トルーマンを投げ飛ばした女性 1.
私は今、名古屋のホテルにいます。昨夜ここに来ました。今日、名古屋の高校生に話をします。
来る新幹線の中で、夢中で一冊の本を読みました。昨日の午後アマゾンから届いた中古本です。どうぞ出発までに届きますようにと、待ち遠しくて。
先日、フェイスブックですごい情報を読みました。友達の友達の鮫島弘充さんの発信でした。原爆投下を命じたトルーマン大統領に「なぜ原爆を投下したのか」と詰め寄り、柔道で投げ飛ばした女性、熊本出身の林田民子さんのことです。
読んで、びっくり仰天。そんな人がいたなんて。
でも、その人、日本人の女性がなぜトルーマンに会えたのか、そもそも実話なのか、小説なのか、いろいろと疑問がわいてきました。
で、出典を探したら、この本に行き当たりました。この本を探したら、アマゾンでわずか中古があるのみ。それもとても高価でした。そうは言ってはおられません。すぐに注文して、待ったと、それが届いたということなのです。
そもそもは、アメリカに柔道を広めた柔道家、太田節三さんについて書かれています。その周辺にいた一人としてと言うよりも、とても大切な人、キーパーソンの一人てして民子さんが出てきます。
そして、投げ飛ばしたのが、実話だと確信が持てました。いえ、疑っていたのではないのです。とても感動したのですが、あまりにびっくりしたもので・・・。
ちょうどオバマ大統領が広島に来られるというので、いろいろと目にしたり、心を痛めたりすることが多いこの頃、こんな本に行き当たったのも、何かのご縁だと思います。
その林田民子さんがトルーマンを投げ飛ばした所を明日転載させていただきますが。
実は、その中古本は、サイン本だったのです。それも、個人に宛てて。さらに。その本を送った相手へのお手紙もはさんでありました。それごと、私が買い取ったということになります。他人に当てた手紙を覗いたことになって、なんだか、申し訳ないことですが・・・。それにしても、著者から頂いた本を古本屋さんに売るというのは・・・?頂いた手紙も一緒に・・・。そこで、私はある結論を出しました。この本を頂いた人は、きっと亡くなったのでしょう。そして、遺族が、ごっそり本を処分した、その中にこの本もまぎれていたと。だから、ありがたくこの本をお手紙ごと頂きますね。
で、この本の著者前田秀峯さんですが。建築家でいらっしゃいます。本にある著者紹介です。
1938年、長崎県島原市生まれ。
1973年、一級建築士免許取得。翌年吹田市にて建築設計事務所を開設。
1979年、渡米。開発、建築工事の設計を担当。その後
1994年、アメリカンシルバーウッド会社の会長に就任。阪神大震災後、建設省の要請でアメリカの建築業界を代表して、約100名のボランティアと共に神戸に赴き復旧に協力。
それでは、明日に続きますね。
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コメント
古本やさんで本を買うと元の持ち主からの気持ちや生活等も もらうのは素敵ですね。なんかロマンチックに見えます。
投稿: 愛ちゃん | 2016年5月27日 (金) 10時43分
大変、美しい内容の本ですね!
太田節三のキーパーソン林田民子さんは、もっとも、
日本人の心を持合わせた方のようです。
太田節三は語学にたけ、アメリカの世相を2つの大学で学び、柔道普及のために、アメリカに渡る。
渡航そうそう、林田さんの為に流暢な語学力で、下船を拒絶された林田さんを上陸できるように、奔走する。
美談ですね。
まさに著書「夢のなかに生きた男たち」に描かれた、
頭脳明晰、雄弁な紳士然とした、太田節三は、男でも憧れる男の中の男。
そんな男と時代を共にした林田民子さんは、あっぱれそのものです。
ただ、この著書の目的は、著者前田秀峰氏の当時のアメリカの世相を斬った、前田氏の思想(?)を太田節三の実在の人物を借りて、語ったものと推測します。
太田節三は渡航直前まで、英語は話せませんでした。
字を書くことさえ、人に頼む有様。
面倒くさがり屋です。
克、著書に書かれている、人を丸め込むほどの雄弁さなど・・・・何事にも寡黙です。
節三の兄六郎はアルゼンチンで、終生慈善家でしたが、
シアトル、ロスアンゼルスのリトル東京の日本人には、疎んじられた節三です。
林田さんとの慈善事業の財団などありえませんでした。
大叔母、ルーシー・バニング・ロッスとの接点もありません。
時代考証も残念ですが、辻褄が合わない箇所が目立ちます。どうか、林田さんを知るためには、太田節三の人物から、お入りくださいますよう!
著者前田秀峰氏、林田民子さんの存在は、亡くなられるまで、口が閉ざしたままでした。
物語として読めば身震いするほどの感動があります。
・・・・・・・・・・・・・
節三の著書は、3冊あります。
「幻の遺産」吉田和正
「海外にはばたいた秋田の先覚」渡辺誠一郎
gooブログ[toyo0181}or{大叔父・太田節三の慕情}
私は小説家でも、文筆家でもなく、文を書くなど苦手で
「稚拙」と、ののしられます。
思いを逆なで致しましたら、ご容赦くださいますよう。
ご参照くだされば、幸いです。
投稿: あきら | 2016年8月21日 (日) 01時20分