「人生フルーツ」
少し遅くなりましたが。28日日曜日、念願の「人生フルーツ」を観に行きました。
朝早くの上映ですので、朝日の中を自転車で。川沿いを行くと信号もほとんどなく、気持ち良く行くことができました。
横川シネマは、ほとんど満席に近い人でした。こんなことはめったにありません。
私は、この映画を待ちきれなくって、お二人の本をこの四冊、全部買ってほぼ読みましたので、大体はわかっているつもりでした。津端さんご夫婦のスローライフ。
「風邪が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。土が肥えれば、果実が実る。」
この絵は修一さんが書いたもの。パンフレットからです。絵も上手だし。左下にあるドールハウス、お孫さんにいくつも作って。中には、ほんとうに小さな家具やお人形も作ってあります。素晴らしいおじいちゃま。
しかし、単なるスローライフだけでなく、とんでもなく深い映画でした。この頃、映画を観てもめったに泣けない私ですが。これは泣けましたねえ。
本でも予告編でも知らなかったことが出てきました。修一さんは、戦争中戦闘機を作っていたと。そこには、沢山の台湾から連れてこられた少年たちが働いていたと。その少年の中の一人が彼に印鑑を作ってくれます。その印鑑を持って台湾に行き・・・このシーンは泣きましたねえ。
それから、やっぱり修一さんが亡くなった所。はじめはまだお元気なルポだと思っていたら、「ふたりからひとり」でなくなったことを知りました。
もっとも心打たれたのは、「すべての答えは、偉大なる自然の中にある。」この言葉でした。この言葉にすべてが集約されると思います。戦争も、原爆も、沖縄も、原発も、憲法も・・・。私には、そう思えました。
「長く生きるほど、人生はより美しくなる。」ああ、そうなんだ。やっぱり長く行きたいなあ、そのための生き方も考えなくっては・・。そんなことを思った素晴らしい映画でした。このドキュメントを粘り強く作った方たちに感謝します。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
ドールハウスをつくるおじいさまなんて素敵すぎる。しかもそういう映画をみにいくために早朝土手を自転車をこいでゆく年配の産婦人科ドクターなんてすてき。
投稿: 愛ちゃん | 2017年5月31日 (水) 09時57分
風邪が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。土が肥えれば、果実が実る
当たり前のことなんですが、心にジィーンときますよね
私は映画が先で、本が後です
先生と同じように、買いこんで一気に読みました
シンプルな生活の中にすっごい豊かさを感じます
優しさを感じます
人は地球の上に生かさせてもらってるということを
忘れかけているような気がします
投稿: のりたま | 2017年5月31日 (水) 23時30分