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ソーラー発電で奨学金

昨日は、おかやま山陽高等学校で、一年生に講演をしてきました。

いつも、校長先生にお会いして、お話するのを楽しみにしていたのですが、出張でいらっしゃいませんでした。そして、教頭先生から、校長先生のお手紙を渡して頂きました。それには、悲しいことが書かれていました。いえ、悲しいことだけでなく、とても感動する出来事も。勝手ですが、その一部を転載させて頂きます。

『(略)
 さて、去る3月28日に本校学園長でありました父・原田三代治が亡くなりました。満79歳でした。以前ご相談させていただきました通り、6年前にS状結腸癌にかかり、以来、闘病しておりました。昨年の9月に腹膜播種が判明し、その当は年を越せるかどうかわからない、と言われました。

当時父は、今年の1月末に完成予定であった本校のソーラー発電所の完成を楽しみにしていました。売電収益を全額、おかやま山陽高等学校の実業科の生徒たちに給付する、返還義務のない奨学金制度を作るのが目的でした。

その後、いろいろあって川崎医大付属病院さんに転院し、様々な療法を試しながら、1月27日の発電所竣工式に出席し、皆様の前でスピーチをすることがかないました。

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「これで自分がいなくなっても、20年間は地元の若者の応援をし続けることができる。もうなにも思い残すことはない」

とうれしそうでした。売電契約は20年間続きます。今年1年間は売電状況を確認し、来年度4月から奨学金の支給を始める予定です。

川崎医大さんでは大変よくしていただきましたが、地元で最後をむかえたいという本人の希望で、2月末に、笠岡市内の海の見える病院に再転院しました。ここで毎日、笠岡の海峡を眺めながら、最後を迎えることになりました。

あまり苦しむことなく最後を迎えることができたのが幸いでした。(略)  』 写真は、おかやま山陽高等学校のホームページからいただきました。

同じくホームページからと、学校に展示してあったのを接写したものです。

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私の好きだった前校長先生、やはり、最後まで、いえ、亡くなってもこうしてずっと生徒たちを応援し続ける、真の教育者であったと感動します。

悲しいことですが。原田三代治先生のご冥福をお祈りします。合掌。

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コメント

ソーラー発電で売電し、浮いたお金で学生の進学のための給付型奨学金なら環境にも学生にもよいのだとおもいます。電力自由化と給付型奨学金の先取りは頭の回転が早く羨ましいです、どこか、頑固で意地がある私には見習いたいですね。ところで河野先生のお姑様は大丈夫でしょうか?ご高齢だからこそ、都会に引き取りたいですね。

投稿: 愛ちゃん | 2016年4月15日 (金) 22時45分

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