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昨日のETV特集・つかささんの2年間の記録

 昨日は、お昼に広島弁護士会館で、当事者と学ぶ「性暴力被害と回復、その支援など」の講演とシンポジウムが開かれました。会場は一杯の人で、ちょっと驚きました。

この様子、語られた数々の提言について、お話したいことが沢山あります。

明日からしばらく、シリーズでお話しようと思います。

その前に。昨日の夜のeテレ。ETV特集「つかさ18歳 人生を取り戻したい~被虐待児 2年間の記録~」について。

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三番目の父親の虐待で、9歳から水俣の養護施設「光明童園」で暮らしていたつかささん。高校三年18歳になって、この施設を出ていかなくてはなりません。進路を決めなければ。

絵が上手な彼女は、福岡の専門学校に進学したいという熱い希望を持っています。でも、お金の関係で、その夢は実現できません。

福祉施設で働くことになりました。そこでお金を貯めて、いつか専門学校へ行き、イラストレーターになるということになりました。そして、園を出て、9年ぶりに実家、母親とともに暮らすことになりました。

園の送別会、退園のお祝いの会で、つかささんは、涙ながらに語りました。

「9歳の時、初めてここに来て、その晩、布団で寝ました。それまで布団で寝ていなかったので、布団の中で幸せだなあと思いました。」

そして、この施設の職員の方たちの素晴らしい取り組みがとても感動的でした。

司さんの生い立ち、幼児から虐待されていた彼女には、幼いころの写真もないし、果たして望まれて生まれて来たのかという深い疑問、絶望等があったのですが、そこを職員の方たちの取り組みで、解き明かしていきます。ここの部分は、もっと前のドキュメントで詳しく放送されたのですが、今回はそのダイジェスト版として放映されていました。彼女の幼いころの写真、そしてお母さんの育児日記。彼女は初めてそれらを目にしました。

それらは、彼女がこれからの人生を生きて行くために必要なものでした。

進路についても、しっかり彼女に寄り添い共に考え、、高校の三者懇で親代わりとして先生と彼女の会話を見届け、母親との話し合いに立ち会い・・・。

 このドキュメントには、学ぶことがとても沢山ありました。

すべての子どもが幸せに生きることが出来る国ではないこと。
貧困のために自分の希望の進路に進むことが出来ない若者が沢山いること。

そんな中で頑張って生きようとしている一人の少女。それを支えようとしている施設の先生たち。

個人的や、一施設の努力を素晴らしいと応援するだけでなく、どんな社会であるべきなのか、どうすればよいのか、もうじき、参議院選。その投票も含めて考えなければと、強く思いました。

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