「聴いて下さい、ろう者の声を!」③
昨日は、無事講演を終えて帰って来ました。それについては、また。もう少し、「聴いて下さい、ろう者の声を!」でのシンポジウムのお話を。
確かに、ろうの方が手話で話している時には、手の動きだけでなく、その表情がとても豊かです。表情も含めての言葉なのだということがよくわかります。シンポジストのお一人、横村さんのお写真です。スタッフが撮った写真をお借りします。
会場からの発言がありました。ろうの方です。言葉を理解するのは、本当に難しいと。その例として、「顔みしり」と「人みしり」の違い。同じ「みしり」でも、顔の下に着いた場合と、「人の下に着いた場合は、全然意味が違ってくる、これを理解することはとても困難なのだと。
確かにそうだ。これまで、聞こえる私は、全然気づかなかったことです。そういうご苦労をしながら、言葉を覚え、理解し、発信する。それは大変なことだと思いました。
横村さんは、おっしゃいました。この講演会の元となった丸山さんの「デフ・ヴォイス」。これは、とても面白いし、みんなに読んで欲しい本なのだけれど、ろう者が本を読むことは、とっても労力がいって難しいのだと。横村さんは、会場のろう者の方々に「この本を読んだ人」と聞かれました。パラッと手を上がりました。そこで、横村さんは、この本をぜひテレビドラマ化してほしいと熱く訴えました。そうね、ミステリー仕立てのこのストーリーは、ドラマにしてもとっても面白いけれど、それはそれは大変なのだと、前日に丸山さんもおっしゃったし・・・。そうですね。
これは、6月11日の中国新聞です。
未だ、やっとこんな状況です。これから、障がいのある方たちが済みやすい社会を作るよう、私たちの問題として、取り組みたいと思います。
言いだしっぺの塩崎さん、ろうあ連盟の皆様、県立大学の皆様、それに何よりも奥様を置いて広島まで駆け付けて下さった丸山さん、その他多くの方々のお力でできた今回の講演とシンポジウムの会でした。スタッフの端っこにいた私からも皆様にお礼申し上げます。
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