「産婦人科医のための女性保健医療セミナー」
昨日は、日本家族計画協会 避妊教育ネットワーク主催「産婦人科医のための女性保健医療セミナー」でした。午前10時半から午後4時までほとんど休憩もなく、お昼はサンドイッチをかじりながら、びっしり。
まず、世話人の一人富山の種部恭子先生から。先生は、産婦人科学会教育委員会用語集・用語解説編集委員会に出した要望集への委員会からの返事についての報告がありました。
種部先生や大阪の加藤先生、性暴力の被害者を診て来た私たち産婦人科医を中心に、計92名が連名で出した要望に対しての断りの通知も、みなに配られ、種部先生だけでなく、みんなで憤慨しました。
被害者の診察に必要な、それがちゃんと定義されれば、警察に提出する診断書や法廷での証言に、即理解してもらえる用語の提案だったのですが。まあ、長い間えらい立場にいる人たちの意識はこんな物なのでしょう。実際に地べたを這う様にして診療や啓発をしてきている者の意見が通らないのは、世の常でもあります。
続いて、新メンバ―の紹介、自己紹介。新たに三名の方が出席されました。パチパチ。これからは若い人たちの時代ですからね、頑張って。
続いて、私の講演「特別養子縁組の仕組み」一時間。準備をしっかりしてきたので、それなりにスムーズに話ができたと思います。
そして、お昼ご飯をほおばりながら、京都の田村秀子先生の登板です。今年の日本産婦人科医会性教育指導セミナー、全国大会は京都で開かれます。その紹介。
来年は富山で、再来年は大阪で。それらの進捗状況の説明。
また、90分をかけて、フリートーク、「OC処方、性教育などの悩み、一挙に解決」。様々な先生たちの工夫が話されて、とても参考になりました。
もう少し、この会の続きを明日にお話しします。京都での指導セミナーの前日の公開講座の劇のリハーサルや梅毒の話などです。特に、梅毒の話については、ぜひ皆さんに知っておいて戴きたいので・・・。
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コメント
官僚的な用語集の編集を変えるには、利権に大きく絡み権威がある学者さんが言わないとなさ難しのかもしれませんね。
でも、言葉は市民が変えていくこともあるでしょうから、性被害者に関わる弁護士さんに、積極的に使ってもらうことで変わっていくこもあるかもしれませんね。参考的な言葉や判断基準として何度も使えば、また、それをマスコミが興味を待って報道してくれたら根付くかもしれませんね。
投稿: やんじ | 2017年3月20日 (月) 08時26分
河野先生のお話をきちんと伺えない、上から目線の先生もおられるんですね。梅毒って旧版の 悲しみの性にのっていたような。梅毒は結城ひでやすや大川善明などがかかっていたような。
投稿: 愛ちゃん | 2017年3月20日 (月) 11時38分