8.6ヒロシマのご報告⑥米澤鐵志さんのお話
毎年参加し、貴重な体験を話して下さっている「電車内被爆者」の米澤鐵志さんが、今年も参加して下さいました。
昨年までは、8月7日、広島駅から今も動いている被爆電車に乗り、原爆ドームまでの間、その体験を話して頂いていました。
八丁堀の福屋の前あたり「ちょうど、ここを通りかかっていた時に、ここで被爆した」と。米澤さんは、11歳。満員電車の真ん中で、ギューギューづめで大人たちに囲まれていたため、無傷でした。窓側にいた人には、びっしりガラスの破片が突き刺さり、黒焦げになって即死していたと。
一緒に電車に乗っていたお母様、そのお母様の母乳を飲んだ妹も、その後数週間で亡くなっています。
原爆ドーム前で被爆電車を降りた後、資料館東館の地下の研修室で詳しい体験を話して頂いていました。
今年からは、その被爆電車と米澤さんの体験の話はなくなりましたが、平和の夕べに参加して、「閉会のあいさつ」を力強くしていただきました。
「明日、8月7日は、米澤さんの82歳の誕生日です」とご案内しました。米澤さんも、今の社会の情勢の中で、また戦争が繰り返されようとしている、それを強く危惧すると。生きている限り、自分の体験を話し、あの悲惨な思いを世界中の誰にもさせないことを訴えたいと、語って下さいました。
米澤さんの本です。小学4年生以上で習う漢字には振り仮名が付けてあります。
今住んでいらっしゃる京都から参加して下さること、本当にうれしくて。また、来年も元気なお姿に接することが出来ますように。
ありがとうございました。
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コメント
すごく真夏の満員電車で暑い熱線や爆風をうけてお母様と妹さんがなくなってしまったのはかなしいと思います。大量被爆したお母様の母乳を飲んで赤ちゃんが死んだとなれば本当に許しがたいですね、被爆した母親の母乳を飲ましてはいけないということなのでしょうか?興味深いです。
投稿: 愛ちゃん | 2016年8月16日 (火) 11時24分