大学生に話すということ。
昨日は、修道大学での学生さんたちへの講演でした。
修大へは三年連続での『大学生のための「性と生の健康」』のお話です。
ここでの講演は、毎年大学の各サークルから代表の2から3人に来て頂いて、お話を聴いて頂くというものです。
大学生にお話する機会は結構あるのですが、多くは、教職に着こうとする人で、問題意識がある学生さん対象です。
が、今回のようなのは、中学や高校のように授業の一つとして、聞く義務もありません。大学生にもなって、今さらと思っている人も多いでしょうし、興味もないが、仕方なく先輩に言われた来たという人もあるでしょう。そんな大学生に話すのは、なかなか難しい物があります。
でも、大学生だからと言って、ちゃんとした知識を持ち、パートナー意識が形成されているとは限りません。むしろ、高校の時よりも性行動が活発になる分、様々な問題が起こりやすくもあります。
パートナーと共に生きることを決める時期が近い人たちもいるでしょう。だからこそ、しっかり聞いて欲しいと思うのですが。
うーん、しんどい事でありました。聴きたくない人は、来なければいいと思います。義務ではないのだから。仕方なく来たのでしょう。スマホばかりいじっている人は演台からは丸見えです。でも、その人たちや寝ている人たちはまだおとなしいからいいような物。 ぺちゃべちゃとおしゃべりをされるのが続くと、それが耳について、とても話しにくいのですね。
私は、聞いてもらえば、必ずこれから役に立つ話をする自信はあります。聴いてもらえさえすれば、飽くことなく興味を持って聞き続けていただく自信もあります。でも、初めっからまったく耳を傾けないのであれば、どうしようもありません。
ついに、注意をしてしまいました。たった一組のカップルのために、つらくなるのが我慢できなくって。後味が悪いです。
でも、終えて帰る時に、一人の女子大生が近づいてきて
「すごかったですね。感動しました」と言ってくれて、とても癒されました…。ありがとう。まだまだ修行の連続です。
写真は、講演の前、まだ準備をされている時に後ろから撮った物です。
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コメント
授業態度は悪いですね。その授業妨害のカップルの将来も大人の立場から言えば手にとるようにわかりますね。かわいそうです。だが産婦人科医の立場から言えば辛いだとおもいます。授業態度は外部講師こそきちんとすべき。普段の授業態度もなんとなくわかります、大学生は半分社会人です。
投稿: 愛ちゃん | 2016年9月30日 (金) 09時08分
先生、それはしんどいことでしたね。
注意をする方もしんどいということを、このカップルだけでなく、会場の全員が解ってくれれば…と願います。
でも、しっかり耳を、目を傾けて聞いている学生さんにはしっかり講演内容が響いているようで安心しました。
つい最近、友達が流産しました。
母子手帳をもらって赤ちゃんが大きくなるのを楽しみにしていました。
検診で心音がないとわかり、形も溶け始めていたそうです。いますごく心を痛めています。
まだ赤ちゃんはお腹の中で陣痛まちです。前の子を帝王切開したので自然に出てくるのを待つとドクターに言われたと。
友達は、お腹の赤ちゃんは出てこなくてもいい(一緒に居たい)、赤ちゃんが 自然に出てこようとするのを待ちたい
といっていましたが、旦那さんは、いつ出てくるのかがわからないなんて予定がたてられなくて嫌だ と、泣く泣く手術予約をしたそうです。
父親になっている男の人でもそういうものなのか…と、つくづくもっと女性のからだのことを知っていたら。先生の講演を聞いていたら、そんな心ない発言、行動はしないんだろうなぁとおもいました。
私も流産を何度か経験しているので、旦那さんに言われた友達の気持ちはいかばかりだったろうと、悲しくなります。
投稿: けいちゃん | 2016年10月 1日 (土) 12時58分
10年前くらいに写真でこの教室座ったことあるな、、と、話は違うけど。河野先生の講義美しい花のある未来の話なのに。何しに来た学生なんでしょね、、。話したいなら外でいくらでも出来るのに、わざわざこの教室に来てまでパートナーとの話に夢中なんて。それは幸せを考えているわけでもなんでもないですね。
全体を見回して一部雑念が入って、耐えられる器が無くなった時私もその人を責めだした事があります。自分の場合は不快でいっぱいで自分が救われなくなりました。
いつも愛する人の方を大事にしておきます。
投稿: 可愛いね | 2016年10月 8日 (土) 09時34分