「愛とは相手の幸せを願う事」と。私、それを女の子に向けて言うのはとても危険だと思うのです。

ある教育学部の大学生。避妊をしない性交で妊娠。人工中絶を求めてきました。お決まりの私の「どうして避妊をしないの?」には、彼に言えなかったと。彼女の父親も教師です。あなたは、これまでお父様にどんな事を聞かされて育ったのだろうか?には、「人に迷惑をかけないように」と言われましたと。迷惑をかけない?だから、彼に避妊を主張できなかったの?避妊をするということは、迷惑なことではないと思うのだけれど。

ある男子大学生のお母さん。彼女が妊娠していて、彼女は産みたいと言います。彼もそうするつもりでした。そしたら、彼の故郷から、お母さんが飛んでこられました。彼女に中絶するように迫ります。その場に私も引っ張りだされました。そして、そのお母さんが言いました。

「息子を愛しているのなら、息子の幸せのためにおろしてちょうだい」と。そして、さらに言われました。「私は7回中絶をしています。それは、主人を愛しているからです。」と。私はずっこけました。

相手の幸せを考えることと、相手のいいなりになるのとは違う事。私は、「相手のしっかり自己主張することが必要だと思っているのです。それが言いたくて、「さらば悲しみの性」も書いたのですね。

彼の要求を断れなくて、まずくて嫌なのに、「愛しているのなら、僕の精液を飲んで」と言われて、泣く泣く応じているという中学生にも会いました。

私は若い人の恋愛の中には、「自己主張」がしっかりあって、それのぶつかり合いが必要だと思っています。そうして、話しあい、話し合いして、コミュニケーションが取れあったいい関係ができるのではないでしょうか。ほとんど話もないままに行動が先行し、あとでひっそりとアフターピルを求めて来るという女性たち。しっかりしなさいと言いたいのです。

けっして「相手の幸せを考えなさい」なんて、軽い言葉を伝えないでください。「お互いにお互いの幸せを考えて」とも言わないで。一方的な関係の中に多くの少女たちがいるのですね。今、若い女性に必要なのは、自分で自分に責任を持つことだと。愛する人ができた時こそ、彼に対しての責任でなく、自分に対しての責任を持つことだと。それが足りなさすぎると思っています。

クリニックの待合室にかざってある青野さんのお花。かたいつぼみだった桃が、今日みたらこんなに膨らんでいます。春が近づいていますね。でも、今日から強い風と雨だそうです。私は、明日は宝塚の中学生の話に行きます。

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中学生の感想文③

昨日の続きです。中学2・3年生の感想文です。

これは、性別をどちらでもない(分からない)と書いていた生徒のです。

『昨日の講演会はすごくためになるお話でした。

性については、あまり知らないけれど、色々な、妊娠のお話や受精はどのようにしてなるかなど、知っておかないといけない事を聞けて良かったと思っています。中学校の間は性の色々な事は教えてはいけないみたいな事を聞いたけれど、これは中学校の間で知っておかなければいけない大切な相手、自分の人生にも関わるお話だと思うのでこの中学三年生の時に聞けてよかったと思った。

講演会、とてもためになる大事なお話を、わざわざ広島から来ていただいて、私たちのために講演を聞かせてくれてありがとうございました。』

以下は女子生徒たちの感想文です。

『昨日、河野先生のお話を聴いてとても衝撃を受けました。なぜなら、普段大人たちはそんな話はしないし恥ずかしがるからです。しかし、河野先生は具体的な数字を出して話して下さったり、実際の動画を見せて下さってよりリアルに伝わってきました。

「性」と「生」については、人それぞれの考え方は違うし見方も違うと思いますが、今後生きていくためにはどちらもとても大切なことだと実感しました。

まだ、私たちは中学生で大人たちから見ると、ただの子どもだろうけれど私たちは私たちなりに。中学生らしく。自分と相手のことを考えて行動しなければいけないと思いました。』

『河野先生の話は、私にとっとても心に残るものでした。

私は「生」や「性」についてあまりちゃんと向きあったことがなかったので今回の河野先生の話を聴いたことによって向き合い方や理解の仕方が少しわかった気がしました。

河野さんの行っていた通り「性」というものについては親などからは教えてもらえないのであまり理解できていない子が多いのは事実だと思いました。私もその一人でしたが河野先生のあつい話を聴き、映像なども見て私は子が誕生することやその過程、夫婦の愛情などはとても素晴らしいものだと理解できました。

このように理解できるようになることはこれから私たちが大人になった時に自分の子のことでも向き合えるようになったということだと思います。

なので、項の先生からの話を活かしてこれからの未来につないでいこうと思いました。』

『人には聞けないことや、大事なことを一生懸命教えてくれてとても良い時間でした。病気の事や妊娠の事はほぼだれも教えてくれるわけではないので昨日の5・6時間目は男子や女子関係なく学ぶことができました。20分くらいの短い映画だっだけど、その中に大切な事が沢山かかれていたし、絵でわかりやすく説明してくれていて分からなかった事が分かるようになりました。

産婦人科は、妊娠している人だけが行く所だと思っていたけれど、色々な悩みがある人も行く場所なんだと話を聞いて思いました。こういう話を笑って聞いている人がいるかもだけど、とても大事な事だし、もっと色々な人に、理解してもらわないといけないと思います。私の周りにそういう人がいるんだったらしんけんに聞いて悩みを一緒に考えてあげたりすることができたらいいなと思っています。』

感想文を皆さん一生懸命書いてくれてありがとうございました。もっと沢山の文を紹介したいのですが、限られているのですみません。でも、お一人ずつの感想を読んで、もっと私も頑張らなければと思いました。私が元気づけられましたよ。すべての皆さんが豊かな大人になりますように、楽しく人生を送られますように。送って下さった先生にも感謝です。

これは、昨夜の晩御飯です。昨夜は韓国語の日だったので、遅く帰りました。夫がこれらを作って待っていてくれました。シイタケの煮物、貝とみょうがのポン酢和え、しし唐とちりめんは、砂糖と醤油で炒めてありました。イカの刺身はたれとワサビであえてありました。ウインナーと玉ねぎは昆布だしで炒めてありました。すべてがおいしくて。感謝しながらいただきました。

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中学生の感想文②

昨日の中学生の感想文の続きです。中学生、思春期、いろいろと自分の容姿や能力などに自分で厳しい目を向け、コンプレックスを持ちます。それも、大人になればどうってことないのに、その時には、とっても悩んでしまって。私にも経験があります。そのような中学生にはなしておきたいことは沢山あります。以下、感想文です。

『私は毎日ペニスについて悩んでいました。こんな形でおかしいのではないか、性欲が強すぎるのではないか、と。

 しかし、河野先生のお話を聞いて、ペニスにも個人差があると知れたので安心しました。

私の周りには、性についてしっかり教えてくれる大人は、あまりいませんでした。それどころか、あまり教えようともしませんでした。私が将来子どもを育てる時は、性を大切なものと意識し、正しい情報を教えて安心させたいです。

性をいやらしいもの、あるいは恥ずかしいものと捉えず、いずれ直面する大切なもの、と捉えるようにしたいです。』

『河野先生の話を聴いて感じたことは、まず性と聞くと、みんな変な感じに思うと思います。しかし、今回の講演を聞くと、それが180度変わりました。

それは、性というのは、人生を生きる時に必ず必要だということです。今の身の周りにある、情報やインターネットに書いてあることを、容易に信じてはならないということがよく分かりました。また映画を見て、女の人は男の人よりも過酷でつらいのだと、しみじみと痛感しました。

女の人がいるから、一つの命を誕生させることができるのは、すごいなと思いました。その女の人を遊んだり傷つけたり、絶対にしてはならないと、ほんとうに思いました。

そして、河野さんの話を聴いていると、とても心に届きました。ほんとうに河野さんの言葉には、力があると、とても思いました。今回のこの講演は、決して無駄ではないと思います。』

『昨日のお話を聴いて感じたことは2つあります。

一つ目は、女性や男性の体についてきちんと理解することの大切さです。お互いの体について知らないせいで人を傷つけてしまったり、心ない言葉を発してしまうことにつながることが分かりました。

二つ目は、妊娠させることへの覚悟です。特に深く考えずに不十分な避妊をして行為を行い、女性が妊娠してから考えるのはとてもいけないことだということが分かりました。そこで覚悟を決めて生むのを決めたり、中絶するのを決めたらいいけど、戸籍が残らないのをいいことに、逃げたりするのは、絶対に許されないなと思いました。

