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日本一醜い親への手紙そんな親なら捨てちゃえば?

別府にいます。明日が義母の49日の法要ですので、その準備に来ました。徳山から竹田津までフェリーに乗って、午前1時前には到着しました。フェリーに乗る前に下松のSAで晩御飯。夫は貝汁定食、私はカツカレー。夫の方がバランスがいいですね。私は野菜が足らないので、こがし玉ねぎのスープを買って飲みました。

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フェリーの中で2時間本を読みました。アマゾンから着いたばかりの本です。家についてからも、ほとんど寝ないで読みました。
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あまりに壮絶で。裏表紙の帯に書かれている(初めにの一部です)のを転載します。

『「本書は、親から虐待された方々から「親への手紙」を公募し、100名分を収録したものです。同様の本を、1997年に「日本一醜い親への手紙」(メディアワークス)として発表しました。その数年前、母への感謝の手紙を収録した『日本一短い「母」への手紙』が200万部の大ベストセラーになっていました。一見美しい感謝の手紙を読むにつけ、僕は違和感を覚えたのです。「なぜこの本の読者は子どもに感謝を求めるのだろう」と。

子ども視点で虐待を語る人はまだ少なく、逆に10歳の子どもに親への感謝を強いる「2分の1成人式」をやりたがる親が増え、虐待される側の声に耳を傾けません。20年待っても、多くの市民が本気で子ども虐待という深刻な社会的課題を根本的に解決したがらない。その現実を前に「本当にそれでいいの?」と問いかけたくて、本書を企画しました。』

本当にすさまじい虐待の手記。でも、選者の解説で救われます。自らも実父からの壮絶な性虐待を受けた東小雪さん。元タカラジェンヌ、LGBTアクティビストの「壮絶な痛みと苦しみを経て」、その一部を。

『どのような種類の虐待であっても、大切な人から大切な時期に大切に扱われない経験は、人間を深く傷つけ、人生を通じて生きづらさを残すのです。「なぜ子どもを虐待してはいけないのか?」という、ごく当たり前のことを、全ての大人たちにしっかり理解してほしいと、切に願います。

 手紙の筆者の中には、親と決別して自分の人生を歩き始めた人も、今なおすさまじい苦しみの渦中にいる人もいらっしゃいました。もし私にお伝えできることがあるとすれば、それは「今、どんなカオスな状況にいる人でも、生きていれば必ず自分の生きる力を取り戻すことができる」ということです。これは信じてほしいと思います。
(略)
しかし、「身体が怪我をしたら治療するように、心も傷を負ったら手当が必要」と教えて下さったカウンセラーと出会い、長期にわたって専門のカウンセリングを受け、私は生きる力を取り戻すことができました。
(略))
今、苦しみ続けている方も、絶対に死なないでほしいと思います。絶対に、とは言えないかもしれません。できれば死なないで、生きていてほしいと思います。ほんとうに必要な、適切な「治療」が受けられれば、そして親以外の人から愛情を受け取る機会に恵まれれば、人はきっと生きる力を取り戻せるのです。これは本当なんです。親からボコボコにされた人は、回復するのに時間が必要なのは当たり前です。必要な時間をかけて、人にも迷惑をかけながら、何とかサバイブしてほしいと思います。それだけで本当に十分だと思います。

人間は、人の役に立つことで幸せを感じられるようなので、いつか何かの形で社会の中で働けるようになったら、幸せを感じて健康になれるのではないかと思います。ただし、一足飛びには無理なので、人と比べず、自分を責めないで休みながら治療につながることが一番大事だと思います。大切なのは今日死なないことです。』

一部しか紹介できませんが、多くの方に読んで戴きたい本です。

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