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私たちは『買われた』展3.

 私は今、東京にいます。昨夜、娘の所に泊まって、朝、ブログを書いたのに、ミスしてしまったと思った時には、パアッと消えてしまいました。がっかりして、そのまま用事行き、今、やっと時間ができて、なんと「サイゼリア」にいます。新宿のサイゼリアです。もう一度、気力を出してブログを書きます。

今日の最終の飛行機で広島に帰ります。

さて、「私たちは『買われた』展」です。

仁藤さんと共にいる少女たち。その展示は、読むこちらが苦しくなるほどの叫びを書いてくれています。それらは撮影禁止ですし、正確に覚えているわけでもないし、それらを転載してはいけませんので。

セクシュアリティの村瀬先生と仁藤さんの対談からです。

村瀬 「…17歳以下の16.3%、およそ6人に1人が貧困状態にいる。325万人に上るんですね。1人親世帯になると54%、2人に1人が貧困になってしまっているんです。貧困の捉え方は複雑多様ですが、子ども虐待も年間10万件を超したというように、家庭の中で安心して子ども時代を生きられない、人間として可愛がられて育っていない子どもたちがいる。そのもっとも深い貧困と言うべき実態が、少女たちの文章として突き刺さって来ました。」

仁藤 「少女たちと関わっていると、親や、他の誰にも小さいころから抱っこされたり抱きしめられたりした記憶がないという子もいます。そうした子の中には、買春者の人にでも頭を撫でられたり、抱きしめられた時、それを本当に愛だと感じると話す子もいます。他にも、家族や周囲の大人から「頑張ったね」「大変だったね」などと、褒められたり励まされたりしたことが一度もないって言う人も結構いますね。逆に「産まなきゃよかった」とか、「あんたさえいなければ」とか毎日のように親から言われ続けるとか、そして実はその親自身も孤立や貧困、障碍や精神疾患などを抱えている場合も多いです。」

それに、家庭内での性暴力。私の現場でもですが、義理の父親や、それに実の父親の場合もあるのですが、犯される少女がどうしてこんなに多いのでしょう。親から金を作ってこいと言われたり。彼女たちは家の中に居場所がなくなるのも当然です。これらは確かに大人の問題なのですね。

 その対談の中で仁藤さんが言っていまます。

「私の大きな夢は、渋谷などの街にいつでも駈け込めて、泊まれて、シャワーを浴びたり食事が出来たりするような場所をつくりたい。「もう、どうなってもいいや」って思いそうな時に、ちっょと休めて安心できる関係性が生まれるような場所。

本来なら、こういう場所を行政や大人たちが作らなければならないし、そんな少女が生まれないような社会にしなければならないのですが・・・。

そんなことを深く教えて下さった今回の展示。ColaboとTsubomiの皆さまに感謝します。

今朝、娘の部屋から見えた富士山です。快晴です。

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コメント

今歌舞伎町のサイゼリアには、そんな感じの女の子がたくさんいるのではないでしょうか?お嬢様のおうちってあんまり良くない場所で嫌ではないですか?ホストも溜まってるし、あの通りは家出少女がたくさんいまもいるのでしょうね。昔は、家出をし、社会勉強をしながら風俗はむかない手に職をつけました。本当に介護職も風俗業も貧困を作ってるし、貧困を支えてる。おかしい、そういうところで根っこがおなじ。先がみえないし産み出さないからブラック産業ですね。最近先がみえないからへんなやつも客や同僚も多いのかなと感じます。

投稿: 愛ちゃん | 2017年1月12日 (木) 15時31分

つぼみの座長の方は新婦人新聞に連載をかいてますね。数ヶ月前から連載をされてます。新宿のサイゼリアなんて治安が悪いし、場所がすぐ特定されてしまいますが、大ガード近くで買われた展があったようですね。お嬢様のアパートの場所は治安が悪そうで心配しています、成長された成人だといえ、嫁入りまえのお姫様、心配します。

投稿: | 2017年1月12日 (木) 21時17分

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