SNSや出会い系サイトへの注意や、避妊具は確実に妊娠を防げないこと、AIDや性病などへの注意なども忘れてはいけないなと思いました。』

『 私が特に心に残っているのは、性交渉自体が、生殖行為であり、そのことについてもっとよく知り、自分でも考えなければいけないということです。

もちろん、私も、将来的には、子どもも妻もいる、よくある家庭を持ちたいです。そのために何をすればよいか、よく理解することができました。

しっかりと、家族が増えても養えるようになってからの方がいいこと。そのためにも大学へ進んでIT関係のことを学んでいこうと、ある程度筋道を立てることができました。

それから、そういう環境が整っていないような時には、しっかりと避妊(コンドームとピル)を使おうと思いました。本当に今まで教えられなかったことを教えてもらい、とてもよかったと思います。』

以上は、男子生徒の感想文です。明日、女子生徒の感想と性別をどちらでもないと書いた生徒の感想文を出しますね。

孫が生まれてものすごくうれしかった時です。この子たちの将来に幸あれ。そのために今、私たちがどんな社会を残して上げられるのか、それが問われているのだと思います。

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中学生の感想文で感動したこと

先日行った、東大阪市上小坂中の生徒さんの感想文が届きました。びっくりして、とっても嬉しかったのが、これです。

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感想分の性別の欄に

( 女  ・  男  ・    どちらでもない(分からない)   )
と書いてありました。教育の現場でこうしてちゃんと実践されていること、すごいと思いました。そして、その「どちらでもない(分からない)に〇をつけている生徒が実際にあるのですね。

確率から言って、生徒の中にLGBTの子も必ずいることでしょう。中でも、GID・性同一性障害の子も。その生徒にさりげなく配慮してあるという事が、すごい、と感動しました。

生徒の感想の中にも、それについて書いてあるのもありました。

『 いろいろな話をして下さったけれど、特に心に残っているのは心と体が違う人などの話です。
私は自分を女だと思っているし、周りの人も外見的に取りあえず女と見ることが多いです。
でも、ほんとうのところはどうなのか分からないし、人それぞれに考えや悩みなどがあると思います。日本でもLGBTが早く理解されるといいなと思います。・・・』

『私は女ですが、虫やグロイ系のものはだいたい行けたり、冬の体育の授業でも一人だけ半そでだったりしているのでよく男っぽいと言われます。たまに、仲のいい友達から性格が男子よりイケメンとか言われたりしていますが、正直うれしいのかいやなのかよく分かりません。多分私は、これからもこんな感じなんだろうなあとは、思います。こんなんでも一応女やし、気になる男の子だっています。なので私は、これからもこんな感じで生きていこうと思います。』

まだこの件に関してだけでなく、いろいろな感想がありましたので、またお伝えしますね。

今日は、今から被爆者の証言を聞きに行きます。広島市原爆被害者の会二世部会の主催で、切明千枝子さんのお話です。今、本当にリアルに被爆者の証言を聞く機会が少なくなってきました。できるだけ聞いておきたいと思います。

午後は電話当番でこもります。

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どなたか教えて下さい。

先日、仕事を終えて自転車で帰っている時の事です。一人の男が、私にとびかかってきました。で、自転車をつかんで止められました。何?と聞くと、ここは自転車は通行できないと言いました。

私は職場から帰宅するとき、クリニックから出て本通りに入ります。ここは午後8時まで自転車に乗って通ることはできません。ので、自転車は引いて歩きます。そして、アーケードを出た所で、自転車に乗ります。そこから、少し行った所で、男がとびかかってきました。20代後半くらいの普通の男です。地図で言うとここ、緑のところです。

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オレンジと薄紫で長丸をした所が、アーケード。アーケードは木定楽器の所で終わります。

私は、男に、ここはアーケードじゃないよ。自転車に乗れないのは、アーケードの中よと言いました。すると、男は、私の自転車をつかんで、引っ張っていきました。そこは、セブンイレブンの端。そこに交通標識が立ててありました。これまで見たこともなかったけれど。黄色の〇の所です。大分向こうにアーケードが見えます。地図ではピンクの所です。

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その標識を拡大すると、こうです。

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歩行者専用道の12-20の下に「自転車を除く」と書いてあります。あれ?自転車は除いてある、じゃ、自転車は通ってもいいのかしらと思いました。男は、自転車を除くは、その下の10-12なのだと言います。

私は、本通りの商店街の組合員でもあるし、独自の標識を立てるのは、アーケードの端と端であると聞いています。要するに、アーケードのある所は自転車は通ってはいけないと。これは、アーケードの中の事だと私は言いましたが、男は違うと言います。では、この自転車を除くは何を示しているのか、警察に行こうと私は言いました。行って聞いてみようと。彼も了解したので、本通りの派出所に行きました。私は自転車を引いて。彼は本通りのアーケードの中を走っている自転車にとびかかって行きます。私と歩いている時にも二台ほど。

で、派出所に行って事情を話しました。この標識の自転車を除くはどういう意味なのかと。うん?はじめ、警察官の一人は、歩行者専用道を自転車が通る時には、歩行者に気を付けて、左側を走らないといけません、というような、ちょっと見当違いの返事でしたが。何人もで、これはどういうことかと、この標識は分かりにくいねとか、下に線が引いてあるからとか言っています。

結局は、標識通りの、その標識がある所から、歩行者専用道で、自転車は通ってはいけないということになりました。では、「自転車を除く」は何なのかと。曖昧なままなのです。少なくとも、私は理解できませんでした。今も、よくわかっていません。

帰って調べると、こんなのがあります。

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それから、市のホームページにはこんなのも。アーケード街とあるのですから、アーケードがないところまで規制するのはおかしいと思うのですが。

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それから、とびかかってきた男は、「そんなあぶないことをしてはいけません、我々だって、口頭で注意はするけれど、走っているのを強引に止めるようなことはしません。事故につながります」と言われていました。男は、では「私に逮捕権はないのですか」と言いました。「逮捕権は、現行犯なら、誰にでもあるけれど、交通違反に逮捕はありませんよ」と言われていました。切符を切るような軽微な交通違反には逃亡の恐れとか、公務執行妨害とかがないと、逮捕はないと「犯罪捜査規範」に定められているようです。

標識なんて、通行しながらパッと見るものだし、もっと分かりやすくしてと思います。ちなみに、私のクリニックから出て、本通りに入る交差点にはこんな標識があります。あれっ、本通りの中を車が走ってもいいような?アッそうか、下の標識と両方見なければならないということかと。うーん、ますますわからん。どなたか、解説して下さいませ。

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生徒に話す時に気を付けること

昨日は、広島なぎさ中学校の三年生にお話しに行きました。二週間前には、なぎさ高校の一年生に話しました。

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その高校の生徒の感想文は、初めて知ったとか、大切なことがよく分かったとかいうのが多かったのですが、それでも、これはと思うのもありました。

自分の性別に違和感を持ち続けていると。いつか相談したいと。

ああ、よかった、と思いました。私は、多くの生徒に話す時に、いつも気を付けています。それは、「ここにも当事者がいるはず」という事です。私の話を聞くことで、傷つくつ生徒がいてはいけない。だれもが肯定的に自分の性を受け入れられること。それを一番大切なこととして考えています。

「この中にも、自分の性別に違和感を持っている人がいるかもしれない、その時には、一人で悩むのでなく、だれか一人、相談できる大人を探して。そして、相談してね。もし、周りに誰も見つけられなかったら、私に相談してもいいですよ。」

と言います。

今回の私の話を聞いて、自分が一人籠るのでなく、だれかに相談してみようと思ってくれたこと、うれしく思いました。

私が話す中には、妊娠が分かっていても、一人抱え込んで悩んでいる内に、次期を失してしまい、産むしかなくなってしまった人。でも、育てられなくて、その彼女と赤ちゃんのために養子縁組のお世話をしていることなどもあります。

そんな時、この生徒の中にも、自分が養子縁組で今の親に育ててもらっていることを知っている子がいるかもしれないと考えています。

赤ちゃんを手放す時に、泣いている女性に、「あのご夫婦に引き取られて、赤ちゃんは、絶対幸せになれる。あなたはね、赤ちゃんが欲しくて欲しくて、でもどうしても恵まれなかったあのご夫婦に赤ちゃんを産んであげることができた。あなたは、あのご夫婦から、とても感謝されているんだよ」と、自分を責めて苦しむことがない様に励ますことを話します。

なぎさ中学・高等学校の正門を入った所に、こんな碑があります。

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「教育は愛なり」。そのわずか、ほんの一部でも参加させて頂いたことをうれしく思います。

生徒の皆さん、よく聞いてくれてありがとう。関係者の皆様、お世話になりました。ありがとうございました。

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福島の子どもたちの甲状腺がんについて

今年初め、ミニコミ紙「未来」に書いた原稿です。すでに掲載されてひと月経ちましたので、未来の読者以外の方にも読んで戴きたくて、ここに転載しますね。

私は、原稿でも講演でも、「人」の顔が見えることを原則にしています。ですから、理論詰めではありませんが、私がお会いした方々の事を中心に書いております。忘れられがちになっている福島の子どもの甲状腺がんについて、今もご本人たちには大変に重いこととして続いていることを知って頂きたいと思います。

