妊娠・出産後戻ってくる女医さん、日本一だと。
先日の祝日、広島大学の産科婦人科の同門会がありました。大濱前教授の授章のお祝いの会も兼ねての会でした。
同門会には久しぶりの出席です。教授による現在の教室の報告を興味深く聞きました。
相変わらず、産婦人科は人気がなく、産婦人科医は減る一方です。一時、産婦人科医が増えているらしいと報道されていましたが、それは大都市だけであり、広島大学は、現在大学には17人だけと、厳しい状況が報告されました。少ない人数で関連病院などの運営を頑張っているようすがよくわかりました。その上、来年4月には、日本産科婦人科学会学術集会が広島で開かれます。これには、教室員のみなさん、大変な苦労だろうと心配です。
そして、すごい!と思ったこと。それは、女医さんが妊娠・出産をし、産休、育休を取り、そしてまた教室や関連病院に戻ってくる率が全国の大学のトップであるということでした。後輩たち、頑張れ頑張れです。
私はもう外来だけでお産をしていません。女医さんはお産をしなくなるなどと言う人がいますが、それは男性でも女性でも、頑張った挙句、くたびれての外来だけの開業なのです。私も20年間の勤務医生活で、ボロボロになりましたもの。
ただ、外来だけのクリニックの医師にももそれなりの役目があるものです。これまで、先駆者として、後輩の女医さんたちのよきモデルでありたいと思ってきました。教授と話したとき、大学に一番患者さんを紹介しているのは、私だと。私がいなくなったら、大学の臨床は成り立たなくなるだろうと言われました。
私としては、ここの所、がんの方が続出していて、治療をお願いすることが多いのですが、どんなに急な患者さんでも、どんな時でも、嫌がらないで受け入れて下さるのが、とてもありがたくて、感謝しています。
産婦人科の危機。頑張って乗り越えて下さい。応援しますね。
お料理の一部です。お刺身に乗っている昆布。きれいに扇子に気ってあります。思わず、スタッフさんに尋ねましたよ。そしたら、決して手作りではありませんと。安心しました。でも、このサツマイモの亀は手作りと思います。
久しぶりにお会いした人たち。みんな年を取りました。自分はいつまでも若いと思っていても、やっぱり年なんだなあと痛感しましたよ。さあ、いつまで頑張ろうかと考えながら、自転車で帰りました。
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コメント
確かに、切迫早産のおくさんをマスコミにさらしたあと、浮気を暴露され、軽薄だと思ってます。普通は切迫早産を公開する頭の軽さは理解できません。おくさんの産後回復はあまり良くないのかなと感じとります。大学病院は、女の先生が少ないと感じてます。また、女でも男勝りじゃないとやっていけないのが、大学病院の産婦人科だと思ってます。女の先生が育休や産休をとって戻ってかえらない風土っておかしいと感じてます。小児科と産婦人科が大学病院や総合病院から消えていく事態っておかしい。赤ちゃんは、明日朝退院できるかどうかです。百ミリミルク飲ませて帰宅しました。
投稿: 愛ちゃん | 2016年2月14日 (日) 21時03分
デザートのお皿はすごく美味しそう。さつまいものお菓子がすごく写りがよいので手作りだと私も感じてます。女の先生が子育てや結婚しやすくする大学病院のあり方も問われていますよね、大学病院は男社会そのものだからそこを変えていく必要があるのを広島大学の産婦人科は気がついたのでしょう。男勝りで勝ち気な先生ばかりでは女性も疲れてしまいます。よいお手本になろうとされてる姿ご立派です。
投稿: 愛ちゃん | 2016年2月15日 (月) 12時12分