二分の一成人式③
クラスのみんなに養子であることを知られてしまい、いじめられたこともあり、両親に対してすっきりしない思いを抱いていた時、ボクサーの坂○さんに会ったと。坂○さんも養子だったそうです。自分の思いを話した時、彼は「産んでくれた人には産んでくれたという感謝、それしかない。でも、育ててくれた人には、育ててくれてありがとう、それが大事なんだ」という話をされたそうです。それで、彼は吹っ切れたと。吹っ切れた彼。今、産んでくれた人にどんな思いを持っていますか?と尋ねられて
中学3年の時に産みの親に会ったと言う別の男性の言葉もインタビューされました。実母は「育ててあげることが出来なくてごめんなさい」と謝ったと。そして、15歳で妊娠して、育てることができなかったと。あるスポーツをしていて、その背番号は、彼が生まれた日にちなのだと。それを聞いて、彼は育てられなかったのは、仕方がない、よく、そんな状況でおろさないで自分を産んでくれてありがとうという思いになったと。
番組の最後には、高3の彼へ、育ての親からの手紙が読まれました。それはそれは。インタビューアー(姿は見せません)のYOUさんも号泣。私も涙しました。
こんないろいろな思いを抱きながら生きているそれぞれの子どもたちが、そんな事情や思いをみんなに話さなければならないということは絶対にないし。
たとえば、アメリカのように、実子を育てながら養子も一緒にふつうに育てるような環境にあれば、自分の生い立ちをみんなに話すことが出来るかもしれません。私が以前ハワイに行って養子として育てられている子が「私はね、広島で生まれたの。でも、お母さんが若くて育てられなかったから、ハワイに来たの」とふつうに言ってくれました。そんなことがふつうに話せられる環境にあれば、二分の一成人式で自分のことをみんなにしゃべってもよくなるかもしれません。
でも、今のような日本では、とても危ないと思います。
今日は診療後東京に移動です。
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コメント
今日東京新聞で三チャンネルの例の番組を紹介されてました。アメリカでは実子と養子が共に育て上げられる環境や法律があるんですね。日本では無理だとおもいますが、アメリカにすんでいたら考えてみたかもしれません。実子と養子が共に育て上げられる環境だったら私も考えてみたけど、やっぱり夫婦ともに養子だと共に四十までという規定はつらいです。どちらかがかなり離れている現況ならまずむり。子供の福祉という観点で共に四十までというのは現代日本は無力感を感じられません。セクハラのことですが旦那が理事長のところに直談判をしました。組合と話し合い、勤め続けるなら、組合を使わず旦那を直談判したあと国分寺労政そして団体交渉と手配が整いました。本当に素晴らしい番組だとわかったので機会をえたいです。
投稿: 愛ちゃん | 2017年2月25日 (土) 22時42分