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高校野球女子マネージャーについての続きです。

 昨日のブログの続きです。もちろん、女子生徒がしていることは男子生徒の「パンツ」の洗濯の問題だけではありません。何十キロもの沢山のお米をといでいる女性に「冷たくないですか?」とアナウンサーが尋ね、「男子がグラウンドで頑張っているから、私たちも頑張らなければ」と答えました。

私は、ある光景を思い出しました。ある夜、夫の実家に向かっている時、美東SAてごはんを食べようとしている時。ユニホーム姿の一団が入って来ました。まだ幼い顔で、たぶん小学生か中学生か、混ざっていたのかも。子どもたちはみんなで食券を買って、食事を受け取るために固まっていました。

そんな中、一人の大人の男性が、どっかりと腕を組んで難しい顔をして座っていたのです。そこに、一人の女性が食事を持ってきました。男性は、腕を組んだまま、黙って首を縦に振りました。今度は別の女性が、お茶を持ってきました。また男性は、顎をしゃくりました。相変わらず無言です。

見ているとその女性たちは、子どもたちのお母さんたちでした。お母さんたちが、監督?指導者の食事を運んでいるのですね。

何気ない光景ではありましたが、私はいやあな気持ちになりました。その人は、自分の飯は自分では持ってこない。誰かが持って来るもの。それが当然で、だから、ありがとうも言わない。子どもたちだけではなく、そのお母さんたちまで自分の指導の下にあり、自分のこともその人たちにさせる、スポーツの指導者としてそれは当然のような振る舞い。

スポーツだけでなく、子どもたちの部活やクラブに親がどこまで出るのか、その姿にうんざりしていたこともあって、ことさら私の記憶に残ったことです。

そして、この「男は部活、女はそれを支える・洗濯、食事作り」という構図は、これまでもいろいろと論議されていることではあったようです。

女子マネージャーが自分の進路を「進学コース」をやめて、普通コースに変わり、男子生徒におにぎりを作り続け、合計二万個作って、その女子生徒も甲子園のベンチ入りを許されたという記事にいろいろと論議されたこともあったようです。彼女は「女神」だったと。

その記事は、自分の進路を犠牲にしてという美談調であり、それに対してそれでいいのかという論議だったのですが。でも、実は、決して犠牲ではなく、その彼女は大学のAO入試に圧倒的に有利になった、将来の就職活動でもこぞって彼女は採用されるであろう、すなわち、それは今の社会では、自分を犠牲にすることではなく、とても有利になることだったのだという、オチまでついていました。こんな本も出ていました。

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今の社会、男は仕事、女は家事という、まだまだ染みついていてなかなか変わらない社会でもありますから、会社の採用を決める人などには、やはり美談として受け止められることなのでした。その出来事から、こんな本も出ていました。

合宿では、洗濯やごはん作りは一年生の仕事としている所もあるようですが。交代ですればいい事。女子生徒にすべてをさせている指導者には、生きて行くのに欠かせないことは自分たちでもできるようにという教育的配慮はないようです。

こんな環境で野球だけをしている高校生たちが、将来、どんな家庭を築くのか、目に見えている様です。あの、腕組みをしてじっと座っている、運んでくれた人にも顎をしゃくるだけの男の姿がダブってしまいます。

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コメント

大学の運動部もスター選手よりも先にマネージャーが
大企業に決まっていくらしいです。

中学受験で女性の有名塾長が試験会場で、ドッカと座り
父兄たちが、お茶屋おしぼりを女王陛下に差し出す様に
お世話をしていた。という話は何回か聞いたことがあり
ます。

