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「絵で読む 広島の原爆」とG7外相会合

のG7外相会合が終わりました。

昨日、いつも通り自転車で出勤しようとして、さて、平和公園は通れるのかと遠回りしないといけないのかと思いながら行きましたが、ちゃんと通れました。いつも入る入口は閉じられて警察官だらけでしたが、一か所だけ開けてある所があって、そこから入れました。入ってびっくり。これだけの警察官だらけの所は初めてです。びっしりというほど。列を組んで行進している一団もありましたし、植え込みを調べている人も。これは、一般の人かな?と思ったのは、黒服の私服の警察官なのでしょう。あまりに多いので、写真を撮りたいと思いましたが、撮っていると職務質問されそうなので、断念しました。

そして、その平和公園は、ここで生活していた人たちが一瞬の内に焼かれてしまった所だと、想像した人がいるのかな?と思いました。

友人に最近聞いたことです。平和公園に来た人が「ここが公園でよかったですね。もしここに人が住んでいたら、大惨事になったことでしょう」と言ったと。絶句です。爆心地、ここは沢山の人が住んでいたとても賑やかな所だった、それがすべて、そこに住んでいた人たちも、焼かれ、吹き飛ばされてしまって、焼け野原を公園にしたのだと。原爆で焼かれなお生き残った人たちがぼつぼつバラックを建てて住んでいたのを追い払って作った公園だと。それが知られていません。

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「絵で読む 広島の原爆」に書かれている1940年の平和大橋付近、今の平和公園のあたりです。もっと上空から見た、原爆前と後の絵もあります。それを見ると、たくさんの民家があった所が平和公園になっているのが一目でわかります。今の絵には、我が家のアパートもちゃんと書かれていて、その正確さに改めて感服しました。

日常の生活が一瞬にして断ち切られ、焼き尽くされました。それも、広島長崎の原爆で亡くなった20万人と言われる人たちの65%は、女、子ども、年よりでした。

 オバマさんが広島に来られるかもと、しきりに報道されています。来てほしいけど。でも、昨日のケリーさんは「謝罪はしない」といい、被爆者の話を聞くこともなく、献花の時にも、一人、頭を下げませんでした。

オバマさんが、戦後71年経って、やっと来られても、来たよというアリバイ作りのためだけだったら、よけい悲しい。来られたことが、核廃絶に一歩でも近づくことができるなら歓迎ですが・・・。

この「絵で読む 広島の原爆」は英語版も作られています。以前、「はだしのゲン」の英語版をオバマさんの子どもたちあてに送れないかと検討したことがありました。せめて、この「絵で読む 広島の原爆」や、先に紹介した神奈川県の被爆者の「忘れられないあの日」等の絵本が目に触れられたなら、と思います。

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コメント

何のための講和かという嘆きのお気持ちがつよい、河野先生は立派です。党派によって、中国北朝鮮やロシアの核は、労働者の国だから核兵器をもってもよい。旧西側の国々が核兵器をもつのはいけないと裏側でいっておられる党派もあるのではないか?またアメリカがきちんと講和をし、謝罪をすれば、安全保障政策の転換をせまられる。難しい問題だと思いながらも、日本の政党も、労働者の国々は核兵器をもってはいいんだと国民の見えないところでいってないできちんと国民の前でそれをいったらどうでしょうか?核の傘による平和が存在するのは仕方ないとしても、それをどう解決するかが全く見えません。だからこそしかたなくアメリカ軍基地があります。今日本に米軍基地があるのかを考えてみると、アメリカと日本にメリットがあるからだと思いながらも、トランプ候補の米軍基地撤退論には賛同できない。ただし米軍基地撤退論は正しいと思いながらも消極的現状維持ながらのオバマの被爆地訪問だと感じます。オバマ大統領の気持ちが入ってない被爆地訪問は許せないけれど何とかならないかといつもおもいます。

投稿: 愛ちゃん | 2016年4月12日 (火) 09時28分

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