東京にて。子宮内膜症・腺筋症。
お早うございます。東京にいます。ビルだらけ。そのビルに朝陽が当たってきたところをホテルの部屋から撮りました。
昨日は、子宮内膜症・腺筋症フォーラムに参加しました。
その後、娘と六本木のビルのお風呂に行き、岩盤浴やオイルマッサージをしてもらって、生き返りました。ここの所忙しくて、当日も、午前2時までクリニックで来週の講演の準備、資料作りをしていて、すっかり寝不足でした。今ホテルで少しホッとしています。
ここの所、立て続けに医学の研修を受けたり、講演を聞いています。漢方でのめまいや自律神経失調症の治療、不妊症・対外受精について、そしてこの子宮内膜症・腺筋症についてなど。
医師を続けている限り、勉強をするのは当然ですが。いつもつくづく思います。世界中の人々が様々な病に取り組み、克服しようとしています。道を究めるというのは、すごい事、尊敬すること、私たちにとってありがたいことでもあります。それらの恩恵にあずかりながら、ただの町医者として日々患者さんに向き合っている私は、こんな道しか取りようがなかったけれど、これからはどうする?と。
講演は本当に楽しく素晴らしいものでした。
さて、子宮内膜症、腺筋症。そのつらさは、なった人にしかわからないとも言われています。ひどい月経痛、日頃の腹痛、腰痛、経血量の増加による貧血、そして不妊。
日本では、伝統的に月経痛は薬など使ってはいけないと根強く言い伝えられており、未だにひどい痛みを我慢させられている若い女性によく出会います。救急車で担ぎこまれる人の多くは、月経痛なのですね。その人たちの中には、子宮内膜症や腺筋症が進行している人たちも少なくありません。
本邦の調査によると、子宮内膜症で治療を受けている患者さんは、222218人、子宮筋腫の方は552441人。腺筋症の方は131946人。
そして、日本の医療はとても優れていることも、改めて知りました。これらの病気の診断に必要で、私たちも気楽にオーダーしているMRIは、日本が世界一多く設置されていること。ヨーロッパの三倍近く。
そして、その治療も。以前はいわゆる主に低用量ピルで治療されていたのが、日本では、今では偽閉経療法やディナゲストなどを駆使して、もっとも先端の治療がなされていること。
私は、中学生に性教育の講演をする時にも、みなさんにこれから起こるであろう生理痛は、決して我慢して耐えようとするのではなく、医師に相談して、楽に過ごせるようにしましょうねということを話しています。そして、男性の諸君も、そのような苦痛を毎月耐えている女性に対してのいたわりを持つことの大切さも。これらをもっともっと言い続けなければと思いましたよ。
今日は、もう少し東京にいて、孫ちゃんに会って帰ります。もう今からワクワクしています。
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コメント
せんきん症と内膜症をセットにしてる不妊症ですが、耳が痛い。おまけに不妊は、無力症ときたから笑えない。耳が痛いセミナーが、今日都内であったんですね。せめてせんきん症や内膜症についてもう少し十代の時に勉強したかった。
投稿: 愛ちゃん | 2017年3月12日 (日) 17時04分