2011311日の東北大震災の影響による東京電力福島第一原発の炉心溶融などの事故により、大量の放射性物質が放出された。IAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書では、放出したセシウム137の量は大気中だけで広島原爆の168発分にも及ぶ。

 広島の原爆でも、また、19864月のチェルノブイリ原発の事故からも、その放射線を浴びた人、特に子どもたちの健康への影響が考えられた。
 チェルノブイリで真っ先に起こった子どもたちの体への影響は、甲状腺がんであり、福島でも当然それが心配された。
 
国や県は、人々の動揺を抑える目的か、「心配ない」キャンペーンを繰り広げた。長崎から駆け付けたか要請されたか分からないが、山下俊一氏はあちらこちらで講演を行った。
「山下氏の講演を聞いてね、なあんだ、心配ないんだってね、それまでしていたマスクも外して、外でも平気で遊ぶようになったの。」
その一方で、福島県は全子どもの甲状腺検査のプロジェクトを立ち上げた。研究者として、またとない絶好な機会が訪れたかのように。そして、全国の甲状腺学会のドクターたちに「甲状腺学会会員のみなさまへ」という通達を山下俊一氏と県立医大の鈴木真一氏の連名で送った。福島の子どもたちが受診しても、診察をしないで、福島県立医大を受診するようにと説得してほしいと。
 
私たちは、広島の地において、民間グループで福島の子どもたちの一時保養を呼び掛けた。広島では、山下氏などの通達を気にしない、気骨のある甲状腺の専門医がいる。広島に来た時に、そのドクターの診察も受けることをセットにした保養である。
 
2012年早春から始まって、春、ゴールデンウィーク、夏、冬の休みに、受け入れをしている。子どもたちの中には、甲状腺に異常が見られる子どもも何人も現れ、時間をあけて受診、検査を継続するようになっている。
 
中には、子どもの異常に耐えられず、福島から広島県へ母子で移住をした人もいる。
 
福島県の検査は、現在三巡目となっているが、県民調査報告書による発表では、2017930日現在子どもの甲状腺がん及び疑いは194人と。(疑いというのは、手術の結果良性腫瘤であった者が一人。その他はすべてがんであった)また、1225日に開かれた検討会では一人の委員の病院で手術をしたがんの一人が、統計に含まれていないことが判明したという。委員の追及には、県立医大以外でがんが判明し、手術を受けた者はデータに含まれていないとういう。
 
広島でも、福島県の二巡目の検査で異常なしと言われたにもかかわらず、その半年後にリンパ腺転移までしている進行性の甲状腺がんが見つかり、手術を受けた人がいる、その人は福島県の統計には入っていない。
 
山下俊一氏は20093月の講演で(日本臨床内科医会開始23巻第2号に掲載)次のごとく語っている。
「チェルノブイリの20万人の子どもの大規模調査、事故当時010歳の子どもに、生涯続く甲状腺がんのリスクがあることを疫学的に、国際的な協調のなかで証明することができました。
一方、日本では思春期を超えた子どもの甲状腺がんをまれにみるくらいです。その頻度は、年間100万人に1人と言われています。これは、欧米、日本ほぼ変わりません。」
 
そう言っておきながら、今だに山下氏や県民調査の委員会は、「甲状腺がんは、原発事故によるものでなく、過剰診断によるもの」との姿勢を持ち続けている。医師としての信念があっての姿勢とはとても思えない。国や東電へ将来的に保障を求められる可能性を配慮(忖度?)してのことであろうか。
 
広島への保養の際、平和公園でのドリミネーションの写真を撮って文章とともに提供して下さった方がある。そのうちの一枚、もみじの電飾の写真への文。
「広島のもみじは、暖かな子どもの手をイメージさせてくれます。放射線から子どもを守るため、仕事や家を離れる…簡単に考えられない多くの問題に頭を抱える日々です。放射線を口にすることがタブーとなってしまった福島。健康被害が増加している中で、ホットスポット・福島市〇〇地区は、除染が終わっても、山があるため線量が高いままです。」
お城の写真と共に
「本来の家のイメージだと思いました。私たちの住む家は、色を失くしてしまいました。家の中まで線量が高いため、今でも二階にあまり上がらず、多くの物を処分。長年、少しずつ作ってきた庭の植物も花も除染によって、全て無くなりました。子どもを守るために、環境に悩む日々が今でも続いています。」
 
この方の子も、甲状腺に針を立てて検査することになってしまった。まだ小学生の男の子が、「被曝しているから福島の人としか結婚できないんでしょ?引っ越しても福島ってわかるかな。」と聞いてきたとのこと。
 
ましてや、甲状腺の手術をうけ、一生甲状腺ホルモンを飲み続けなければならなくなった青年たち一人一人の苦悩は切実なものである。
 
今、必要なことは、検査を望む所で無料で受けられるようにすること。治療が必要な場合は、それも望む所で、無料で受けられるようにすること。一生に渡る保証を東電がすること。そして、二度とこのような子どもたちを出さないように、全ての原発の廃止を求めることは当然である。』

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カープグッズを手に入れましたよ。

今年のカープグッズの販売当日、ファックスが入らず、やってもやっても入らず、やっと通じた時にはもう売り切れで、撃沈しました。

ところが、姪が広島駅のカープグッズ売り場に売っていたとお好み焼きの帽子を手に入れていました。そして、これも私が欲しかった赤白のリバーシブルのウインドブレーカー、これはそごうに売ってたと。

それはそれはで、ゴー!!で、ゲットしました。

このお好み焼き、リアルです。容器もお好み焼きそのものが入っているような。マヨネーズで書いたCarpも紅ショウガもリアルです。

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中を出してひっくり返すと、裏もこんがりと焼いてありますよ。

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で、中を取り出してもじゃもじゃすると、はいっ、こんな帽子になりました。

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とっても気に入って、この前神戸に行った時に持っていくと、孫が大喜びして持って帰ってしまいました。もうどこにも売っていないので。でも欲しいので。ちょっと悔しいけれどネットで買いました。大切にしますよ。試合の時にはもちろんちゃんとかぶります。

リバーシブルのブレーカー。そごうでちゃんと正規の値段で買えました。裏があるので、厚手でとても暖かいです。シーズンの早い時期にこれを着ましょう。いつも初め頃は、寒くてブルブルしますので。

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そして、ついでのこのバッグも。カープ坊やが切手になってかわいいです。上にちゃんとチャックがあるので気に入りました。もう通勤に使っています。

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遅ればせながら、ちゃんと買えて満足です。 カープグッズ、限定でなく人気があるものはいっぱい作ればいいのに…。そうでないと、沢山買って、売りに出して儲ける人がいるので悔しいことです。でも、その人たちから高い値段で買う人、私のような者がいるからいけないのですよね。分かっているけれど・・。

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若い人に引き継ぐこと。

江田島で飲んで食べての楽しいひと時でしたが。話しもはずんで。

性教育や私の講演の話も出て。山路さんが、学校や教育委員会に縛られない所で、講演会をしようという話になって。そしたら、塩崎さんが「8.6ヒロシマ平和の夕べ」で私の性教育の話をしろとなって。それはちょっと・・・。

そしたら、8.6に若いものが来ないじゃないかと。俺らの年代ばかりじゃないかと。うーん。この前のハチドリ舎でのダニー・ネフセタイさんの講演の時にも、議論になりました。今、平和運動でも性教育の分野でも、若い人たちにどう受け継ぐのかが本当に課題なのですね。

どこでも若い人たちが集まらない。

だから、ハチドリ舎の安彦さんのような若い人の活動が輝いていて、すごくうれしいしのでもあります。でも、安彦さんのような活動ができる人は本当に一部なのかもしれません。

私は、その時にも話したのですが、それが一番うまく行っているのが、カープだと思います。球場には、若い人も、お年よりも、男も女も、それから、子どもたちも沢山来ています。生まれて間もない赤ちゃんも、カープのよだれかけをしたりして。お年寄りから若い人に、若い人から子どもたちに、本当にスムーズに伝えられて行っています。

そしたら、山下氏が、それは面白いからだと。でも、8.6に面白さを求めても・・と思います。それに、8.6で性教育は場違いだし・・・。何より私の講演をしたら若い人が来るかといえば、それは???でもあります。

今年の8.6も素晴らしい会にしたいと、そのめどもあって、取り組んでいる所なのですが。「若い人が来ないではないか」というのが、痛くて重くて。それも課題にして、検討しましょう・・。

江田島に行く途中の海。プリンスホテルが見える所ですが、海の色が分かれています。どうして?
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江田島の切串港に着いた時の牡蠣いかだです。きれいな海で、おっきくておいしい牡蠣が育つのですね。

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私は、いつも移動は夜なので、海を渡るのも真っ暗です。だから、こうして青い海が見られたのが、とってもうれしかったのです。

