インフルエンザ情報、ワクチンについて。
私の周辺でも、インフルエンザにかかったという人がぼつぼつ出てきました。広島市のインフルエンザ情報から、データ、グラフをお借りします。広島市全体の総数ではなく、37か所定点医療機関からの情報です。
黄色の四角、今年の情報ですが、左端を詳しく見るとこうなります。
先週と比べて1.7倍の増加、グラフの立ち上がりが見えます。例年、立ち上がりが現れると、そこから急速に感染数が増えて行きます。安佐南区の小学校の学級閉鎖も一件出ました。
私のクリニックでは11月からワクチンの接種を行なっています。ワクチンをうって効果が出るのに2~3週間かかりますので、もううっておいた方がいいと思います。特に妊婦さんほど早めにうつようにお勧めしています。
インフルエンザワクチンは生ワクチンではなく、不活性化ワクチンですので、妊婦さんでも胎児に影響はありません。むしろ、インフルエンザにかかって高熱が出ることの方が胎児への影響が心配です。
私の所では、昨年まで妊婦さんには、防腐剤チメロサールの入っていないワクチンをうっていました。しかし、今年からそのチメロサールを含有しないワクチンが作られなくなってしまいました。
チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mLとごく少量であり、胎児への影響はないとされ、妊婦に投与しても差し支えないとの指示が来ました。ですので、そのことを妊婦さんにお話した上で接種しております。
ただ、困ったことがあります。これまでのチメロサールを含んでいないワクチンは一人分ずつシリンジに入っていましたが、そうでないワクチンは、二人分ずつバイアルに入っています。接種する方がその日奇数だった場合、一人分余ってしまうのです。ですから、午後6時の閉院前に余っていた場合に、スタッフにうつことにしました。もうだいぶスタッフにうちましたので、もし全員にうった後に余ったときにはどうしようと頭が痛いことです。
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コメント
私は一昨日の受診の際にインフルエンザを打とうとおもいましたが、感染症外来でのインフルエンザ注射が終わったということで打てませんでした。移植前に打てず最悪でした。でも、いまいるベビーには一回目をうちました、うてそうなところを移植後にうつつもりです。
投稿: 愛ちゃん | 2016年11月17日 (木) 21時09分