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子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんワクチンについて、ワクチン接種は中断されていると受け止められているようですが、いまも公費負担での接種は続けられています。三回接種すると5万円近くかかります。それが無料なのですね。この頃、あのワクチンは実のところどうなのでしょうと尋ねられることが多くなりました。副反応とされるものが大々的に報道され、こわいワクチンというのが定着しているようです。
でも、副反応とされるものは、思春期にありうる症状が、すべてワクチンのせいにされているのでは?という声もだいぶ聴けるようになり、徐々に分かって頂いていると実感しています。
私は、低用量ピルや緊急避妊薬や、そして世界で100か国めにやっと認可された子宮頸がん予防ワクチンなどを、悪者にし、反対をしてきた勢力・団体の運動の方法を見て来ています。

世界中でこのワクチンがどんどんうたれ、WHOや世界産科婦人科学会が日本に対して早く積極的接種を再開せよと勧告するその文章も読んでいます。ですから、うったほうがいいという私の思いは揺るぎません。若い人がどんどん子宮頸がんに罹り、子宮を失い、また亡くなって行くという現状を見てきていますから。
名古屋市が大々的に行った副反応の調査、はじめに「接種した人と接種しなかった人たちとの症状の発症に差はなかった」という発表をし、その後、なぜかその発表が消え、そのうち、生の数字のみが発表されたというこの不可思議な出来事。以下、名古屋市の発表した素数です。オッズ比は一つ一つ自分で計算しなければならなくなっていますが、でも、全く差がないどころか、ワクチンをうった人のほうが発症は少ないというデータなのですね。

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副反応としてここに上がっているものは、名古屋市単独ではなく、厚労省(正しくは医薬品医療機器総合機構)として認定しているものなのですね。そもそも、ワクチンの副作用として月経不順や月経異常や体がだるい、すぐ疲れるなど、たくさんの思春期に起こりうるものも入っている点に違和感を覚えていました。

信州大学が行ったというワクチンを打ったマウスの脳に自己抗体が沈着しているという発表。ニュース23だ大きく取り上げました。夫は、こんな発表をしているよ」と心配して教えてくれました。それでも、私は揺るぎませんでした。そのうち、これは厚生労働省が発表した声明です。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/tp161124.html


平成28年3月16日、地域において適切な医療を提供するという観点から、池田班、牛田班の研究の成果(主に治療成果)を、協力医療機関等の医師に対して情報提供を行うために成果発表会を開催したところ、池田班より、HPV ワクチンを接種したマウスのみに自己抗体の沈着を示す陽性反応があった、との報告がありました。これに対して、一部報道よりねつ造の指摘があり、また池田修一教授が所属する信州大学が外部有識者による調査委員会を設置して調査しました。

 この度、信州大学の調査が終了し、以下の内容が公表されました。

  • マウス実験は、各ワクチン1匹のマウスを用いた予備的なものであった。
  • 予備的な実験であったため、結果の公表に際しては特段の配慮がなされるべきであった。
  • 池田氏が発表で用いたスライドには、マウス実験結果を断定的に表現した記述や、自己抗体の沈着、といった不適切な表現が含まれていた。
  • 前述より、マウス実験の結果が科学的に証明されたような情報として社会に広まってしまったことは否定できない。
  • 池田氏に対し、混乱を招いたことについて猛省を求める。

 厚生労働省としては、厚生労働科学研究費補助金という国の研究費を用いて科学的観点から安全・安心な国民生活を実現するために、池田班へ研究費を補助しましたが、池田氏の不適切な発表により、国民に対して誤解を招く事態となったことについての池田氏の社会的責任は大きく、大変遺憾に思っております。

 また、厚生労働省は、この度の池田班の研究結果では、HPVワクチン接種後に生じた症状がHPVワクチンによって生じたかどうかについては何も証明されていない、と考えております。


厚労省は怒っています。もう少しこの件についてお話しますね。

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