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江田島の海と食とお酒。

昨日は、8.6ヒロシマ平和の夕べのスタッフやブログ仲間、昨年一緒に忘年会をした人たちと「江田島で牡蠣を食べる会」を行いました。宇品からフェリーですぐです。真っ青な空、青から緑にグラデーションする海。

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海にチヌが沢山泳いでいるのは、やんじさんが撮った写真をいただきました。どこまでも透明な海です。

原爆の遺体が沢山流れ着いた海岸に立つ慰霊碑です。

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裏には、遺体は凄惨を極めたと書いてありました。そして、食事会はここ「四季の味 ひらの」で。

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牡蠣を食べる会でしたが、なんと、しょっぱなに出て来たのは、大きなヒラメの姿づくり。参加の10人から、歓声が上がりました。コリコリとおいしい。

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それから、まあ、次々と。牡蠣はカキフライ、殻付きの蒸し牡蠣。

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しびれたのは、小イワシの漬け。刺身やてんぷらしか食べたことはなく、漬けは初めてです。

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なんとなんとトロリとおいしい。あったかいごはんに乗せて食べたいと思ったら、小イワシの漬け丼というのも、メニューにありました。次のお刺身は、おこぜ、みる貝、赤貝など。それぞれの肝もついています。盛り付けもおしゃれ。板さんは、関西や広島のホテルで鍛えた方です。

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天ぷら定食は五人前でみんなでシェア。牡蠣丼は、カキフライがかつ丼のようになっています。これも5人前でシェア。定食、写真が逆さから撮ったのですみません。

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おこぜのから揚げ、ヒラメの皮のから揚げ。みんなバリバリと食べます。

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そして最後はまだまだ食べれるということで、海鮮巻。

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お酒は、ビール、日本酒、焼酎、梅酒、みんなよく飲みました。そして、楽しい会話。 これだけ飲んで食べて、なんと一人3000円。信じられない。セットしてくれた江田島在住の山下さんは、それが適正な値段。広島の人は固定資産税分を払っているから高くなっているのだと。本当にありがとうございました。また、ご一緒しましょうね。

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アフターピルを自分で買えるようになることには反対なのです。

避妊しないで性交をした場合、妊娠・中絶まで行く前に、、いわゆるアフターピル、緊急避妊薬があると捉えられています。本来、これはレイプされた、コンドームが破れたという犯罪やハプニングが起こった場合の救済策としてあるものです。そのような場合、遅くとも72時間以内に内服それば、85~90%の妊娠を防ぐことができるというものです。

それが、本来の使い方でなく、「避妊しないでセックスしたから」と言ってアフターピルを求めて来る人がとても多いのですね。レイプされたという人は、私のクリニックではほんの少しで、避妊をしなかったからという人が圧倒的なのです。

なぜ避妊をしなかったのか、私は尋ねます。そしてこれからはちゃんと避妊をするようにと。昨日言ったように、「コンドームも使わないでセックスする男はとても失礼な人だと知りなさい」といううことと、「そのような人と、まだ付き合うつもりなのなら、あなたがピルを飲んで防衛しなさい」と、ピル、OCを勧めます。
アフターピルを求めて来る人には、単に今回の事を何とかするだけでなく、今後のことをしっかり考えな直してほしいし、OCの内服へのきっかけとしてもらうための機会であるとも思っています。

 アフターピルを求めて来る人に違和感を感じることもあります。それは、リピーターが多いという事。私は、アフターピルは一回きりのものと思っています。一回内服したら、あとはちゃんとした避妊をして欲しいのです。そのための指導が必要と思っています。でも、まるでアフターピルを普通の避妊法としているかのような人。それも、相手が同じ人という場合。それはとても悲しいと思います。ちゃんと相手と避妊の話や実行がなく、あとで一人で薬を取りに来る、寂しいものです。

「あなたは、こうしてアフターピルを取りに来ていることを彼には言ってるの?」と尋ねます。ちゃんと話をしなければね。でも、それを彼に言うこともなく、一人で何とかしようとしていること。これではいけないでしょう。悲しすぎるよね、と。

それに、男から、あとで薬を飲めばいいからと言われたという人もいます。何度も言いますが、詩織さんの事件でも、男が「ピルを買いに行きましょう」と言ったそうですが。そんな、卑怯で情けない男もいます。

今、緊急避妊薬を産婦人科でなく、薬局で自分で買えるようにという動きがあります。女性たちはそれを歓迎しているようです。厚労省にも、圧倒的にそれを歓迎する意見が寄せられたと。確かに、産婦人科に行ってこれを購入するという、一つの垣根が取り除かれるということは、女性にとってありがたいことかもしれません。でも、と、私は思います。

多くの国で自分で買えるようになってはいても、それは、同時に性教育にも国を挙げて取り組んでいる国々です。

例えば、これは日本にきて、大学の先生をしている方からうかがったことです。イギリスでは、若者の人工中絶を減らそうと、国家プロジェクトを立ち上げたと。国中に保健センターを作り、そこに行けば、ピルを無料でもらうことができる。緊急避妊薬も無料です。でも、緊急避妊薬は、時間の制限があります。できるだけ早く内服する方が効果も高くなります。公的な機関ですので、休みがあることも。そのような時には、スーパーマーケットの中のドラッグストアで自゛分で買うことができると。でも、その時には、「教育」が゛セットされていません。保健センターでは、「これからはピルを飲みましょう」などと、教育ができる、でも、自分で買うのには、それができないので、少し高くしましょうと。で、保健センターでは無料ですが、自分で買うのは、1500円くらいなのだそうです。

日本では、15000円もします。薬局で、自分で買うことができるようにということに反対する産婦人科の団体に、「自分の既得権益を守るためた」という人がいます。とんでもない、15000円というお金は、自分の収入になるわけではありません。その分、高い金額で、薬問屋さんから仕入れるわけですから。それに、指導などにとても時間をかけて、お話しますので、時間的なこともと考えると、決して儲かることではありません。

それよりらも、ピル、経口避妊薬も広まっていない、性教育も、中学生に避妊の教育もできない日本で、アフターピルだけ自由に買えるようにするという必要性が私には分かりません。せめてアフターピルを求めて来る人に、避妊の必要性をしっかりお話したいと思っているのに、ただ、お金で買えばいいということになるのは、とても心配なのです。

そして、あとで薬を飲めばいいからという男たちもきっと増えるでしょう。あの、詩織さんをレイプした男のように。それに、まだまだ日本の性教育が十分でなく、エイズの予防教育も、まだまだできてなくって、日本の感染率がなぜ多いのか、なぜコンドームを使うことが定着していないのか、世界中から指摘され疑問に思われているのに。日本のように豊かで、義務教育も行き届いている日本でなぜ?と。

それは、義務教育が行き届いていても、性教育は全くダメだから。だから、私は、まだまだ自由にアフターピルを自分で買うことができるようにするには、反対なのです。

◎レイプされて、警察やワンストプセンターに届けて受診する時には、緊急避妊薬は無料でで提供されます。

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避妊をしないで妊娠・中絶

私のクリニックで望まない妊娠をし、人工中絶を求めて来る人は、当然ではありますが、「避妊をしない」で妊娠した人達です。「避妊に失敗したのではなく、しないで、なのです。そういう人がとても多くて、「どうして避妊しないの?」ということが繰り返されています。

ある人は10代で、相手は40代の家庭のある人です。 妊娠しても出産・子育てができないのであれば、避妊をするのが当然と思うのですが、それが「失敗した」のではなく、「していない」のですね。

別のある男性は、人工中絶をしなければならないことで、私の前で泣いている女性に向かって「泣いても始まらんじゃろうが。もっと強うなれや!」といったのですね。「強くなれ」。私はびっくりしました。そして言いました。

「何を言ってるの。女性にとって、妊娠しても産めない、中絶しなければならないというのは、とってもしんどいし、つらいことなんよ。それを強くなれとはどういうこと? どうして避妊しないの?彼女がつらい思いをしないように、妊娠しないようにって、どうしてできないの?妊娠しても産めないのなら、コンドームくらい使うのが義務でしょうが。彼女が泣かなくってもいいように、あなたがすべきでしょうが。強くない彼女の問題なの?あなたの問題ではないの?」と。
また、別の人です。どうして避妊しなかったのかという私に、「コンドームを使ってて言っても、使わんほうが気持ちいいからと言って、使ってくれない」と言いました。「気持ちがいい」からなんて。そんなことで、彼女がこういう目に遭っているのですよ。その彼は、彼女の妊娠が分かった後、「妊娠しとるんなら、もう避妊しなくってもいいじゃろう」と、またまた妊娠している彼女にコンドームも使わないセックスをしているのだと。「彼女は、中絶した後、今のセックスで妊娠することはない?」としきりりに気にします。それはないけど、でも、こんなことをしてたら、あなたはまたすぐ妊娠するわ。

