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性的マイノリティに対する社会意識-河口先生のお話・続き

河口先生が中心となってなされた全国調査「性的マイノリティについての意識」の続きです。

様々な設問がされています。

同性愛、性同一性障害の基礎知識では、「日本では、同性愛は精神病とされている」というのが正しいのか否かでの正答率は55%。(95年までは精神疾患とされていました)。性同一性障害について「日本では、戸籍上の性別を変えることができる」の正答は30%。分からないが47%でした。それらの性別、年代別、学歴別等の詳しい分析がされています。

同性愛と性同一性障害の認識、たとえば思春期の一時的な物である、生まれつきのものである、育てられ方の影響がある等がそう思う、思わないの設問。

さらに、性的マイノリティの人が周りにいますか?

身近な性的マイノリティに対する抵抗感については、近所の人、職場の同僚、きょうだい、自分の子どもがそうだったらどう思いますか?

仲のいい友人からカミングアウトされたらどのような気持ちになりますか?
同性婚については賛成ですか、反対ですか等の質問。

 さらに、注目すべきなのは、教育です。

性的マイノリティについて義務教育で教えることの賛否。同性愛、両性愛、体の性別を変えたいと望む人、それぞれについての質問では、賛成とやや賛成の人は、全体で50%ほどしかありませんでした。

また、性的マイノリティの人が教員になって欲しくないという人の割合は、ほぼ30%前後。でも、これは、年代別の割合がはっきりと分かれていました。
同性愛の男性、女性、両性愛の人が生姜っこうの教師になることについて、60~70代の人の約50%は反対しています。20~30代の人たちは、20%を切ります。

これらの数値から、社会の認識は徐々に変わりつつあるということが示されていると思います。しかし、今の若者の親の世代の認識がまだまだ厳しくて、だから、まだまだ当事者にとっては生きにくい社会であると言えます。

これらの調査を踏まえて、河口先生は、今、学校/教育現場でのLGBTへの取り組みが、文科省の通達も後押しして、少しずつ広がっていることをも教えて下さいました。

私たちは、性教育の中でもちゃんとこのことを伝え、若い人たちの生きやすい社会づくりに貢献したいと思います。それは、当事者だけでなく、社会全体が一人ひとりの人権を大切にしていくこと、そこに繋がることだと思います。

河口先生、貴重な調査とその報告を本当にありがとうございました。このような大規模な調査がなされている事を知りませんでした。個別の対応だけでなく、数字として示されることの重要性も認識することが出来ました。

城さんの報告の中で紹介された本、さっそくアマゾンで買いました。三冊セットで、子どもから大人まで楽しみながら学べるようになっています。多くの当事者の方も登場しています。

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いろいろな本を集めていますが、これも私のクリニックの本棚に置きます。当事者の家族の方だけでなく、多くの方に興味を持って覗いてほしいと思います。

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