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「女性アスリート診療のための講習会」1.

中学生や高校生などの思春期の、陸上・長距離の選手やバスケット、新体操などの激しいスポーツやウェイトコントロールを必要とするスポーツをする女性たちの無月経について、これまでもずっと主張してきました。時にはコーチや部活の指導者とぶつかることもありました。が、なかなか受け入れられずに来ました。

少し遅くなりましたが、この度、女性アスリートの健康管理についての講習をうけましたので、その報告をしますね。

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1.女性アスリートにみられる疾病と治療
2.女性アスリートへの栄養指導
3.アンチ・ドーピングの基礎知識

の三題の講演がありました。今日は、1.について。聖路加国際病院の副院長の百枝先生のお話でした。

1992年、アメリカスポーツ学会(ACSM)が女性アスリートの三大健康問題として、次の三つを上げました。

無月経、摂食障害、骨粗鬆症

そして、1997年に「その三つを女性アスリートの三主徴」として定義しました。その影には、アメリカ代表の体操選手クリスティ ヘンリッヒが減量をきっかけに拒食症となり多臓器不全のために22歳で他界したことがありました。

今、このうちの摂食障害は「利用可能エネルギー不足」と変わっています。今では国際オリンピック委員会の定義、共同声明も出ています。

アスリートの摂食障害は、10代後半から20代前半に多く、低体重を求められる競技、減量がある競技の選手が多いと。

持久系:陸上長距離、ノルディックスキーなど
体重-階級制:柔道、レスリング、ボート、重量挙げなど
審美系:体操、新体操、フィギアスケートなど

エネルギー不足は、月経異常を起こし、骨粗鬆症も引き起こします。

明日に続きますね。

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