福島の親子の保養・小林さんの寄付
福島の親子の広島への保養。続いております。全国いろいろな所への保養が行われている中で、広島での保養の特徴は、「甲状腺の検査」がセットされていること。もう5年もたつと、様々な体の変化が出てきます。
いくら彼らが「放射能のせいではない」と言っても、子どもの甲状腺がんは増え続け、明らかに一巡目で何もなかったのに、二順目にはがんができていたということには、彼らの言う「みんなに検査をするから見つかるだけだ」という言い訳は通用しません。
そして、ヒロシマに保養に来る親子さんにも、甲状腺にしこりができ、針を刺して検査をしなければならなくなった人が出てくるようになりました。
時間を置いて、検査を兼ねての保養が続きます。
そして、資金が大変になりました。はじめのころは、行政も企業もお金を出してくれていました。原爆被災者療養センターの神田山荘も、はじめは東北の震災の罹災証明があれば、無料で泊まることが出来ました。でも、それは二年で打ち切られました。
あちらこちら、泊めて頂く所を探し、親子さんの交通費を出し、ゆっくりして頂いて、検査も受けて頂く。なかなか大変で。
三月に平木さんと一緒に福島に行く前に、東京である方にお会いしました。そして、平木さんが中心になってやってきた親子の広島での保養についてお話しました。
その方が、今度は広島に来て下さいました。そして、この親子保養にカンパをして下さいました。
本当にありがたいことです。
この方は、小林和彦さんと言います。
長い間、ドイツに住んでいらっしゃいました。お母様の介護があって、日本に帰ってこられました。そして、年に一回ドイツに帰られ、ドイツを中心としたヨーロッパで講演をして回られます。
ヨーロッパの人たちが心配をしている「福島」についてです。そして、講演の場でカンパを集めて来られます。そのカンパをフクシマの子どもたちのためにいろいろな所に寄付をしてこられていると。
その寄付を、この度、私たちにも下さることになりました。小林さんの講演は、ユーチューブに沢山アップされていますが、ほとんどが英語バージョンやドイツ語バージョンです。その中で、日本語バージョンの短めのお話がありましたので、それをアップさせていただきます。
KAZUHIKO KOBAYASHI an important message to Japan from Projekt Soziales Europa on Vimeo.
このお話、もう少し続きます。
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コメント
やっぱり甲状腺の検査は小児でも実費を支払って後日、福祉をうけるスタイルを周知していく子育て支援は必要。先々週の乳児検診で、1ヶ月検診で先天性代謝異常検査で甲状腺疾患が見つかったケースがあります、みんな小児でも甲状腺疾患になるケースが今後原発事故後あると思うから認識できたらいいですね。
投稿: 愛ちゃん | 2016年5月22日 (日) 12時47分
小林さんの話はどっかのメディアで紹介されてましたよ。すごく反原発に熱心で関心いたしました。りさい証明で各種福祉を適用できる各災害への適用をもとめてゆきたいですね。
投稿: 愛ちゃん | 2016年5月22日 (日) 23時13分