児童虐待の発生予防に関する研修会
私は今、山口にいます。朝早くに患者さんの緊急の電話で目が覚めて。まだ暗闇の中で、昨夜の悪夢をつらつらと考えていて、なんか、どうしようもなくなって。
あの監督は、どうしようもない。おかげで、黒田さんの広島での出番もなかったじゃないの。せっかく日本シリーズの前に引退を発表してくれたのに。昨年とおんなじ、硬直した采配しかできず、選手の心理を考えることもできす。ちっとも学習できてない。夫によれば、テレビで見ていて、ジャクソンの顔が、もうひきつっていて、これは代えてやらないとと思ったと。球場にいた私たちには顔まではわからなかったけど、ストライクがまったく入らず、どうしようもなくなっても、代えなかった。押し出しになっても代えなかった。6点も取られてですよ、やっと代えたのは。もっと早くに黒田でも出してくれたら、などとつらつらと考えていました。
そんな腹立ち紛れに車を飛ばして山口まできました。
山口県産婦人科医会・山口県医師会主催の「児童虐待の発生予防等に関する研修会」が開かれることを金子法子先生のフェイスブックで知って、その講演を聞きに行こうと思い立ちました。名古屋大学医学部付属病院、親と子どもの診療科准教授・岡田俊先生の講演です。
「親のメンタルヘルスと子の育ちの支え~育てやすさ、育てにくさのある子の子育てと育ちの支援を含めて~」
親と子どもの診療科というネーミングがいいですねえ。 妊娠中のうつ、産後のマタニティーブルー、産後うつ、子どもの虐待、発達障がいの子どもの子育てとその支援等幅広く語って下さいました。
産婦人科医であれば、どなたでも産後のうつ、時には、それが死に至る子どもの虐待や自殺、心中にもつながるという危ない経験をしたことがあるでしょう。
発達障がいのお子さんを育てる中で、夫との温度差、祖父母との齟齬、コミュニケーションの困難さを感じる人も多いでしょう。それらへの支援を考える上で、沢山のことを教えて頂きました。それに、参加者にはこんなきれいなカラーのスライド原稿を配って下さいましたよ。
発達障害の発達課題とゴール
自分が愛されている、必要とされているという感覚
自分を信頼できるのと同時に他者も信頼できる感覚
自分のことが自分でできるという感覚
自分には取り柄がある、有能であるという感覚、
他者と関わっていても、関わっていなくてもありのままでいられる感覚
さらに、親を支えることと子どもを護ること
➢相反するものとしての視点
子の虐待の指摘は、親との関係性を
崩すのではないか?
ときに、虐待の通報の遅れ
➢並列しうるものとしての視点
子の虐待は、親の望みではない
子の虐待を親支援のきっかけとする
積極的な通報が親支援のきっかけに
その後、せっかく山口まで来たのだから、昔お世話になった高井先生のお宅にお電話をしたら、出て下さいました。50年前、大学時代に沢山の学生がお世話になった弁護士さんです。今はもう86歳、弁護士も廃業なさって、一人暮らし。お宅にお邪魔して、一緒にお昼ご飯を食べに行きました。久しぶりの会話も弾んで、楽しく過ごしました。
聴きたい講演は聞きに行く、会いたい人には会いに行く。これからはそうしないと。これまでは、後で後悔することばかりでしたので。高井先生とお別れして、一人、ファミレスにいます。湯田温泉の日帰り入浴でもしたいなあと思ったけれど、今日は夫とゆーぽっぽに行く日ですので。今からぼつぼつ広島に帰ります。
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コメント
昨日のぼろ負けの試合の後に、車を飛ばして産前産後の鬱まで考えられてるなんてすごい。近日確か政府は、産前産後の鬱まで支援していくことを政策としてうちだしましたね。また障害児を産んだお母様のケアまできちんと考えられてるなんて本当に産婦人科のあか髭先生ですね。それにしても昨日のぼろ負けはないだろうと感じつつも、今後の課題としてカープの選手に感謝を申し上げます。今年は本当にプロ野球が面白いと感じてます。
投稿: 愛ちゃん | 2016年10月30日 (日) 18時30分