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長谷川豊氏の降板に思うこと①

元フジテレビアナウンサー、長谷川豊氏がテレビのキャスターを降板させられた件について。この報に接して、彼のブログを遡ってずっと読んで、私の胸の中はどんよりと重い物を抱えました。

彼が言ったように「透析患者の大部分」という表現、十把一絡げにするいい方、今、それがまかり通っています。そのことで、「多くの」透析患者さんをひどく傷つけたと、番組降板という場に追い込まれて、初めて彼は気付いたことでしょう。

患者さんは、一人一人。皆さん、置かれている状況も、生活も、食生活も、みんなみんなひとりひとり異なります。病となる状況、原因、そう簡単にひとくくりにできるものではありません。

疫学的に、たとえば「タバコはあらゆるがんを引き起こす」ということは、はっきりと証明されています。だから、たばこはやめましょうとは言えます。しかし、「たばこを吸っているから、あなたは子宮頸がんになったのだ」とはっきり原因を言うことはできません。頸がんを引き起こすウィルスや、パートナー歴等、いろいろな物が重なってなること。

彼のブログを読んでからの、私の胸が重いのは、はっきりしています。

私の母です。母は透析患者でした。それは、戦後間もなく、食糧事情も悪い中、重度の妊娠中毒症となり、それでも頑張って私たちを生んてくれ、そのために高血圧が持続。腎機能が徐々に侵されて行きました。透析に至るまで、始まってから、どれだけつらい思いをしながら、それでも、生き抜いてくれたことでしょう。でも、平均寿命よりも10年以上短くしか生きられませんでした。

私の長年の友人は、子どもの時から腎炎で、それは苦労して闘病生活を送りましたが、結局20代で透析患者となりました。それはそれは生活を大切に、丁寧に生きることで、今も20年以上、生き抜いています。決して闘病だけでなく、仕事を通して、周囲のみんなをとても明るくしてくれています。

でも、ほんとうにびっくりしたのは、長谷川氏の次の文章です。以下、彼のブログからの引用です。

『病院で患者さんと対峙している多くのお医者さんは、少し違う印象を持っているそうです。

「はっきり言って大半の患者は自業自得」
「患者さん?お金にしか見えないですね」
「まー、人工透析を見ていると、日本の未来はないってよく分かるWWWW」
       略
「遺伝的な疾患も確かにあります。しかし、私の見立てでは...8〜9割ほどの患者さんの場合「自業自得」の食生活と生活習慣が原因と言わざるを得ません」
       略
そもそも、人類は現在の食生活では、栄養過多状態が行き過ぎていると指摘されます。あまりにも恵まれ過ぎているのですね。
それなのに、運動はしない、営業だ、お付き合いだ、と言い訳をしては、飲みに行って暴飲暴食。のんびり家にいながら、お昼のワイドショーを見ながらお菓子を暴飲暴食。

「人によって原因は様々です」とか、それはそうなんだけれど...基本的には今の日本の透析患者の一般的な...というより大多数の流れって

・バカみたいに暴飲暴食を繰り返す
・腹は出る、腰は痛める。周囲に注意されているのに、無視。
・それでも食べ続け、運動もしない。
・周囲は必死に注意。でも無視。
・で、糖尿病になる
・にも関わらず、運動もしない、食事も先生から言われたことをろくに守らず好き放題

で、ついに「人工透析患者」さんに』

これを読めば、透析患者さんの8〜9割が自業自得なのだとなってしまいます。

今、透析患者さんの原疾患が糖尿病という方は40%を切っています。それに、糖尿病は、決して暴飲暴食でなるとは限りません。糖尿病の方が目も腎臓もやられてしまう過程がどれだけ苦労なものなのか、そんなこともすっ飛ばされてしまっています。

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彼が出会った医師というのは、患者さんを金のなる木としか見えない医師ばかりなのでしょう。たちの悪いドクターばかりとお付き合いしているのでしょうね。

乳がんで闘病している麻央さんの食生活についてもひどいことが言われています。それらも含めて、もう少し話は続きます。

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コメント

私は先生に紹介された病院のドクターのお蔭で、以前のようなヒドイ言葉で毒突かれることなく、至って平常な気持ちで毎日を送っています。
お蔭様で(努力はしていますが) 今の処、何とか月々の数値はクリアしています。
お礼を兼ねて、最近の報告をさせていただきました。
ありがとうございました。

投稿: はなまる | 2016年10月 1日 (土) 11時23分

透析している人達とお会いする機会がありますが、透析になった経緯をお聞きすると、彼の書かれているような経緯で透析になったと言う人には、お会いした事はありません。
それぞれ、色々な経緯があり、そんな事で透析になるのかと、素人にはビックリする事を聞きます。
心無い医師の言葉だけを取り上げるのでなく、多くの患者さんの言葉を聞くのが、マスコミで働いている彼の責務です。
彼は、本当の「自業自得」とは、どういうことか初めて知った事でしょう。

投稿: やんじ | 2016年10月 1日 (土) 14時06分

わたしも透析の患者を二名、介護者として担当させてもらっています。とてもではないが自業自得などとは言えませんよ。
目が見えなくなっていく過程は過酷だ。
かつて金丸信が糖尿病で目が見えなくなり手術を受けたのを思い出し、いくら金丸が日本を駄目にした腐りきった国賊であろうと、人間としては、「ああ、あの男もどんなに大変だったのだったんだろうか」という感情を抱きましたけどね。
長谷川という男は、結局植松被疑者と同じ完成なのでしょう。

投稿: さとうしゅういち | 2016年10月 2日 (日) 06時34分

すごく感じてますが、重度の妊娠中毒症の最中、先生のお母様が先生を生んでくださったから色々透析について問題を投じてゆきたいのは素晴らしいですね。透析しながら赤ちゃん生む技術は大学病院でしかないので、先生のお母様はご苦労されたと思います。真央さんは色んな意味でご苦労されてるのにかわいそう。

投稿: 赤ちゃん | 2016年10月 2日 (日) 07時54分

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