「聴いてください、ろう者の声を!」
いろいろな人がブログやフェイスブックでご案内をしていますので、御存知のことと思いますが。
「デフ・ヴォイス」の著者、丸山正樹さんの講演会があと一週間後に迫りました。
「デフ・ヴォイス」は、聞こえない両親の元に生まれた、聞こえる男の子、大人になって、やむを得ずですが、法廷通訳士を務める人が主人公です。二つの殺人事件が絡んでのミステリー仕立てです。
この講演会のスタッフとして関わって、いろいろな気づきがありました。
同じような境遇にある男の子、お母さんの手話通訳をしてくれる彼が、そんな悩みを抱えて過ごしているであろうことなど、気づきもしなかった。それどころか、そうして通訳を務めてくれることに、私は「ありがとう」と言って来ただろうか。
聞こえない両親の元に生まれた聞こえる赤ちゃん、彼女が家で育児をするものだから、保育園に入れません。両親と同じような発声の仕方をするようになって、「この子に言葉を教えるのは、社会の努めです」と意見書を書きました。その子は今、どうしているだろうか。ちゃんと自分の道を歩んでいるだろうか。
私のクリニックには、 沢山のろうの方が患者さんとして来られます。その方たちには様々な方法でコミュニケーションをとりますが、細かいことまでしっかり話し切れないもどかしさを感じています。彼女たちも、私が感じる以上にそんな思いを持っているはず。ケアはどうしたらいいのだろうか。
法廷に手話通訳士がいても、その前の段階、警察や検察では、取り調べにいつも通訳の人はついているのだろうか。
そんな思いや疑問をこの講演会でさらに深められたら、と思います。
すでに様々な立場の方の参加して下さるようです。ろう者の方、家族の方、手話通訳の方、手話サークルの方、司法に関わっていらっしゃる方・・・。
詳しくは、ここにご案内があります。
スタッフが書いたブログも載っています。
前売り券、私のクリニックにもあります。
沢山の方に参加して頂きますように・・・。
『河野美代子からだの相談室』
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ぜひ覗いてみて下さい。
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コメント
どの子も本当は両親のもとで育て上げなければならないからこそ先生は、保育園の入園の意見書をかいてあげたいからこそ、サポートをされたかったお気持ちの高さは素晴らしいと思ってます。また障害をもっても育児をしようとする姿は素晴らしい自立への一歩だと思ってます。
投稿: 愛ちゃん | 2016年7月 2日 (土) 15時33分