古希の表彰ですって。
今日は、午後広島大学の産科婦人科学教室の同門会です。そこで、私は表彰されるのですよ。ふっふ、何の表彰でしょう?言いたくは無いけど、「古希」。「還暦」の時にお祝いをしてもらって、その時頂いた商品券で私は編み物のかぎ針セットを買いました。それで沢山の編み物をしました。それからもう10年。本当にアッと言う間の10年でした。
変わらず元気にしていることをありがたく思います。何を記念に買いましょうか、楽しみに考えます。
昨夜は遅くまでスライド作りをしていました。
このタイトルでの講演も三年目です。が、世の中ちっとも進歩しないままです。特に、「子宮頸がん予防ワクチン」を巡る動き、スライドを作りながら、情けない思いで一杯になりました。
この頃、高校生のお母様からの問い合わせが相次いでいます。
「今21歳の長女はワクチンをうったけど、高2の二女にうっていません。夫が、あの副作用騒ぎは違うらしい。思春期にありがちなことを副作用だと言っている人たちがいるらしいと聞いてきました。今からでもうてますでしょうか」もちろんうてますし、うった方がいいのですが、高2だから、有料になりますね。
「今、高校1年生の娘がいます。ワクチンを打たないでいましたが、いまからでも打てますでしょうか。三回うつようですが、高校1年生の期間だけ助成が受けられるのですね。では、二回だけでも無料でうてるのですね」これは、期せずして同じ内容の質問がお二人から来ています。
厚生労働省のホームページではこのように書かれています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_hpv.html
「子宮頸がん予防ワクチンの副反応については、6月14日に開催された専門家の会議において、これまでに収集された医学的情報をもとに分析・評価され、ワクチン接種の有効性と比較した上で、定期接種を中止するほどリスクが高いとは評価されませんでした。」
「接種間隔については平成26年4月1日に他のワクチンも含めて上限がなくなっており、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年に相当する年齢)であれば、接種間隔が長くなってしまったとしても、定期接種として接種することができます。
対象年齢についてもできるだけ不利益がないように、今後、専門家の会議で対応を検討したいと考えています。 」
しかし、、副作用については、本当にそれがワクチンのせいであるか検証もなく、あれだけセンセーショナルに報道しながら、こんなことは、本当にマスコミに載りません。
私の所にも、「思春期のダイエットで無月経になったのは、ワクチンのせいではありませんか」とか、「生理痛がひどいのは、子宮頸がんのワクチンを以前にうったからでは?」などという問いがあったりしています。
私たちは、子宮頸がんで若くして子宮を取らなければならなくなった人や亡くなった人を診て来ています。今や、世界中でこのワクチンが接種されており、WHOや世界産科婦人科学会などから、日本に対して早く勧奨を再開せよとの勧告が何度も出されています。
昨夜はスライドの準備をしながら、どんな勢力の方たちにどんな風にして作り上げられてきたか、それを再認識しました。
まだまだ今の政権の元では、厳しい状況が続くでしょう。長い間やり続けてきたことです。頑張ってコツコツ続けるしかありませんね。
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コメント
子宮頚がんワクチンについては、テレビや新聞ではほとんど取り扱いませんが、ネットを見ると副作用については、ワクチンのせいではないとなっていますね。
騒いでいる人達についても色々と書かれていますが、その辺はなんともですが。
一番の問題は、子宮頚がんは他の癌と違い、他の人から移されたウイルスでなると知らない人が多いのからではないでしょうか。
子宮頚がんについて、マスコミが語る時にこのような事は言わないですからね。
投稿: やんじ | 2017年2月12日 (日) 12時48分
古稀おめでとうございます。確かに今さら言いたくない表彰です。体調を整えるために近所の温泉にゆき火曜日に備えました。
投稿: 愛ちゃん | 2017年2月12日 (日) 22時12分