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若者の自殺をどう防ぐか。

少し早いのですが、先着順で受け付けだそうですので、この場で広報させていただたきます。


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「自殺と犯罪者だけは出さない」。私は、しんどい若者たちに出会う時に、これを私の最低限のスタンスとしてきました。

具体的には、産婦人科ですので、子捨て・子殺しなどの犯罪者、そして追い詰められての自殺。これらを何とか防ぎたいと。

でも、これはすべてうまくいっているわけではありません。痛恨の事態で今も胸が痛いことが何人かあります。

初診からしばらくたって、お母様が訪ねてこられて、彼女の持ち物の整理をしていて、ここの診察券があったので、どういうことだったのかうかがいたいと。別の方で、妹さんが訪ねてこられたこともありました。いずれも自殺した後だと。ああ、もっと何か別の対応の仕方があったのではないかと痛恨の極み、それがずっとずっと痛みとして続きます。

診察室では、リストカットを何度も繰り返す少女も少なくありません。手を見せて、と、差し出された手首の傷をなでながら、「まあまあ、こんなにいっぱい。痛いじゃろう」と言いながら目を見つめます。

また、警察から電話があって、患者さんを逮捕したと。これは何度もあります。警察所や拘置所に面会に行くなどしたこともあります。

9人の若者たちが殺されたという事件。「死にたい」とサイトに投稿したことが、命を狙われることになったと言われます。

「死にたい」という人は、「死にたいと思うほどつらい」ということなのだと思います。

ギリギリの命で生きている彼女たち、せめてSOSを発信している人達にどう向き合うか。十分な回答はできないかもしれませんが。何らかの参考にしていただけるような、そんなお話をしたいと思います。

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