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性暴力について7.

 私は、男性も女性も双方の体を知ること、それがすべて基本であると思っています。双方が、双方の体を知らなさすぎる。いえ、自分自身の体すら知らないままです。

私は、中学生に話す時、思春期の男性の悩み、包茎やペニスのサイズや、マスターベーションなどについて話します。女性にも男性にも双方が知っておいてほしいこととして。

そして、女性の体について。特に、月経痛がなぜ起こるか、我慢してはいけないこと、我慢すればするほどどんどんひどくなってしまうこと、その対処方、鎮痛剤や低用量ピルなどのを話します。

その上で、「男性の皆さん、女性がこうして毎月ある月経を耐えていることを知ったら、なぜ男性は女性をいたわらなければならないか、分かりますね。」と話します。そして、月経は、自分の意志で始まるものではないのですね。いつ始まるかわからなくって、スカートや体操ズボンを汚しちっゃた、人の前でナプキンをポトンと落としてしまった、ということがあるかもしれません。そんな時には、決して彼女をからかったりしてはいけませんよ。スカートに血がついているのをからかわれて、それっきり学校に行けなくなった人も何人もいますよ、という話をします。

これも、以前ブログに書いたことなのですが、九州の震災の避難所で、届いている生理用ナプキンを配ってほしいと要求したら、仕切っている男性の長老が「不謹慎だ」と言った話。「こんな時くらい我慢できないのか」と言ったとか、やっと配ることになっても、袋を開けて一個ずつ配ったとか、そのために何回も列に並ばなければならなかったとか、そんなウソみたいな話が本当にあるのですね。女性の体について、なんにも学んでいない人たち。その人たちが力をふるってきたということです。

まして、女性のみが「妊娠・出産」を請け負うのですね。妊娠してうれしいと思うのも、つらいと思うのも、そして産婦人科で診てもらうのも、みんな女性なのですね。それを男性がちゃんと知ったなら、女性に対して乱暴なことができるはずはないと思うのです。

分娩台の上で無事赤ちゃんの誕生に感動して二人で抱き合って流す涙と、手術台の上で人工中絶の胸の痛みで独りぼっちで流す涙と、私はこの二通りの女性の涙を見続けてきました。

「女性の皆さん、皆さんたちは将来、その二通りの涙を流す可能性を持っているのですね。男性の皆さん、皆さんたちは自分の彼女にこの双方の涙を流させる可能性を持っているのですね。どうか、焦ることはありません。自らがしっかりと自立した大人になること、そして、素敵なパートナーとコミュニケーションの取れあった素敵な性が実行できる、そんな大人になってください。」と話を閉めていきます。

もちろん、間には避妊の話やLGBTの話もします。

最後に、もしも困った時には、一人でいい、身の周りに誰か一人、相談できる人を探してほしい。その人に相談する勇気をもってほしい、どうしてもいなかったら、電話相談でも、メールでの相談でもいいから。どこかとつながってほしいと思います。その思いを伝えます。誰にも言えなくて、一人で抱え込んだために、さらなる悲劇になってしまったこと、また、自殺につながることを最も恐れます。

廿日市市で以前熟年の体と心の話をしました。男性もたくさん来て下さいました。そして、多くの方が「もっと早くにこんな話を聞きたかった」と言われました。ネットに載せるからと了解の上で写真を撮らせて頂きました。これからも、ずっと笑顔で仲良く生きて行けますように。


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