彼に入ってもらって話しました。「彼女が妊娠しても、彼女と赤ちゃんと引き受けて、ちゃんと育てることができないのなら、妊娠させたらいけんのよ。どうして避妊しないの?あのね、生理がある女が避妊のないセックスをしたら、妊娠するんよ。どうしてそれが分からないの?いいか、しんどい思いをするのは彼女なのよ。あなたは何にも痛い思いもしないし、つらいことは何一つないでしょ?」そしたら、「甘かったですね」と言いました。

そう。甘いのですね。「性は生殖である。望むにしろ望まないにしろ、たった一回だって、たとえレイプだって妊娠はする。」という事をしっかりと伝えないといけないと思います。それが、今、性教育ができない、中学生に避妊を教えてはいけないという事で、それも、性感染症を教えるのに、セックスという言葉も使ってはならないとされている所で、伝えられないでいるのですね。

今、若者が性を学ぶのは、ひたすらアダルトビデオです。コンドームをつける姿は出てこないし、ピルを飲もうかとか、避妊はどうする?赤ちゃんができたらどうする?というような話し合いも当然AVではされていません。

「アダルトビデオは、セックスの仕方を学ぶものではありませんよ。あれは演技の世界。多くは大人の男性の娯楽として、あるいはマスターベーション用に作られたものなのだから」という事も、私は中学生に話します。

もっとも、コンドームは完璧な避妊法ではありません。だから、人工中絶をしなければならなくなった女性、または、このままでいると、妊娠する可能性のある女性には、しっかり話します。

「いい?コンドームもつけないでセックスする男は、あなたにとても失礼なことをしていると思いなさい。」と。その上で、彼女にはピルの服用を勧めます。あなたがピルを飲んでいれば、たとえコンドームを使わなくとも、たとえ破れたり外れたりしても、あなたの方で防衛できるからねと。

このブログでも、何度も繰り返し言っています。診療の場では、毎日、繰り返し繰り返し言っています。

ただただ「中学性や高校生の間はセックスはしてはいけません」とだけ教えればいいのではなく。大人になった時に、パートナーとちゃんと話ができる関係を作ること、今産めないのなら、ちゃんと避妊をすること、それを伝えないと。だって、ここに今日伝えた男性たちは、全て大人の社会人なのですから。大人の男たちが、避妊のないセックスをして、そうして彼女が中絶をしている、それが私のクリニックでの姿なのです。

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東大阪の中学校での講演

昨日は、東大阪の中学校で2年生と3年生に話しに行きました。3年生は、受験を控えた大変な時期ですが、でも、卒業前にこの講演を聞かせることができて、本当によかったと養護の先生や他の先生たちに言っていただけました。

義務教育の間に、これが私の願いです。ずっとずっと持っていて、でも、ちっとも実現しない私の心からの願いです。

今もまだ中学校で避妊を教えることは指導要領のはみだしになるのですね。だから、具体的には中学生に避妊法を語ることはできないけれど、私のクリニックのデータで、それぞれの避妊法と妊娠率を語ることで、「避妊は、決していい加減にしてはならないことを伝えたい」のです。

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映画をやっているので、真っ暗ですが。

そして、校長室の前の廊下に貼ってありました。

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いじめによる自殺が続いています。東大阪では、「たこやき」が合言葉だと。

「たすけあおう
 こわがらずに
やめようやと
 きみのゆうきでいじめはなくなる」」

そのほかにも「辛かったら言っていいんだよ」とか「あなたはひとりじやない」とか「個性があって日々楽しい」「小さな手 大きな勇気」などの標語が中学生の手で書かれています。

真ん中にあるのは、東大阪市立中学校の「いじめ撲滅宣言」です。作ったのは、平成26年度東大阪市立中学校生徒会一同。
<前文><いじめているいるあなたへ><いじめられているあなたへ><いじめをみているあなたへ>そして、<まわりの大人のみなさんへ>と、それぞれの向けた言葉が書かれています。

<まわりの大人のみなさんへ>はこのように。

「私たちの小さなSOSに気づいてくれていますか。」私たちの「大丈夫」は「大丈夫ではない」かもしれません。私たちに関心をもって、いつも味方でいてください。お願いします。

ああ、私の現場でのDV、デートDVにつながっていると思いました。いじめも性教育の大切なテーマです。人間関係を大切にすること。あまりにこの教育を受けていない、悲しい大人たちに出会い続けています。明日、それを具体的に書きますね。どんなことが起こっているかを。

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神戸です。④

おはようございます。大阪です。今日は東大阪の中学生に話しに行きます。こうしてお声をかけて頂くこと、とてもありがたく、喜んで行ってきます。

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ホテルは、新大阪の改札から直に入れる所、診療を終えて遅くに移動する身にありがたいホテルです。無機質な空間の中で、すべき仕事がとてもはかどりました。

さて、神戸の旅行、ずいぶん長くなりましたが、今日が最終です。一泊した翌日は、王子動物園に行きました。そこにパンダがいることは、新神戸に着いた時のポスターで初めて知りました。和歌山ではパンダは見ましたが、神戸にもいたのですね。

まず、沢山のフラミンゴ。それからパンダ舎へ。人が少なくて、すぐにゆっくりと観られました。見ている内にお食事タイムになって。それに、上野のようにガラス張りではなく、直に見れます。

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沢山のフラミンゴ、ライオン、トラ、ヒョウ、しろくま。ライオンは、雌の寝姿がかわいいし、ヒョウは1メートルくらいの所でみましたが、その毛皮、ヒョウ柄はさすがに美しくて。

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そしてコアラ。じっと寝ているだけかと思っていましたが、目の前で木登りをしてくれて、それはかわいかったですよ。動画がアップできなくて残念。

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そして、最後は雪の中でのぞうさんの訓練です。英語の号令で立ったり足を上げたり。私の目の前でごあいさつ、鼻を高くして笑ってくれましたよ。ぞうの口の中、舌までしっかり見ました。

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孫が喜ぶかと思った動物園でしたが、もちろん孫も、そして私たち大人もしっかり楽しみました。動物と人とが近いのがいいですねえ。

つかの間でしたが、濃厚な一泊二日の旅、長々と読んで下さってありがとうございました。

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神戸です。③

神戸のことばかり続いてすみません。あんまり楽しくて濃厚な時間でしたので一杯書きたくて。

憧れの北野ホテル、なんとも素敵なホテルでした。かわいく美しく、スタッフの方々の洗練された親切な行動も。お風呂は、どのお部屋もジャグジーです。日頃狭いお風呂の娘の喜んだこと。

そして、一泊した後の朝ごはん。こんなレストランへ。みんなでそろって。

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この後、スープやパンが運ばれてきました。パンは一人6種類。

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とても食べきれません。ホテルの方が袋をもってきてくださいました。持ち帰りO.K.です。

半熟のゆで卵は、こんな面白いのでカチンカチンと玉を落とします。すると。

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こんな風に。これをスプーンですくって頂きました。

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楽しく、美味しく、おなか一杯堪能しました。この後は王子動物園に行きました。

私は、今日の診療後は大阪に移動します。

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神戸です。②

昨日、早くに神戸から広島に帰って来ました。つかの間の旅ですが、孫と一緒でそれは楽しく過ごしました。

ホテルにチェックイン。ホテルは、なにもかも素敵でした。部屋で一休みした後は晩御飯に南京町の中華街へ。一泊した後の豪華な朝ごはん。そして、王子動物園に。動物園の後には港に行こうと思っていたのですが、雪が舞い、あまりに寒いので、早くに新神戸駅に行き、お土産を買ったり、お茶をして帰りました。ざっと言うとそんなものです。

南京町の中華街。

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大勢の人、お店の前には屋台。まるで、台湾の屋台街のような雰囲気です。こんな景色は私は大好き。屋台で買って食べながら歩くのもいいねえと思いました。が、予約をしていたお店「華鳳」へ。どのお店がいいかわからないままに、ネットで北京ダック専門店とあるのをみて電話をしたのです。電話の対応は、一生懸命な日本語で、それがとても感じ良かったのです。

お店に着くと、二階の素敵な個室が用意されていました。

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孫は、写真を撮る時に変顔をするのかと思ったら、そうではなくって、ウィンクで親しさを出そうとしているのですって。

予約は、北京ダック一一羽だけにして、あとは行って単品をお願いするからということにしていました。エビチリやレタス包みなどいろいろと頼んで食べている内に、北京ダックがやってきました。

お兄さんが、手慣れた様子で、切り分けて下さいます。

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今手に持っている足の一つを孫にはいっと渡して下さり、孫はそれを喜んでかじりました。

出来上がった北京ダックです。これ以外にも、スープとそのスープのラーメンも作って下さいました。

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これを一人一人包んで食べました。うーん、美味。でも、食べきれません。残りはお店の人がパックを持って来て下さって、息子へのお土産にしました。

