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福島の甲状腺がん検査縮小?小児科医会の要望

皆さま、福島の大学生の甲状腺がんの手術、無事終わりました。皆様の声援、本当にありがとうございます。また、随時彼については、ご報告いたしますね。

この度、ご本人やご家族に接し、お話を聴き、改めて福島が置かれている現状について、胸が痛い思いをしています。このような親子さんが沢山いらっしゃるということですね。

手術前日、一時外出の時、希望で山口県玖珂の「いろり山賊」に行きました。山の中の山ひとつ丸ごとのお店にびっくりし、楽しまれました。少しでも緊張がまぎれればと思いました。

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ところで、共同新聞の配信をはじめとして、次のような報道がなされました。いろいろな新聞のウェブ版に出ています。

何なのでしょう。


甲状腺検査縮小も検討を 福島県小児科医会が要望

福島県小児科医会の太神(おおが)和広会長は25日、県に対し、原発事故発生時の18歳以下の県民を対象とした甲状腺がん検査について、検査規模の縮小も含めた見直しを求める要望書を提出した。

太神会長は、規模を縮小しても、放射線被ばくによる影響の有無などを把握することは可能との認識を示した。

要望書では、検査で甲状腺がんや「がん疑い」と診断された患者は172人(3月末現在)に達し、児童や保護者、県民には健康不安が生じていると指摘。科学的な証明ができるような検査体制の確立や、受診者の同意を得た上での検査などを求めている。

 太神会長、市川陽子常任理事、酒井英明理事が県庁を訪れ、井出孝利保健福祉部長に要望書を提出。井出部長は「検査の見直しにはさまざまな意見がある。今後の県民健康調査検討委員会の中で最善の方法を見つけていきたい」と答えた。』

福島県小児科医会の声明文の全文はここにあります。

http://fukushima-ped.jp/archives/147.html

この中には、

『また県民健康調査甲状腺検査事業においては被ばくの影響とは考えにくいものの、この5年間に多数の甲状腺がんが発見されており健康不安の一因となっております。』

とも書かれています。私は、現地の小児科の先生方も「被曝の影響とは考えにくい」と考えていらっしゃるとは、思ってもみませんでした。

「検査をするからがんが見つかる⇒不安を与える⇒検査をしなければ見つからない⇒不安がなくなる」

これは、国を挙げてとりくんでいる「がんの早期発見、早期治療」とまったく反するとも思います。今行われている甲状腺がんの検査事業に対して、もろもろの不備がある、それを充実させよ、と言われるのならわかりますが。

何とも納得できない、気分が悪くなるような報道でした。

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コメント

何という医者なんだ!といいたいです。山形セミナーで河野さんから県外の医師に福島も子どもたちの検査をするなという回状を回した話をお聞きしてビックルしましたが・・・・国のトップがおかしいとおかしな人間が大きな顔をするんですね。

投稿: 瀬尾 徹志 | 2016年9月 3日 (土) 19時29分

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