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保健医療セミナー3.梅毒の増加について

  慈恵会医科大学の石地先生の講義より。ここの所、猛烈に梅毒に感染している人が増えているというお話。それも、これまで男性同士の性交で感染することが多いと言われていたのが、ここに来て、女性の感染者の増加が目立つと。

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特に、男性の感染者は40代、女性の感染者は二十代が多いと。異性間性交での感染ですね。石地先生は、風俗で働く女性が客の男性から感染し、それをさらに他の多くの男性に広げていると言われました。梅毒については、コンドームでは防げない物もある、たとえばオーラルでも、キスでも感染することがありますのでね。だから、本番なしの風俗でも感染が広がることもあり得るのですね。

診断と治療の要点も学びました。今、梅毒の患者さんを診たことがないドクターも多いことです。初期の症状を見逃すと、しばらく無症状となり、さらに進行してしまいますし、その間他人にうつすこともあり得ます。

私は、最近、二期のばら疹を勤務医以来、二回目にお目にかかりました。それ以外にも、性風俗で働くとても若い女性の梅毒も。それから、パートナーからうつってしまった人も。

東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉、兵庫などの大都会で増えていると言っても、広島の私の小さなクリニックでも複数の患者さんを診ることになっています。

それから、先天梅毒も。2011年5例、12年4例、13年4例、14年9例、15年13例、16年14例と。梅毒は、妊婦さんすべてに検査するようになっているのですが、ここの所、未受診の妊婦さんも増えているからでしょうか。それには、若者を巡る貧困の問題、性教育の貧しさも関連していると思います。

私は、日々漫然と診療するのでなく、梅毒をしっかり頭に入れて対応しなければ、と自らを戒めました。

当日、日本家族計画協会の2017年2月発表の「第8回 男女の生活と意識に関する調査報告書~日本人の性意識・性行動~」の冊子も配布されました。ますますセックスレス化が進んでいるというデータも。子宮頸がんワクチンや、少子化の問題についての意識調査も。とても興味深いデータ満載です。もう少し、しっかり読んで、また、ご報告しますね。

私は、帰ったばかりなのに、急きょ今日の夜東京に行くことになりました。明日の休診日、東京でテレビの収録です。またお知らせしますね。

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コメント

先天梅毒は、聞きたくない話題で、耳を塞ぎたくなる話ですが、親の責任です、赤ちゃんに不幸な十字架を背負わせる家庭が多いなんて腰抜けます。

投稿: 愛ちゃん | 2017年3月23日 (木) 12時12分

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