大満足のひと時でした。また明日、朝ごはんのことなどのご報告をしますね。


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神戸です。①

おはようございます。神戸にいます。娘や孫と一緒です。私と姉母娘が12時35分に新神戸着、東京組が12時37分着。合流してそのまま隣接のアナクラウンホテルへ。そこで予約していたアフタヌーンティーでランチです。

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せっかくの久しぶりのアフタヌーンティーですが、なんだか甘すぎてちょっと辟易。一月はイチゴだったけど、二月はチョコレートがテーマだそうで。サンドイッチやスコーンが多いといいのですが。 でも、みんなでワイワイと楽しみましたよ。

そこからやはり歩いてロープウェイに乗りに行きました。定員6人でちょうどみんなで乗って、これもワイワイと。下を見ると怖ーいなんて。

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途中からの景色が素晴らしい。上に上がると強風で寒くて。そこから今度はホテルへ。憧れの北野ホテルです。ここの予約が取れたのがうれしくて。でも、レイトチェックインなので6時まで荷物を預かってもらって、異人館通りへ散歩に行きました。外見からして、素敵なホテルです。

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異人館通り、素敵な家々を見て歩きました。

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そろそろチェックアウトの時間なので、またご報告しますね。

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性犯罪被害者の手記④

ある県外の事件で、当方で診察をした件の調書を作るためにその県から刑事さんが来られました。二度目の来院です。その前にお話したことをすでに下書きして来られていました。被害者から事件の様子も詳しく聞かれていました。そして、言われました。

「本当は、こういうことは女性の警察官に聞いてほしかったんです。でも、今、私一人です。」と。えっ?性犯罪の捜査、様々な人の沢山の調書を作るのも、全てお一人なのですか?はい、ちょうど産休、育休などで女性がいなくなっていますと。私一人で複数の事件のすべてやっていますと。なんと、そうなのですかと驚きました。

法律が変わり、性犯罪は親告罪でなくなり、捜査しやすくなっても、現場がどうなのでしょう。十分な予算をつけて人を増やし、捜査しやすくなっているでしょうか。ワンストップセンターを各都道府県に作る、そのための予算はつけられているそうですが、肝心の警察や検察がどうなのかという事です。

もちろん、素晴らしいと感心する警察官、検察官にお会いしてもいます。

「知事のセクハラ私の闘い」にも、ちゃんと取り組まれた男性の検察官が出てきます。この方の活躍で、知事の辞職にまで追い込むことができました。詩織さんの事件でも、コツコツと取り組んだ男性の警察官が出てきます。この方は、逮捕状を取る所までやって、その挙句担当を外されています。

でも、全く逆の人にも多く出会ってきました。警察や検察官の研修はちゃんとされているのかと疑問を持ちます。

特に、子どもが被害者の場合。ついて行った子が悪いような扱いに怒ったことがあります。大人が小さな子をだまそうとするのは、簡単なこと。あくまで、そうした加害者である大人の問題としてとらえてくれないとと。

被害を訴えてこられた患者さんの証拠を保全するために来て頂いた警察官でも、ちゃんと被害があったことが確認されないと証拠を取るための資材は出さないと言われます。あらかじめ事前に診察をして、そうだと思われるのなら、あれためて資材を渡しますと。

それは、被害者の訴えを頭から疑ってかかるという事?警察官との小さなせめぎあいはしょっちゅうです。

まだまだこの国は、性犯罪に対しては全くの後進国です。そして、詩織さんの事件で、そのことが全世界に知れ渡りました。まったく恥ずかしく悔しく腹立たしいことです。

まだまだだと、声を上げ続けることも必要なことと思うので・・・。

これは、広島のシャレオの地下にある「ふれ愛プラザ」です。障がいを持った方の作業所の作品が沢山売られています。機会あるごとにここに行って、縄文アイスを買うのですが、今回、木製のパズルになったお雛様を買いました。今日、孫に会うのでそのお土産です。今、作品もすごく充実して、楽しい場です。

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性犯罪被害者の手記③

小林美佳さんの「性犯罪被害にあうということ」から。

『毎日の生活は、「いつもと変わらない日常」をこなすことで精いっぱいだった。仕事や社会生活など、周りに他人がいて事件のことを公言できない場での私の生活は、「何かあったと悟られないように」過ごし、それまでと変わらないように見えていたと思う。実際、時間の速さや生活のリズムは何も変わっていなかった。しかし、一人の時間には、それまでと同じ生活は全くできなくなっていた。

食べることも忘れてしまう日々が続いた。ひと月で十三キロも体重が落ちた。そもそも、生きる気力を失った人間が、食べようと思うわけがない。(略)

一人でいる時間は、事件のこと以外、考えた記憶がない。取り憑かれたようにいつも事件のことばかり考え、汚らしいと感じる自分をどうしたらよいのか解らなかった。

フラフラしながら駅のプラットホームで電車を待っていると、「何かのはずみで人に押されて線路に落ちちゃえばいいのになあ」と、考えたりしていた。』

「魂の殺人」と言われるのはこういうことなのですね。

でも、今でも、多くの被害者に、心ない言葉で接し、行動する医療者、警察官、検察官がいるということを改めて考えさせられます。

集団レイプの被害に遭った人が、精一杯突っ張って話しているのに、「あんまりつらそうな顔をしていませんね」と言ってのけた検察官もいます。

小学生の子どもが大人の男の被害に遭ったのに、ついて行った彼女の問題だとの結論を出した警察も。

中学生が明らかに姦淫されているのに、そうではなく、胸を触ったという「強制わいせつ」として起訴した検察も。

そんな状況を考えると、今、御直披の感動がむなしくなってしまうのです。板谷さんは、今、詩織さんの事件をどう考えていらっしゃるのでしょう。それを聞いてみたいと思いました。いえ、詩織さんのブラックボックスには、彼女の事件の困難を乗り越え、丁寧に操作をし、証拠を集め、逮捕状を取った警察官がいることが記されています。でも、逮捕状の執行直前に政権の中枢に近い所にいる人から、執行を止められたのですね。担当を外された警察官は、今どうしていらっしゃるのでしょうか。

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この事件は、世界に日本の恥をさらしています。日本の大手のメディアがほとんど報道しない中、海外の多くのメディアが大きく報道しています。ニューヨークタイムズは、大変な取材を経て、大きくこの事件を取り上げました。その記事からは、とても沢山の人から話を聞いた形跡が分かります。わたしの所にさえ、この事件の背景を知るために、日本の性教育の状況はどうなのかという取材があり、掲載された新聞を送って来ました。

そのほか、ヨーロッパもアジアも、多くのメディアが報道することで、日本は、性犯罪に対してこんな状況であるということを世界中の人に知られることになったのですね。本当に恥ずかしい。

もう一回、このことについて書きますね。

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性犯罪被害者の手記②

「あなたは二十六歳でもう処女でもないんだからいいじゃないか」

「いま警察にこなければ、法廷に呼ばれて皆の前ですべてを話さなければならなくなるけど、それでもいいんですか」

「レイプされた女性の悲しさや恐怖、無力感がどれだけのものか分かりますか?」

これは、御直披の、神奈川県警察本部「性犯罪捜査係」の板谷利加子さんに送られて来た被害者の手紙の一部です。

1996年、国松幸次長官の指揮のもとに犯罪被害者への支援を積極的に打ち出す方針を決定、なかでも性犯罪捜査の改革は最重要課題として位置づけられました。

その方針のもと全警察本部に性犯罪捜査の担当係りが新設され、婦人警察官を必ず配置することになりました。その流れの中、神奈川県警察本部に1996年4月、全国に先駆け性犯罪捜査係が新設されました。同時に被害者たちからの声を直接聞くべく、「性犯罪被害110番」が開設され、板谷さんなど三人の女性捜査官が任命されました。

そして、数々の事件に取り組んでいるさなかに届いた手紙でした。手紙にひどく心打たれた板谷さんたちの働きで、二人の加害者は逮捕、ひどい余罪も沢山あって、犯人は懲役20年の判決を受けました。

「ちょっと聞いてみるんですが、あの〇〇は、事件の時は処女でしたかのう?」これは、以前私にかかって来た警察官の電話です。私は、「処女かどうか、それが事件となにか関係があるのですか?」私は怒って尋ねました。そしたら、「処女だったんなら、少しは本気で考えてやらんといけんと思いましてのう」

こんなやり取りが本当にあったのです。警察なんて、こんなものでした。

この二人の手紙を読んで、こんな警察官もいたのかという思い、自分の被害を、つらい思いで、季節の移り変わりの観察をも表現しながら、それはそれはベテランの作家が書く小説よりも言葉が豊かな被害者の手紙には、本当に胸が詰まりました。

