男性の性教育①
この頃、若くて妊娠した女性の相手、男性の対応が酷いことが続いています。いくらなんでも、その言い分はないでしょうと、びっくりします。
妊娠した女性に「自分は関係ない」と言い放った男。
妊娠を告げる彼女に「自分の事は忘れてくれ」と言い、姿を消した男。
「妊娠はうれしいけれど、でも、自分は育てる自信がないから中絶しよう」と言った男。
それらがみんな避妊を一切していないのです。当然、彼女は妊娠ししたら産めると思っていたと言います。事前に十分な話し合いもしていません。
私は、妊娠かもしれないと訪れた女性たちすべてに避妊の方法を尋ねます。全然避妊をしていない、あるいは膣外射精、いわゆる外出しをしているというのが、とっても多くて。
「コンドームも使わないでセックスをする男は、とても失礼な男だと知らないといけないよ」と言います。男と続くのだったら、あなたもピルで防衛をとも言います。
まして、当然のごとく妊娠して、そしたら「中絶を」という男たち。
一体、今、性教育の現場はどうなっているのかと、愕然とします。少なくとも、「避妊の無い性交をすると、妊娠する」こんな当然のことをなぜ分かっていないのか。それは、教えていないからですね。
若い人たちだけではありません。先日来報道されている、著名な安倍首相のちょうちん記事を書き、発言してきた男のレイプ事件。避妊もしていなくって、後から「ピルを買いに行きましょう」と彼女に言ったという話。
何度でも言います。東京大学、慶応大学、千葉大学医学部等のいわゆるエリート学生たちの集団イブ、強制わいせつ事件、そのようなエリートたちだって、同意も避妊も無い性交をしています。彼らの中には、セックスとは、一体どういうものと位置付けられているのでしょう。
先日行なった性教協広島サークルの例会で、私が性教育の歴史を話した後で、「男の子の性教育をどうしたらいいのでしょう」と、お母さんからの疑問がメンバーに話されました。
そのまま、自然に放っていたら。きちんと性交・妊娠・避妊等を教えないと、大人になってから、こんなことになってしまうかも。
先日性教育の講演に行った高校から、生徒全員の感想文が届きました。一年生、この前まで中学生だった生徒たちがどんな感想文を書いていたか、それらをお話しようと思います。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
ピルを買いにゆきましょうなんていう馬鹿な男が本当にいるんですね。そういうことを平気でいう男の精子に限って奇形もないし、運動率が高いんでしょうね。一回調べて見たい気がします。
投稿: 愛ちゃん | 2017年6月20日 (火) 20時30分
すごく女性にたいして失礼な生き方をしてる男性なんだとおもいますが、生き方の違いだから深く考えないで忘れる努力しながら十数年いきていく努力は続けてよかったとおもいます。最初はつらいのは仕方ないから逃げてましたが自分の甘さを反省しながらも相手の男性はあまりよい人生は送っていないと察しがつきますね。親にないて謝ってお金をだしてもらったなんて恥ずかしながら言えませんが、親になった今それを生かす教育も忘れないようにしたいと考えます。忘却の彼方は絶対にだれにでもできます。無になり親に頭をさげることがいちばんいいでしょう。恥ずかしいとおもいますが手っ取り早く解決できます。
投稿: 愛ちゃん | 2017年6月20日 (火) 22時38分
妊娠させ中絶をすすめる男性やセクハラばかり会社の女性にいう男性たちは妊娠にたいするあらゆる知識がないとおもいますし、そういう男性たちには、妊娠1・二週に相当する体外や顕微受精についての知識も乏しいでしょうね。受精卵は命だという知識もないからセクハラしたのかと我ながら感じます。妊娠したのなら命であるからね、妊娠したくないなら妊娠させないようにしないと酸っぱさが残るくらい相手の男性にいうべき。
投稿: 愛ちゃん | 2017年6月21日 (水) 05時34分