子宮頸がん予防ワクチンについて、終りに。
昨日、無事に島根から帰って来ました。出雲空港に息子たちを送りに行き、飛行機が40分遅れるということになって、空港でみんなでお茶という楽しいおまけもつきました。本当に楽しい二日間で、すっかり元気が出ました。これらについては、またご報告しますので見て下さいね。
さて、子宮頸がん予防ワクチンですが。そもそもこの予防接種を日本の厚労省が認可したとたん、まだ副作用といろいろと言われる前に、このワクチンへの攻撃が行われはじめました。そのきっかけとなったアピールの動画と、文書などの証拠はしっかりとっています。そのアピールは、「日本国憲法は無効です。大日本帝国憲法はまだ生きています」という弁護士さんがある会で行いました。
それによると、「このワクチンをうつと、不妊になる。外国の勢力が、日本の女性たちを不妊にし、日本国を根絶やしにしようとしている」というものでした。なんと。日本で認可されたのは、世界のやく100か国め。他の国ではどんどんとうたれているのですから、日本にに女性が不妊になる前に、すでに沢山うっている国の女性たちが先に不妊になって、それらの国の方が先に根絶やしになるでしょうに。
それからすぐに、私が言っている団体の機関紙が子宮頸がん予防ワクチンについて、大キャンペーンを始めました。それは今も続いています。
私は、性教育について、裁判の場で彼らとの熾烈な戦いを経験し、その後もかれらの観察を続けていますので、ああ、これでかれらの運動は、このワクチンに行くのだな、と理解しました。
でも、今回、彼らの運動に大きな力を与えたのが、マスコミの力です。何の検証もなく、彼らの言うことをうのみにしたようなマスコミの力により、日本は今のような状況になりました。
私は、これらのことを言い続けてきましたが、村中さんの素晴らしいのは、それを科学的に検証したことです。
昨年末にも、進行した子宮頸がんの若い患者さんを診ました。すぐに大きな病院に紹介し、治療を始めてもらっています。でも、いまや子宮の問題ではなく、命の問題になりそうなほど進行しています。このような患者さんに会うたびに、ああ、せっかくワクチンができているのに、このような患者さんはこれからも続くのだなあと、情けない思いをしています。
再度言います。子宮頸がん予防ワクチンの副作用の問題は、薬害ではありません。思春期特有の症状であり、同じ症状は、名古屋の大調査でもはっきりしているように、ワクチンを打たない人の方が多く出ているという事なのです。
これらの事を理解した人たちがお嬢さんを連れてこられます。私は、しっかり子宮頸がんについて説明し、本人に納得してもらってワクチンを接種しています。多くの人達にうって頂きたいと強く願います。
出雲から帰り、甥の希望で高速ではなく、54号線を走り、三刀屋に行きました。藤原鮮魚店で焼きサバを買いたいのだと。まだ開いてるかと心配しながら行きましたが、セーフ。残っている焼きサバを六匹全部買って帰りました。今日の晩御飯は焼きサバです。
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