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性教育・大学生のレポート①

 先日行った比治山大学の学生さんからのレポートが届きました。これから教師を目指して、入学したばかりの学生さんたちです。

私はずっと一貫して性教育にとりくみ、その重要性を訴え続けてきました。その中には、教師になろうとする大学生には、ぜひ性教育を学んでほしいとの訴えも含まれます。せめて性教育とは何たるかを知って欲しいと。

今の文科省が言っている、性教育の目指すものは、「学生の間は、ただ、セックスをしないように伝えること」と間違ってとらえている教師、とりわけ管理職の多いこと。それでは、子どもたちに何の力もつきません。

これまでもさんざん言ってきたように、社会人になってからだと、誰も教えてくれません。アダルトビデオを見るか、風俗で実践をするか、せいぜいそんなものなのですね。十代の性の相手、妊娠の相手は、半数以上が成人であり、社会人なのです。学生の間に、どれだけの知識を得、意識を作ることが出来るか、それが最も大切だと思うのです。

この度のレポートから二人ほど転載しますね。まず、レポート1です。

 私は、いままで生きてきた中で、性教育について正しく、かつ詳しく学んでくることが一度も無かった。しかし、私は、この度の河野先生の『子どもといのち』を受講し、河野先生が熱心に伝えてくださったおかげで、教師になるための一歩を踏み出せることが出来ると感じた。そして、私は、今回学んだことを踏まえて、子どもたちに害が及ばないように、手助けをしていきたいと考えた。

手助けをすると言っても、現在の日本の「性教育について勉強させてはいけない」という状況では、相当困難な話であると思う。しかし、その結果として、若者の妊娠であったり、性教育についての誤解を招いたりということを生み出している。この誤解を将来のある子どもたちに植え付けさせないためには、私自身が性について正しく、かつ詳細に学び続けることが大事だと考える。学び続けることが、子どもたちに手助けができる近道だと思う。しかし、学んできたことを子どもたちにどうやって伝えればいいのだろうか。

現在の子どもは、一回の性交で妊娠する確率、月経周期・妊娠週数の数え方、出産予定日、妊娠が分かっていても相談する相手がいない、など、ほとんど無知である。それらのことを行政の場で働いている人たちは気づいているのだろうか。もちろん、その人たちの考えの方向性が変わることも重要だが、教師が性教育に関して、もっと前向きに考えて行くことが最も重要なことだと考える。

そこで、私は、子ども同士で性についての会話があった時に、性について何か質問されたら、逃げずに、目をそらさずにきちんと向き合い、伝えていきたいと思う。また、授業の中では、道徳の時間を利用し、性についての教育を上手く工夫をして、している学校もあると聞いているので、その授業をモデルとして、授業の向上を図っていきたいと思う。

私は、この度の、河野先生の『子どもといのち』を受講して、たくさんのことを学び、これからの学びについての方向性を考えることができた。これからも、私自身の学びにプラスになることを得られる経験をたくさんしていきたいと考える。

この項、まだ続きます。

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コメント

すごく上手にまとめられてるレポートだと思いながらも男性がかいたのだおもいます、妊娠したくないのに妊娠する確率が三割と妊娠希望で中だしして妊娠する確率の三割は絶対にちがうのでそれをそんたくして男性はコンドームをつけることをそんたくしてほしいです、

投稿: 愛ちゃん | 2017年6月10日 (土) 15時35分

性教育も道徳も本当は考えるちからを養い未来を適切にみちびくかが最終的な目標だと思いながらも知識の伝達だけにおわらないでしっかり実例集などをつくりながら授業を作ってほしいのが親心。家庭でできなくなってしまった以上学校教育を使うしかないのだと親になった今考えることが多いのと、今いるベビーが大きくなったとき自分はどうやって生まれたかを伝えて行けたらと感じて行動します。

投稿: 愛ちゃん | 2017年6月10日 (土) 22時05分

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