「性加害者について」その対策
昨日の性犯罪者の特徴の続きで、その対策です。
でも、これは城さんが参加した性教協の理論と実践講座の分科会の一つ「生きづらさを抱えた性加害者について」で配られた資料を丸写ししだけのものです。一文字ずつ写すことによって、私には丁寧に読むことになってそれは学習になるのですが、やっぱり資料だけでなく、この方の講演を聞きたいと切に思うようになりました。
対策です。
①素直な快感が屈折していった歴史に気づく。
②甘えられなかった幼少期のことについて(支援者に)話を聞いてもらう。「素直に人に甘えられないと人を支配するこことが快感になってしまう」ことに気付く。
③甘えたかった思いに気付き、認め、受け入れる。
支援者は、「甘えたいときに母さんがいなかったのかもしれんな」「親の期待に応えることに必死だったかもしれんな」等の言葉を伝える。
④「こんな僕でも大切にしてくれる人がいる(場がある)」「こんな僕でも必要としてくれる人がいる(場がある)}という思いを持てるようになる。
⑤「ストレスが高じれば高じるほど自分の気持ちをコントロールできにくくなってしまう」「過去に置き去りにしてきた欲求はそのまま残っている」「日常が退屈だと刺激がほしくなってしまうということを知る。
⑥傷ついた具体的な事実を(支援者に)話す。支援者は「なげやりになる面があるんやな」「自分のことがどうでもよくなっていたんやな」等の言葉かけをする。
⑦なぜ、いつごろから異性を軽く思うようになったかに気付く。
⑧性的に抑圧された過去の体験を(支援者に)話す。
⑨辛いことばかりが続き、傷つく感覚が麻痺してしまっていたということに気付く。
性犯罪だけでなく、この演者、竹下三隆さんの資料には、宝物のようにさまざまな言葉がありました。たとえば、「生命犯」について
「高い理想が自分を傷つけ他者を軽蔑させていることに気付く」「感情的に生きられるようになることで理性が育つ」「感情を発散することで初めて自己コントロールができる」
丁度昨日、性教協から機関紙「人間と性」が送られてきて、その中にこの講座を受講した人のまとめや感想が書かれていました。繰り返し読むことで、城さんに聞いたことがより明確になって来ました。なるほどと思うことがありましたので、明日に続けたいと思います。
日曜日の午後の会議の後は平和公園でお花見をする予定でお弁当も配達してもらっていました。が、とても寒く、雨もぱらついてきたので、そのまま会議の場である私のクリニックでみんなでお弁当を食べました。千鳥の1080円のお弁当。ちゃんと桜餅も入っていて、いいお弁当でした。
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コメント
乳幼児期のストレートな親にたいしての甘えのあるなしが、誘拐犯や性犯罪者を生むなら子育てにはいっぱい甘えさせてあげたほうがいいなんてびっくりします。即実践しようと思います。名門小中高等学校をでて国立大卒業のエリートの心の裏側がこうだったのかと思うと本当に残念です。赤ちゃんにはいっぱい甘えさせてあげようと思います。本当に乳児虐待や性犯罪や誘拐犯はゼロにするには、親の気持ちの持ち方だと教えていただきありがたいです。被害者の子どもたちがかわいそう・犯罪者糾弾だけじゃいけないって周りの人にもおしえます!
投稿: 愛ちゃん | 2016年3月29日 (火) 11時13分