「はだしのゲンを英語で読む」同窓会続き・みさよさんに聞いたこと
「はだしのゲンを英語で読む」同窓会は三井ガーデンホテルの27階のランチバイキングで行われました。そこからの景色、向こうに瀬戸内海、似島も見えます。
そこで、中沢みさよさんの話をお聞きしました。
プラハ演説を聞いた時、中沢さんは、この人はこれまでの政治家と違うと感動したと。そして、英訳された「はだしのゲン」を大統領の二人のお嬢さんたちに読んで欲しいと。何とか手にして戴く方法はない物かと。いろいろと模索して、「御嬢さんに渡して上げますよ」という方が見つかったと。
中沢さんは大統領に宛てて手紙を書いたと。「広島に来て、被爆者の声を聴き、資料館を見て下さい」と。英語のゲン全10巻は、金沢の浅妻さんが、金沢のきれいなピンクの風呂敷で、御嬢さんたちが喜びそうに、とてもきれいに包んでくださったと。浅妻さんは、プロジェクト・ゲンを作り、はだしのゲンのロシヤ語と英語への翻訳をし、出版をされた方です。
それを送ったのだけれど、いつまでたっても、その返事がなかったと。間に立った人からも荷物が着いたとの知らせもなく、結局どうなったのか、分からないままだったと。
中沢さんも亡くなった後、それがどうなったのか、みさよさんは、自分では調べる手立てがないので、マスコミの方に頼んだと。そしたら、ゲンは全10巻の内、3巻と何巻かの3冊だけ渡して、他はいろいろな人に分けたと。中沢さんが書いて翻訳して頂いた手紙なんかなかった、との返事だったのです。風呂敷を解いて中をバラバラにしたということなのですね。
結局、英語版の「はだしのゲン」も手紙も大統領やお嬢さんたちには届かなかったと思われます。
今回のオバマ氏の来広は、中沢さんも喜ばれているだろうと、でも、あまりに時間が短く、資料館もあれでは何を見られたのかわからないし、被爆者の声を聴くこともなかったしとも話されました。
柏先生は、オバマさんの演説は、これまでの指導者と異なって、心のこもった素晴らしい演説だったとおっしゃいました。
ただ、なぜあんなに被爆者を少人数に絞ったのか、もっと沢山の人があの場にいてもよかったのではないかと、私も思いました。警備の問題があったとしても、韓国人被爆者の代表の方や、市議会議員の中にも被爆者はいらっしゃるわけだし。ほとんど人がいない所でのあの演説は、プラハと違って、あまりに寂しかったとか・・。いろいろと話は弾みました。
昨日と反対側から写した写真です。企画して下さった柏先生、遠くから駆け付けて下さった山口さん、みなさんにお会いできてうれしかったです。ありがとうございました。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
たぶんはだしのげんの漫画は、政治的な圧力が働き渡されなかったとおもいますが、何らかの作用が働き渡されないけれど大統領に日本国民の気持ちが伝わっています。日米友好のためにも本当は渡されるべきだとおもいますが、米国に占領しなければ戦後繁栄はないという政策や推理的国民思想の否定につながるこそ渡さなかった現実を受け入れざるえません。そんなようなNHKスペシャルを沖縄の立場から訴えた番組に舌を巻きながらも、バラクオバマ氏の努力は偉いと感じてます。
投稿: 愛ちゃん | 2016年8月29日 (月) 12時12分