そして思います。これがなぜ続かなかったのだろうかと。それから20年以上も経った今、また、性犯罪の捜査は以前の状況に戻ってしまっているのではないかと。

もう少し今の状況について書きますね。

昨日、高校一年生に話に行きました。生徒さんは一生懸命聞いてくれました。感想を読んでみないとどう受け止めたかは分かりませんが。それも含めて、まだまだお伝えしたいことは沢山あります。

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性犯罪被害者の手記①

今日は私は広島市内の高校1年生に話しに行きます。彼女、彼らが豊かな人間関係の中で、豊かな人生を送られる様にという願いを込めて話したいと思います。

というのも、ここ最近、あまりにつらい目に遭った人たちに出会い続け、そして必然的にではありますが、性被害の関連の本ばかり読んでいます。被害者にも加害者にもならないでほしい。その基礎をお話したいと思います。

ここでもこれまでご紹介してきましたが。新たに最近読んだのが、次のような本です。

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どれも古い本です。これらはすべて被害に遭った人たちの体験とその深い傷からの立ち直りの過程を記した 体験記です。

どの被害者も、本当にひどいダメージを受けました。その被害、後遺症、平穏な生活もできなくなってしまいます。しかし、そこから本当に血がにじむ努力で立ち直っていきます。

以前紹介した東小雪さんの「なかったことにしたくない」にも、すさまじいカウンセリングの力で立ち直る過程がつづられていました。そして、必ず立ち直れるからと書かれていました。

しかし、自分に起こったこと、被害を受けたことを訴えるのには、本当に大きな壁があります。知事の選挙中にセクハラにあった田中さんも、心ない人々の誹謗中傷や、知事を訴えることに強硬に反対する父親の学費の援助も打ち切られ、大学を中退せざるを得なくなりました。でも、彼女を支援する弁護士さん、彼女の訴えに耳を傾け、正面から取り組んでくれた検事のおかげで、彼女の訴えは裁判の場でも認められました。孤独なつらい闘いではありましたが、でも、支援してくれる人もあり、支えられながら、闘い切ることができました。

「性犯罪被害にあうということ」の小林美佳さんの場合、事件の加害者は特定されず、逮捕もされていません。被害の後の生活がどうなったか、あまりに痛々しくて。

私が診察室で向き合う被害者の方々が、その後こんな心の痛みを抱えち続けて生活しているのだという事を改めて教えてもらいました。

そして、「御直披」。これは、異色です。本当にひどい被害を受けた女性の一通の手紙、そこから警察官と彼女の間で交わされた書簡です。性犯罪を許さないという、強い信念を持った女性警察官に感動する場も数々ありました。

これらについて、少しシリーズで書きたいと思います。

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医師会ブロック会でした。

昨夜は医師会のブロック会でした。前回は私がその日を失念してしまって不参加で、皆さんが心配して下さいました。私のカープ感を聞きたかったのに、と。今回も今年のカープはどう思うかとかいろいろと聞かれたり、話したり。とても穏やかで親しめて、愉快な仲間です。中区医師会長の正岡先生の話では、広島市中区医師会の会員は1000人もいるのだと。びっくりです。でも、勤務医が600人を超えるということで納得しました。でも、400人の開業医、過当競争ですね。

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場所はアンデルセンの仮営業ですが、素敵な部屋が作られていました。テーブルセッティングも美しい。一度、セッティングされる場を見たことがあります。プロの方が、よどみなく手際よく次々と並べて行く姿を呆然と眺めておりました。

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お料理です。中でも、海老のクリームスープパイ包み焼きがとても美味でした。ステーキの写真撮り忘れました。

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一人ずつの近況報告もまた楽しくて。内科のある先生は、趣味を四つ持てと。室外と室内と、他の人とするのと、一人でするのと。そのドクターは、ゴルフと自転車と碁と読書だと。うーん、私はないなあ。読書とブログ書きと、あえて言うなら編み物と。あら、全部ひとりでだわ、などと考えながらお話を聞きました。

この会も、最初に私が参加した時とは、ずいぶんメンバーが入れ替わりました。一番の若手で参加したのに、今は年上の三番目でした。お若い先生方から刺激を受けながら、これからも参加させて頂きます。

この会の後、クリニックに戻って、レセプトの残りをしました。遅くに終わって、やれやれです。

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伊方原発運転差止広島裁判・山下氏の陳述

8.6ヒロシマ平和の夕べのスタッフの仲間である山下徹さんが、この度、広島地裁の伊方原発運転差し止め広島裁判において原告の一人として意見陳述をしました。お昼時間に聞きに行きたかったのですが、午前中の診療が長引いて行くことができませんでした。でも、サイトに掲載されている山下氏の陳述を読んで、その素晴らしさに心打たれました。サイトのアドレスはここです。

http://saiban.hiroshima-net.org/

山下氏の了解を得て、私のブログにも陳述を転載させて頂きます。

伊方原発運転差止広島裁判は、広島高裁で仮処分の決定が出て、現在運転は止められています。この裁判は、その本裁判です。やはり、江田島に暮らす人々や生活についての陳述、「人」を感じるお話が胸を打つのですね。

『伊方原発広島裁判原告団

伊方原発運転差止等請求事件本案訴訟
2018 年 1 月 31 日第 9 回口頭弁論期日
意見陳述 要旨
原告 山下 徹(第 4 陣)

山下 徹と申します。瀬戸内海を死の海にしてはならない、それだけは絶対 阻止しなければならない、そういう思いで私は今回この裁判の原告になりまし た。本日は意見陳述の機会を与えていただき感謝いたします。

はじめに、2017年 12 月 13 日の広島高裁の四国電力伊方原発 3 号機の 運転即時停止の命令は伊方原発の危険性について抗告人側の主張を認めた画 期的な決定であり、心より感謝しています。

広島高裁決定が指摘するように、伊方原発は阿蘇カルデラの160km圏に すっぽり入っている“立地不適地”であり、私たちが日ごろ抱いている伊方原 発に対する不安は決して根拠のないものではないと思いました。
さらに伊方原発は日本最大の中央構造線断層帯の直近に位置していると聞 きますし、その意味では日本の原発の中でもっとも危険な原発ではないかとも 感じています。さらに3号機で使用されているのは通常ウラン燃料よりもさら に危険といわれる MOX 燃料と聞いています。

私は、広島県江田島市に住んでいます。1950 年 8 月生まれで、現在 67 歳です。脳出血による後遺症で失語症があり、寝たきりで要介護5の妻がいま す。

私が住む江田島市は、広島湾に浮かぶ江田島と能美島からなる人口約 2 万 4 千人の瀬戸内海で 4 番目に大きな島です。

江田島市は、江田島市内への通勤通学のほか、広島市や呉市を通勤通学圏と する人も多いのですが、ミカンなどの柑橘や、美観や緑化のための花卉、また キュウリ、トマトなどの野菜のハウス栽培をはじめとする農業、カキ養殖を始 めとする漁業に加え、新たに地域の活性化のために江田島市が打ち出した「オ リーブの島構想」でオリーブを特産品として育てていこうという取組もやっと 軌道に乗りかけています。また体験型修学旅行の訪問先として、主に海のない 地域の中学生や高校生たちも島を訪れてくれるようになりました。このため大規模な宿泊施設の乏しい江田島市では、新たに民泊産業とも呼ぶべき観光産業 も発展しつつあります。

人口減少と高齢化が進むなかで、これらの新たな取り組みをすることにどれ ほどの智恵とエネルギーが必要かはお分かりいただけると思います。

江田島市民のみなさんは、温暖少雨の気候と多島美など、瀬戸内海の海、山、 空の自然の恵みに、私たちの生活が、これまでもこれからも依拠していること を前提として、未来の豊かな江田島市の建設と都市圏への安全安心な食糧、食 材などの生産に誇りを持って日々いそしんでいるのです。

この瀬戸内海の面積は約19,700平方kmで、ほぼ四国の面積と同じだ そうです。 平均水深は約30数mと聞いています。 水深の分布は、10m~ 30mの水深が一番多く分布していて浅いところが多く、水深が70m以浅の 海域が全体の約98%を占めている閉鎖的な海域だそうです。

しかし、ひとたび伊方原発で事故が起きたら瀬戸内海はいつまでも汚染され、 この江田島市をはじめとする島嶼部や沿岸部で暮らす人々の生活がたちまち 破壊されてしまいます。私たちの努力も全く無に帰してしまうのです。

また、事故が起こらずとも、伊方原発の稼働による温排水によって瀬戸内海 の生態系が大きく影響を受けている可能性も指摘されています。また原子炉冷 却のために。豊かな生命を育んでいる瀬戸内海の海水を1秒間に数十トンも吸 い込み、全く稚魚、プランクトン、海の栄養分のない死の水に変えてまた瀬戸 内海に戻している、しかも海水温度から7度も高い温水に変えて吐き出してい るとも聞きます。長い目で見て、島の漁業や生態系に悪影響をあたえるだろう ことは子どもにもわかる理屈です。

江田島市は伊方原発から海を隔ててほぼ80km圏に位置しています。昨年 12月の広島高裁決定は、100km圏の広島市でも、事故が起これば放射性 物質によって生命・身体に直接的かつ重大な被害が及ぶ蓋然性が想定できる、 としています。江田島はもしかすると蓋然性どころか確実に被害が及ぶかも知 れません。

また伊方原発を運転する四国電力も、絶対苛酷事故を起こさないとは明言し ていないと聞きます。それどころか、伊方原発の地元では、将来起きるかも知 れない苛酷事故に備えて避難訓練を繰り返しているという報道も目にします。 絶対苛酷事故を起こさないなら、避難計画も避難訓練も必要ないはずです。想定されるどんな地震や津波にも耐えるのなら、原発に避難してもよいのです か?