投稿: ⑦パパ | 2017年2月 4日 (土) 09時19分

私はその番組を見ていないので、先生のこの記事からだけの印象ですから間違っているかもしれませんが。
この少女たちは、「殴ら、蹴られ、お金を奪われながらも、○○君は本当はいい人だから、私が頑張って支えないといけないと、自分がDV被害者だと理解できたいない女性」と同じに感じます。
この少女たちの親は、何にも感じないのでしょうか?私には子供はいませんが、同級生のなどのパンツを洗されているとすると許せんませんね。
まさに「男尊女卑」ですね。
この監督のような人は少なくないでしょうね。
高校野球の有名校の監督は、部員の親からの貢物で贅沢な生活をしていたのは昔のことなんでしょうが、性根は変わっていないのでしょうね。
男性部員も可哀想です。
自分のやりたいことだけをやっていればいい。めんど臭いことは誰かにオンナにやらせればいいと、強ければ何をしても構わないと3年間教育されるのですからね。
まったく人としての成長はできないまま大人になり、もしかしたらDV加害者になったり、女性を人としてみれない犯罪者になるのかもしれませんね。
高校野球も教育の一環ですから、このような教育をしている高校ってまともじゃない。
東京オリンピックで野球は復活しますが、このような高校が甲子園に出て日本の野球の組織の一員なら、国際オリンピック委員会は反対すべきですね。ゴルフの会場が問題になっているように。
女性を下に見るのは、高野連の体質でしょうから、こんな高校も許されるのでしょう。
女子マネージャーが甲子園の練習を手伝っいたのをやめさせた。
女性は劣っているから、危険だと。
彼女と監督にしてみれば、普段の練習でまったく問題なんてなかったのに。
私は、甲子園で高校生の立派な代表のように扱われるのは大っ嫌いです。

投稿: やんじ | 2017年2月 4日 (土) 13時00分

今楽をして行ける推薦が流行っていて仕方ないと感じる部分があるそうです。運動部なら冒険的受験をさせないで推薦でストレートにはいれる大学にいく。とにかく大学にいかせてあげれば中身は問わない形に運動部が強い高校はなってるそうです。女子マネージャーへの姿って職場でも同じで妊娠出産したら辞めさせる土台を作ってるんだと思う。

投稿: 愛ちゃん | 2017年2月 4日 (土) 13時04分

被爆72年:先生、このような「美談」が今の日常なのでしょうね。私の日常含めて今の日本はこうなのでしょうね。そしてこれが「平和」と。話は変わって「中村周六さん」のブログにに知花さんが、「像の檻」という言葉を思い出しました。知花さんの名前を思い出すと、聞きたくなるのが「♪黄金の花」。姉姉ず:ゴールデンベストDISC2をONします。先日連れ合いに、古希になったら「終活」の準備をと話したら、とんでもない!「就活」をやってよ!と。日常生活を考える時間はまだまだ続く、流れているのは「♪余所の人」。

投稿: 小倉っ子 | 2017年2月 4日 (土) 17時15分

女の側もしたたかで、コイツは一生このままだと見切ると「わたしのいない所で遠い未来に自滅しろ」と呪いをかけつつ表面上はせっせと世話を焼くのでしょうね。そしてそれはいつしか若い子らに私だってやってきたという負の遺産を残していくのも見てきました。

大長今のワンシーンに、グルメな糖尿持ちの明国の使者が、どうせその場で機嫌を取っておけば良い、怒らせてまで気遣う必要の無いわたしの健康を何故これまでに気遣うのか、と尋ねるのがありました。

若い料理人のおねえちゃんは、誠意を持ってその問に答えました。返答によっては国ひとつ吹っ飛ばす覚悟で。

世慣れた、年長者の責任感を持った明の使者のように感じ入る、なんて話は現実世界にないのですね。どうせこどものスポ少や部活、または職場だけの付き合いの相手に生活スキルや生きる道なんてとく必要はない。と。機嫌損ねてわが子にまでとばちり食わせてまで、自分の築いた人生吹っ飛ばしてでも教えることなんてない、と。

そして負の連鎖を意識せず次世代につなげていく。賢い男はそれにとっとと気が付きますが、そうはいかないようで。馬鹿でいた方が当座は楽ですもの。その当座の楽をズルズル続けていけば待っているのは破滅だよ、と教わった当時の医局のお若い人らはなんと幸運なのでしょう。

そろそろ死に支度も視野に入ってくる年齢になって、男も女もそれではまずかったと気がついても遅いのに。残していく世界がどういうふうになるか見当がつく時にはもはや負の連鎖を断ち切るには遅すぎる歳になり、後悔してもどうにもならなくて、なんていうことになる前に気がついた者達がなんとかして伝えなくてはならないと先生のブログを拝読して思った次第でございます。

投稿: こんにちは | 2017年2月 6日 (月) 10時49分

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