「なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白」
先日、「世界一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?」のご案内をしました。すさまじい親からの虐待を受けた100人の親に対してしての手紙です。その後に選者の解説がありました。東小雪さんの「壮絶な痛みと苦しみを経て」。これに感動しました。幼い父親からの性虐待を受け続けた彼女の立ち直り、どのようなカウンセリングを受けたのか、それを知りたいと思いました。
それが昨日届きました。一気に読みました。「 なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白」です。
以前、父親や実兄からの暴力を受けたオルガさんの講演を聞き、本を読んで、幼くしての性暴力の被害を受けた時の「解離」について学びました。それについては、次から書いています。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-662b.html
小雪さんのその症状の説明もよく分かりました。優しいお父さん、そのお父さんからの性虐待を受けたことをむりやり記憶のかなたに押し込めて生きて来たこと。
それが様々な精神症状を引き起こし、ものすごい苦労して入学して舞台に立った宝塚歌劇団も退団せざるを得ず、薬物依存に陥り、自殺未遂。レズビアンとしてパートナーとの生活も破綻したり。
彼女もまたすさまじく生きて来たはてに出会った、一人のカウンセラー。その治療で、記憶のかなたに閉じ込めていた性虐待に向き合うことになります。徐々に記憶が明らかになるにつれての壮絶な葛藤。幼いころ、母親に助けを求めたのに、無視されたこと。その母親とカウンセリングの過程でも向き合います。
レズビアンガップルのディズニーシーでの結婚式までが書かれています。先日、そのお二人の離婚の知らせがありました。まだいろいろと葛藤があったのでしょうが、でも、それらの試練を経ても、彼女はもうしっかり生きて行くことができると思います。
性暴力に関わっている人、子どもの関係の仕事をしている人、いえ、今子育て真っ盛りの人も必読の書と思います。
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