福島第1原発事故のときは、病院や施設の入院患者や利用者のみなさんや、 人工透析患者など居宅で様々な援助を受ける人びとが避難できずに又は避難 の過程で多くの被害を受けたと聞いています。

18 歳のときから社会福祉を学び、社会福祉士として江田島市の高齢者施設 に勤務していた私は、その経験から瀬戸内海の島嶼部や沿岸部で暮らしながら 様々な支援、援助、配慮を求めている人たちの避難の困難性も肌で感じており ます。

もし伊方原発で過酷事故が起これば、間違いなく大量の放射性物質が瀬戸内 海になだれ込み、瀬戸内海は放射能で死の海になることでしょう。江田島で生 まれ育ち、そこで暮らしている者として、私たち島の人間が有形無形にどれほ ど瀬戸内海の恵みを受けているか、肌で感じております。

環境に放射能を放出するような事故を起こすことは絶対ないと保証される ならともかく、万が一でもその可能性があるなら運転しないでいただきたい。 私たちにとって命の海である瀬戸内海を放射能で死の海にすることだけはや めて欲しいのです。

科学的に安全だと思うから動かす、という説明をするのであれば、明らかに 間違いだと思います。そのように述べたとたんに、また新たな安全神話が作り 出されることになると思うのです。最近では、草津の本白根山の噴火もありま した。分からないことは分からない、リスクがあるのだということを認識した うえで、立地や再稼働の是非を判断すべきだろうと思うのです。

伊方原発を運転させてはならない、先人や私たちが営々として築いた生活を 壊してはならない、美しい瀬戸内海を子々孫々に残さなくてはならない。こう いう思いで本日意見陳述をさせていただきました。どうか伊方原発の運転停止 を命じていただきたいと心からお願いいたします。

ご清聴ありがとうございました。 』

私のクリニックには、毎週嵯峨御流の青野直甫さんがいけ花をいけて下さっています。いつもとてもかわいくて素敵なお花で私たちを和ませて下さいます。この一角はすっかり春ですね。

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下関での一日

昨日は、下関で無事講演を終えました。

下関の男女共同参画に取り組んでいる人たちが沢山は来て下さいました。これは講演前です。

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スタッフの皆様と。ひまわりが胸に。下関市市民部人権・男女共同参画課の課長や課長補佐の方たちも来て下さいました。

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講演の後は、皆さんで食事会。沢山の方たちと海峡が見えるレストランで。

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その後、唐戸市場に連れて行って下さいました。下関には何度も来ていますが、行きたい行きたいと思っていた唐戸市場、初めてです。雪が舞う浜辺にありました。

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中に入るとでっかいフグが。これは御祭りの時には出て行くのだそうです。私も精一杯ほっぺを膨らませました。

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中には、沢山のフグのお刺身やなんとお寿司を売っているお店が。自分で選んでパックに詰めます。見ている内に、大トロやアナゴの一本付けが半額になりました。

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サザエも安い!! 1500円のを一山買いました。ふぐ刺しも。

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晩御飯は大変豪華でした。サザエはゆでた後、夫が全部中身を出してくれました。これだけで一人前約1300円ですよ。

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下関の皆様、本当に本当にお世話になりました。ありがとうございました。

準備が大変な講演は一応これでひと段落です。これからはしばらく中学生、高校生へのお話になります。

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下関です。

おはようございます。下関にいます。ホテルの部屋から関門海峡と大橋が見えます。このホテルの周りは、桜の樹が一杯。春はさぞかし美しいことでしょう。ここには大きなお風呂があって、関門大橋を見ながら、朝風呂にゆっくりつかりました。

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昨夜は土曜日なの大橋がでライトアップされていました。

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強風です。粉雪がちらついています。積もっていなくてよかったです。

昨夜は、新幹線こだまで来ました。車中ずっと本を読んでいました。この頃、性被害の方の本ばかり読んでいます。今回はすこし珍しく、ひどい被害に遭った被害者と、捜査官との往復書簡です。また、改めてお話しますね。

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古い本ですが、今と同じ。ということは、日本の性暴力については、全く進歩していないということも分かります。もう少し経ってシリーズで性暴力について書きたいと思います。

今日は10時から、下関で男女共同参画についてお話します。そろそろ会場に行きますので、また。

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福山のワインダイニングで。

昨日のスライド原稿の印刷が不足だった件、福山市の方でちゃんと対応して下さるそうです。参加した方は、電話がかかるはずですので、よろしくお願いします。

福山での講演の後、10人ほどの人たちとお茶をのみながらお話しました。どこにもいろいろと頑張っている人たちがいるものです。DV被害者のシェルターをしている人たち、この方たちは学校に行って、デートDVのワークショップをしたりしています。早いうちから性と人間関係について学ぶことが本当に大切だと思います。生まなければならなくなった、でも育てることができない人たちの対応をしている方もいらっしゃいました。今回は自殺予防対策に焦点を当てた講演でしたが、そこではすこし性教育についてお話しました。これからもそれぞれの場で頑張りましょうね。

その後は、ずっと前からの友人が迎えに来てくれて、お家を訪ねました。ご夫妻と久しぶりに、積る話をしました。

そして、近くのレストランに連れて行って下さいました。船町のワインダイニングべリーチェです。店主がソムリエというおしゃれなお店です。私は、帰って車の運転をしなければならなかったので、ワインは飲めなくて残念でした。でも、本当にオシャレで美味しいお料理を堪能しました。

トマトとチーズのソテー。

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鯛のカルパッチョ。

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エビとタコとアヒージョ。

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牡蠣とベーコンのソテー。

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いろろいなステーキの盛り合わせ。この後、牛のお寿司もあたのだけど、写真の撮り忘れです。

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これらをみんなでわけながら頂きました。途中から仕事から帰って来た息子さんも加わって。久しぶりに会う彼は、すっかり落ち着いた大人になっていました。小さい時から、だんだん成長をしていく姿に会えるのが うれしくて。本当に楽しく過ごさせて頂きました。福山の皆さんに感謝します。

今日は私は下関に移動です。

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福山市の講演に来て頂いた方へ。

昨日は、福山での講演でした。沢山の方に来ていただいて、本当にありがとうございました。会場は超満員。補助いすも足りないほどでした。

福山市がこれまでも自殺対策に熱心に取り組まれていることが分かります。昨日配られたチラシなどです。

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私の講演もそれなりに理解されたのではないかと思います。

ただ、残念なのは、私から送った配布資料が、終わりの11枚分印刷されていませんでした。最後のまとめの部分など、とても大切な所です。それが、講演後に分かりました。福山市の担当の方がその対策としてホームページに資料をアップされるということでした。ですが、配布資料のプリントされなかった11枚だけでなく、すべてがアップされてしまいました。配布資料は、あくまでも私の話の補完としてあるもので、講演での話を聞いていない人にもスライドだけすべて公開されるのには抵抗があります。ので、削除をお願いしました。

講演に来られた方、私のこのブログのコメント欄にご自分のアドレスを寄せて下さいませ。私から、そのプリントされなかった11枚のデータをお送りします。カミングアウトを受けた時などのぜひ見て頂きたい所です。宜しくお願いします。

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福山で難しい講演です。

今日は、福山での講演です。タイトルが難しい。

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悩み悩み頑張って講演の筋立てを考え、スライドを作りました。


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そして、この度は、新しいスライドに挑戦しました。映画のエンディングみたいに、字がゆっくりずっと上に上がって行って消えて行くの。それにオルゴールの音楽を付けました。親に虐待されている人への、やっぱりひどい虐待をされて育ち、それでもカウンセリングを受けて見事に立ち直った人からのメッセージです。最後には「大切なのは今日死なないことです」と入ります。


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それに、オバマさんのメッセージを動画で流したり、私の患者さんからの手紙を読み上げたり、変化をつけて講演します。

先ほど、予行演習をしてみました。後は時間内にチャンと納められるかということです。

今日は、福山の養護教諭の方たちの講習会があって、先生たちは来られないのだそうです。残念だけど。来ていただくのは、行政の方たちかな?頑張って話します・・・。

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