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「多様な性の基本のき」①

 昨日の午前中は、ゆいぽーと似て、性教協の例会でした。「多様な性の基本のき~きめ細やかな対応のために~」全国夏期セミナーの予行演習でもありました。沢山の方に来て頂いて、また、用意した資料も足りなくなって、あわてて追加の印刷をしたり。この頃例会の参加者が増えて、ありがたいことです。

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全国セミナーのレジュメ集に提出した文から。

『性的マイノリティーの子どもたちへの「きめ細かな対応」を求めた文科省通知が出されて2年が経ちましたが、広島では取組はほとんど進んでいません。多くの教職員は通知自体を知らないのが現状です。

そこで、広島サークルでは「多様な性」について、次のような内容の連続講座を開きました。

1.高校の職員研修で スクールカウンセラー
2.小学校の授業で    元小学校教諭
3.医療現場から    産婦人科医

 本分科会ではその概要と見出された課題について報告します。』

まず、スクールカウンセラーの中島さんの報告です。

1.高校の職員研修で

 文部科学省通知(2015.04.30)を受けた3か月後、勤務する高等学校で実地した研修についての報告です。

(1) 通知が出された経緯や意味
(2) 多様な性の基礎知識
(3) LGBTの子どもに起きていること
(4) LGBTの子ども達も行きやすい学校とは

     自分のこととして考える

という構成で行われました。

いろいろな知識の学習の後、ワークショップで「こんな時どうする?」という問いかけにクループで討議してもらったと。

生徒同士の会話で

「A子がB子の告白したんだって。レズらしいよ」「キモッ」

男子生徒たちに対して男性の教師が

「お前ら、いつまでやっとるんじゃ、お前らホモかっ」

さあ、それらを目撃したあなたはどうしますか?と問いかけ、ディスカッションします。

LGBTは一クラスに一人か二人はいるはずということに、こんなにいるのだとは知らなかったなど、いろいろな意見が出た後、結局は「当事者のニーズ、本人が何を望むかによって、サポートをしていきたい。間違っても、こちらのペースで、たとえばカミングアウトを強引に促すとかは決してしない」ということが確認されたと。

ああ、いい研修だと感動しました。性教育の基本である「人権」にしっかり裏打ちされた研修です。後は実践ですね。明日は小学校の授業の報告です。

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