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京都にて④怪我。

 京都駅。お土産の八つ橋とお弁当を持って、緑の窓口に行きました。私は、この頃、新幹線はチケットセブンで回数券のばら買いをします。それを駅で座席指定してもらいます。ほとんどは器械で自分でしますし、また急ぐ時には、そのまま指定なしの自由席に乗ります。

緑の窓口の中に、その指定をする器械が何台か並んでいて、空いているのもありました。そこに急ぎ足で行こうとすると、突然に女性が私の前を横切りました。後ろにキャリーバッグを引いて。そのキャリーバックにつまづきました。

右の膝と左顔面を固い床にしこたま打ち付けました。顔が痛くて、しばらく動けませんでした。女性が大丈夫ですか、大丈夫ですかと言い、全然大丈夫ではないけれど、返事もできず、その内駅員さんが、救急車を呼びましょうと言われましたが、そんな恥ずかしいこと。で、大丈夫ですからとは言ったものの、足が痛くて立ち上がれず、手を引っ張ってもらいました。大丈夫です、帰ります。座席指定をしようと、機械の前に立ち、ふとあまりに痛い左ほほを触ると、ほほ骨がみるみる腫れて来たのです。ああ、これはいけない、骨が折れてたら、たいへんだと思って、やっぱり病院に行かせて下さいと言いました。

車いすを駅員さんが押してくださり、救急車が来る所に連れて行ってもらいながら、尋ねられました。「めまいがして倒れたのですか?」「いえ、他の方のキャリーバッグにぶつかって」というと、「その方はどんな方ですか?」と言われたので、「若い女性で、大丈夫ですかと私に言っていた人です」と言うと、一人が急いで緑の窓口に向かわれたようです。

救急車には、ストレッチャーが用意されましたが、恥ずかしくて。大丈夫です。自分で乗ります。寝るのと座るのと、どちらが?と言われたので、座りますと椅子に座りました。救急車には何度も付き添いで乗っていますので、手順はわかっています。名前や職業や倒れた事情などを聴かれました。

血圧を測り、(日頃130代にコントロールできているのですが、やはりハプニングがあると上がるのですね、後で知りましたが、190代と120代だったと。びっくりです)

なかなか救急車が動かないなあと思ったら、いきなり、警察官が入ってこられました。そして、尋ねられました。「あなたは、キャリーバック゛の持ち主にどう思っていますか?」いきなりなので、気の利いたことは言えません。「後ろに引きずるのではなく、立てて持って下さい」と言いました。「その人に、何か責任を問いますか?これから、医療費がかかって、その治療費を相談するつもりはありますか?」「その人は、故意ではなかったと言っています」

 それで、救急車の外を見ると、いつの間にかその女性がそこまで連れて来られています。かわいそうに。カップルで、そばに男性もいました。

「いえ、責任を問うつもりはありません」と言いました。だって、その人は、いつか横断歩道で車にはねられた時みたい「この人が急に飛び出して来たんです」と責任逃れをするのではなく、「大丈夫ですか、ごめんなさい」と盛んに言っていたし。「では、その人と名前の交換もしなくていいですか?警察としては、貴方が一人で転んでけがをしたということになりますが」と言われたので「はい、それでいいです」と言いました。さらにしばらくして、その人が一言謝りたいと言われますと言われ、救急車のドアを開け、カップルの二人が「どうもすみませんでした」と謝られました。それで一見落着です。そこから、救急車は近くの病院に連れて行って下さいました。

 CTを取り、骨折はなさそうだと。ほっとしました。でも、脳外科のドクターが丁度いないので、帰ってなにかあったら、脳外科を受診するようにと注意書きをもらいました。

しかし、痛いの何の。ほほ骨の上はプヨプヨと血が溜まっているのが分かります。顔が青くなるのかなあとか、痛さに気を取られて、なんと新幹線を乗り過ごして、徳山まで行ってしまいましたよ。

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グロテスクですが、これは、昨夜の顔です。もう腫れは引きました。ほほを打ったのに、どうして目の周りに出血がひどいのでしょう。ほほは皮膚が厚いので、みえにくいのか、黄色くなっています。お化粧をしていてこうなのだから。どうしましょう。今日は、テレビ局がお昼に来て、インタビューがあります。膀胱炎についてだそうです。直前にファンデーションを厚塗りしましょうかねえ。

 いまだに、ごはんを食べるのも痛い、アクビも痛!!顔を洗うのも。昨夜、蚊がブーンと来て、思わずほっぺにびゃりとやってしまって、呻きました。おまけに蚊は逃げて行って、バカみました。

しかし、今回のことではいろいろと勉強になりました。

1.顔を打ったら、これは脳外科。顔は頭です。
2.キャリーバックの事故は、今や自転車の事故よりも多いのだと。
3.骨折をしていなければ、後は、時が経つのを待つだけ。みんなに「殴られたのか」と笑われるけれど。

以上、ご報告でした。

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コメント

すごい怪我ですね、私も時々キャリーバックをつかうので使い方に気をつけてみたいです。

投稿: 愛ちゃん | 2016年7月 8日 (金) 10時00分

被爆71年:そういうことだったんですね。昨年ですが広島駅で突然歩けなくなる、左足を床に着くと激痛。JR職員の対応にはチョットビックリ!車椅子、切符の購入、新幹線車中でのホロー、小倉駅に着くや社員の方が車椅子で迎えそのまま救急車へ。その連携プレイに感謝。国鉄時代の知人が解雇撤回で今も闘っている、JR社員の皆様、その連携でご支援を宜しく。話が脱線しました、先生くれぐれもご自愛ください。

投稿: 小倉っ子 | 2016年7月 8日 (金) 10時03分

先生、本当に災難でしたね。
不幸中の幸いで、骨折はなく、脳外科でも問題なかったそうですが、写真を拝見すると相当な打撲傷ですね。
眼の周りは皮下出血がおこりやすいので、当分色がとれないですよね。
TV取材ではせっかくの美人のお顔がどんなだったか心配です。どうぞ一日も早く快復されますように。
キャリーバックは私もよく利用しますが、人ごみの中では注意しないといけませんね。

投稿: のぞみ | 2016年7月 8日 (金) 21時57分

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