LGBT、オバマ氏のメッセージの翻訳
先日、「先生たちと学ぶLGBT」のブログで、オバマ氏のメッセージの翻訳つきの動画をご案内しました。広島大学の北仲先生から、その翻訳は正確ではくって、こちらをという日本語翻訳を送って下さいました。北仲先生は、英文の専門の友人にも チェックしてもらった英訳を作って、講義などで配っているとの事です。北仲先生に感謝して、その翻訳を訂正を兼ねて全文掲載しますね。
動画は、私の2016年11月21日のブログ、以下のアドレスにあります。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/lgbt-57c8.html
『何人かの若者がゲイであることでいじめられ、自ら命を絶ってしまったことに、みなさんと同じように、大変ショックを受け悲しく思っています。二人の娘を持つ父として、胸が張り裂けそうな思いです。この国で決して起きてはならないできごとです。
いじめは、大人になるまでの過程でよくある通過儀礼、それゆえに成長の過程で避けては通れないものだという間違った考えがあります。それはちがいます。すべての子どもにとって学校は安全な場所であるよう保障されなければなりません。そして生徒のみなさんは、もし困ったことがあったら、あなたを心配している大人がいて、あなたを助けることができるということをおぼえていてください。
私にはゲイだからといじめられることがどんなものであるかはわかりません。けれど仲間はずれにされていると感じながら育っていくのがどんなものなのかは、私にもわかります。それはとてもつらいことです。そして多くの子どもにとって、浮いているとか一人ぼっちだという感じがどんなに嫌なものなのか、わかります。他の人と違っているから、とけこめないから、からかわれたり、いじめられたりするのは自分のせいじゃないかなどと思ってしまうかもしれません。
だけど、私はこう伝えたいのです。きみは一人じゃない。きみは何もまちがったことはしていない 。きみはいじめられていいようなことは何もしていない。そしてたくさんの可能性に満ちた将来がきみを待っている。そこにはありのままのきみを愛し、ありのままのきみのことを気にかけている人たちがいる。だから、もしいじめや、嫌なことを言われてきみが落ちこんだ時には、信じられる人にどうか打ち明けてください。親や、教師や、ありのままのきみのことを心配してくれる 人に、打ち明けてください。どうか打ち明けてください。一人ぼっちだなんて思わないで 。
もう一つ、知っておいてほしいことは、人生はきっとこれからいいことがあるよ、ということです。それだけではなく、人とは違う存在であることが、むしろあなたの誇りや強さの源と思えるように、だんだんとなっていくでしょう。今のあなたの苦しみを、将来、おもいやりや見識をもって振り返る日が来るでしょう 。そしてそのことはあなた自身のためではなく、この国の将来にあなたが関わり、この国をより良い場所にしていくことをも手助けしてくれるでしょう。
そのことはあなたが差別に立ち向かうこと、アメリカのLGBTの人々への差別だけではなくあらゆる差別に立ち向かうことにもなるでしょう。大人が自分の生き方を通じて見本を示すことの大切さや、すべての人を尊重することが大切なことだということ、他の人の立場に立ってものを考えることができるようになること、私たちをお互いにつないでいるものを見失わないこと、それらがいかに大切かを、あなたは実感をもってそして深く理解することができるようになるでしょう。
この国は、すべての人は平等であり、全ての人がそれぞれの幸せを追求する自由や、
それぞれの才能を最大限に発揮する自由、自分の思い・考えを自由に話すことができる自由、人や社会に合わせなくてもいいという自由、そしてなによりも自分に誠実であるという自由を持つという理念に基づいてつくられています。この自由こそ私たちすべてを豊かにするのであり、これこそが、アメリカという国そのものなのです。そして、だんだん、状況はよくなっていくのです。』
このようなメッセージを発することができるアメリカの大統領は素晴らしいけれど、今度、トランプ氏になるとどうなるのでしょう。障がい者のマネをしたトランプ氏の映像が生々しく頭に刻みこまれています。
明日も、この件について、お話しますね。
今日は、診療後松江に移動です。バスで行くことにしました。この頃、不眠になってしまって、昨夜も3時過ぎまで眠れませんでした。運転しなくってもいいというのは、気が楽です。バスの中では居眠りO.K.ですものね。
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コメント
トランプへの反感が日本人や日本政府や日本の名だたる大企業が集まりつつありますが、みんなアメリカの自由や平等の精神や民主主義への深い探求こそ、見習いたいと思っていたのに残念な大統領だとしかおもえない。春闘にたいしての経団連の回答の中に強い抗議がみえ、人を馬鹿にした大統領だし、あまりにも横柄です。今のアメリカとロシアの姿をみると自分たちは戦勝国だからこそ民主主義のルールや理想や立場の弱い国への配慮や庇護を辞めてもいいんだという姿勢はありえません。極東の現状からいえば、アホなこという大統領だとおもうので辞めてほしい。私の主人は、そんなんに日米安保解体というなら上等だ、その前に38度線いって高射砲うたれてきたらいかがですかといってます。アメリカとロシアは民主主義のルールを変えながら、国内のルールをかえつつ、日本を消滅させる馬鹿な大統領がその職についてることになります。
投稿: 愛ちゃん | 2017年1月18日 (水) 10時20分